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    *Hello Nico Another World

2008.01.04

■メフィストの牢獄 [小説 MS編]

Burnt Bones by Michael Slade
マイケル・スレイド/著『メフィストの牢獄』(2007)文春文庫

男達が拉致され、拷問の末に殺された。共通点は“キャンベル”姓、スコットランド移民の子孫。
犯人はメフィスト、古代巨石文明に取り憑かれ<秘宝>を手に入れる為には手段を選ばない男。
カナダ騎馬警察の一人が誘拐され、犯人からメールと体の一部が送りつけられた…サスペンス

ディクラーク警視正を先頭に、極悪非道な犯罪者を追い詰めるカナダ連邦騎馬警察<スペシャルX>シリーズ7作目。悪趣味なサイコ・スリラー小説である。
とは言え、今回はいつもと違っている。残虐には残虐なんだけど、私の感性が麻痺したのかしら? 物足りない…いつもと同様にまんまと騙されたけどね、私って素直(笑)
だからこそ面白い、私の想像通りにストーリーが進んだら、面白味が半減するから、どんどん私を裏切って欲しい。そして、その期待に応えてくれた。でも、でも…なんじゃ、この終わり方は。

史実も交え、過去と現在を行ったり来たり、日本の事件も例として登場する。そんなところがリアリティさを増すが、この本が出版されたのは1999年、もうレッド・ツェッペリンは解散した後である。
図書館のシーンが緊張感があって良い。先日観た映画『ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記』にも図書館が出て来たが、あんなお子様レベルではない。
魅力的な登場人物ジェナ・ボンドは、今読んでる小説『ガラスの暗殺者』の主人公ケイトと境遇が似ている。
帯のディーヴァーって歌姫じゃなくて作家だったのか、偏読の私には分からない事が多い。

本国カナダでは既に12作目まで発刊されている、英語がスラスラ読めたらいいな~ 出たばかりだけど、次作が待ち遠しい!

2005.12.07

■斬首人の復讐 [小説 MS編]

Primal Scream by Michal Slade
マイケル・スレイド/著『斬首人の復讐』(2005)文春文庫

カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州トーテム湖で先住民による反乱が起きた。その最中、氷の中から「首」なし死体が発見され、ディクラーク警視正の元へ「首」が送りつけられた。
<ヘッドハンター>の再来か? <デキャピテイター>違いは被害者が男だと言う事…サイコ・スリラー。

「スペシャルX」シリーズ邦訳第6弾『斬首人の復讐』は、後味悪く終わった1作目『ヘッドハンター』の完結編となっている。

ページを開いて気がつくのは目次の韻を踏んだタイトルと四文字熟語。4作目の『髑髏島の惨劇』では三文字だったけど、よく練られてるなぁと感心。8作目は五文字かなぁ、なんて期待したりして…
「スペシャルX」サイトを見ていて思うのは、創元ノヴェルズの表紙デザインが一番良い。『グール』のフォログラム版は見てみたい、英語が読めたら買うんだけどな。

最初はダラダラと読んでいたが、ディクラークが「カエデ」に気付いてから一気。
スレイドの小説には伏線が張ってあるから、何気無い細部にも気を配らなくてはいけない。
便座のキズにはずいぶん脅かされた。その反面、スパーキィの独白には痛々しいものがある為、サラッと読んでしまった。あぁウッカリ…
おまけに夢オチにまた騙された、情けない…

章が変わるごとに「次週お楽しみに」と言われているような気分に陥る。
正直言って反乱軍の話はいらない。だけど、こういう逸話が読み応えや起伏を与え、彼の小説を面白いものにしているのだろう。
今回はジンクとニックの活躍が無くて寂しかったなぁ、おまけに持ち味のスプラッターさが薄れてるし…
だけど、犯人が分かってもう終わりなはずなのに、残りのページがまだある。これは何かあるなと胸がザワザワ、またやられた~ フーダニットだよ~

やっぱりスレイドはやめられない。
来年出版予定の最新作は日本が舞台だって、12作目なんて遠すぎる。
ネタバレ

2005.05.19

■マイケル・スレイド まとめ [小説 MS編]

Headhunter by Michael Slade1. Headhunter by Michael Slade2. Ghoul by Michael Slade3. Ghoul by Michael Slade4.
Cutthroat by Michael Slade5. Cutthroat by Michael Slade6. Ripper by Michael Slade7. Evil Eye by Michael Slade8.
Primal Scream by Michal Slade9. Burnt Bones by Michael Slade10.

1.2.『ヘッドハンター』上下巻(1994)創元ノヴェルズ ブードゥー教
 題名通りのサイコ・ホラー、犯人がそこに至るまでが怖ろしい。
3.4.『グール』上下巻(1993) 創元ノヴェルズ クトゥルー神話
 各地で事件が起きる、一転、二転…最後にこう来るかよ。
5.6.『カットスロート』上下巻(1994)東京創元社 ビッグフット伝説
 公衆の面前で殺人事件が起きる、さ~て犯人は? ビッグフットの罠。
7. 『髑髏島の惨劇』(2002)文春文庫 悪魔崇拝
 ミステリーというより、スプラッタだな。
8. 『暗黒大陸の悪霊』(2003)文春文庫 ズールー族
 またもや果てしなき死闘、今度の舞台はアフリカだ。
9. 『斬首人の復讐』(2003)文春文庫 ネイティブ・カナディアン
 トラウマを抱えた人々の悲しい行く末。
10.『メフィストの牢獄』(2007)文春文庫 ストーン・サークル
 古代巨石文明に取り憑かれた謎秘数徒の狂気。

