■ブラック・ダリア [映画 JE編]
『ブラック・ダリア』(2006)アメリカ
監督:ブライアン・デ・パルマ 出演:ジョシュ・ハートネット 他
1947年ロサンジェルス、空地で無残な死体が発見された。被害者はブラック・ダリアことエリザベス(ベティ)・ショート、女優を目指す娼婦。
元ボクサー・ミスター・アイスとミスター・ファイアこと警官・リーとバッキーは彼女に魅了され、捜査にのめり込む…ミステリー
生きている時は無名だったが、死んだ後で皮肉にも有名になってしまった“ブラック・ダリア事件”からインスピレーションを得て書かれたジェイムズ・エルロイの小説『ブラック・ダリア』を原作とした映画。
ジョシュ・ハートネット、ホアキン・フェニックス、ジュード・ロウは好きな男優だ。
リー役のアーロン・エッカートもなかなか良かった。
しかし、エリス・ロウ、ラス・ミラードのイメージが…そして肝心のブラック・ダリアに魅力が感じられない。
だから、どうして二人がそこまで魅きつけられたのかが分からないまま、感情移入もできず冷静に映画を観てしまった。
突然、目先の事しか考えないリー、正義感溢れるバッキーを描かれても観ているこちらが困惑。
興味があったのは生きていない彼女をどう見せるのか。
デ・パルマは徐々に観客に慣れさせて行った。しかし、この映画にホラーは不要。
小説で私が好きなのは後半部分、バッキーの焦燥感。前半のリーとケイとの関係は人物描写に深みは与えるが別に無くてもいいと思っていた。しかし、この映画は恋愛がメイン。
結局、ストーリーをはしょっていて散漫な感じ。でも、デ・パルマはこう来たか、よく話をつなげたなと感心。雰囲気と音楽は良い映画だった。
やはり、映画より先に小説は読むものじゃない、思い入れがある本はなおさらだ。映画『L.A.コンフィデンシャル』の方が面白かったよ。
追記:銃撃戦のシーンはかっこよかった。
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