マイケル・スレイドのまとめを忘れてた。
カナダ連邦騎馬警察「スペシャルX」の大河推理小説で、弁護士3人による共同執筆(メンバー入れ替わり有り)。
しかし、内容は背筋も凍るエゲつなさ、そんな物に私憑りつかれてる。

今、Amazonを見たら『カットスロート』がナント! 約3000円。私、300円弱で買ったよ。『ヘッドハンター』も定価を越えている。嬉しいんだか悲しいんだか分からない、複雑な気持ち。
人気があるのはいいけど、読むからには覚悟がいるよ。ホラー映画が平気で、忍耐力があるなら大丈夫。
BGMは『Silent Hill』、彼の小説によく合う。

2005.02.20

■暗黒大陸の悪霊 [小説 MS編]

Michael Slade/Evil Eye
マイケル・スレイド/著『暗黒大陸の悪霊』(2003)文春文庫

ドラ・クレイヴンが撲殺された、逮捕されたのは息子ニック。
彼の出生の秘密を解き明かすため、ジンク・チャンドラーがアフリカへと旅立った。そこには蜘蛛の巣の罠がはりめぐらされるとも知らずに…

今回は映画『世界残酷物語』(古いゾ)が挿入されたミステリー。

今までの著作の復習編ともなっているし、残酷さも薄れ、チェイス(ボブ)、アドベンチャー(ジンク)、パニック(ニック)、法廷劇、歴史物…とてんこ盛り。スレイド初心者向けとも言えよう、読みにくい事には変わりはないけどね。

西部劇等でインディアンと白人の戦いは知っていたけれど、アフリカの苦悩の歴史を知る事ができて良かった。どうして今まで知らなかったのかなと思っていたら、アフリカを題材とする物はウケないのだそうだ。

最近、読者が望むような終わり方をしているような気がする。
私としてはいったん解決したかなと思わせておいて、衝撃のどんでん返しが好きなんだけどな。
いつになったら『ヘッドハンター』解決するんだろう。
人にはそれぞれ犯人の探し方があると思うけど、私の場合は消去法。最後の一行、衝撃でも何でも無かった。

なにしろ推理小説もまた、長ーい年月読み続けているもんだから、もっと素直に驚きたいものだ。『グール』のおどろおどろしさは新鮮だったな。
あ~、でも次作が待ち遠しい!

2005.02.08

■髑髏島の惨劇 [小説 MS編]

Ripper/Michael Slade
マイケル・スレイド/著『髑髏島の惨劇』(2002)文春文庫

女性運動家の死体が発見された。
その後、次々と人が消えてゆく。シングル、ダブル、トリプル・ホミサイド、4人以上はマス・マーダー…悪魔教に憑りつかれた者達の果てしない狂気。
♪one little, two little, three little ~

ニック・クレイヴン、新たなヒーロー誕生! 悲しみを背負った男達が次々と登場するスレイドのスプラッタ・サイコ・スリラー、第4弾。

どこまでがフィクションでノンフィクションか。
人は真実に近ければ近いほど「嘘」を信じると何かの本にあった。
そして、人は自分がこうであればいいと思う事ほど「嘘」を信じるもの(結婚詐欺がいい例)。
スレイドにはよく騙される私だけど、この本はこうであればいいと思った結末で、読後感は良かったナ。
しかし、<寸断通廊>はイメージできるもんだから辛かったゾ。

悪魔は人の心に棲むもの、儀式をしたからって出てくるわけないじゃない、と日本人の私は思った。

立ち上がれ、同胞よ! 崩れるなかれ
たとえ行く手が夜のように暗かろうと
空の星の導きに従い 迷うことなかれ
神を信じ 正しきをなそうぞ    

(マクラウド 夏来健次/訳)

ここは日本人の私でも胸が詰まる思いだった…

2005.01.22

■カットスロート [小説 MS編]

Cutthroat/Michael Slade Cutthroat/Michael Slade
マイケル・スレイド/著『カットスロート』上下巻(1994)東京創元社

二人の判事が殺された。犯人は刺客人(カットスロート)。刺客人とは誰なのか、何の為に犯罪を続けるのか、1作目『ヘッドハンター』のディクラーク達に2作目『グール』のチャンドラー達が加わり事件の捜査にあたる。
サイコスリラー+医学ホラー+歴史ロマンス+冒険スペクタクル…なんじゃこりゃ。

昨日からネットがつながらなかったので、本を読んでいた。結局、上巻約2週間、下巻2日かかり、彼らの小説は読みにくいけど、やめられない。
きなこをまぶしたかっぱえびせん、たまにヒゲ混じり?!

キャロルの自己犠牲に心を動かされた私は何だったのか…本の中に「想像力のない者は予期せぬ行動に毎回だまされる」と書いてあった。前振りはいくつかあり“飛行機の中のディクラークの本”“ヘリコプターに武器を取りに行った者”、そしていつも記載されている物が無かった。

納得できない部分もあった。しかし、犯人の予想はつくけれど、話の展開が予想できないところが気持ちいい、どんどん私を裏切ってくれる。前回よりも残酷さと後味の悪さが抑えられ、次回予告までされている。
次も読まなきゃどうしようもない…

2005.01.08

■ヘッドハンター [小説 MS編]

Headhunter/Michael Slade Headhunter/Michael Slade
マイケル・スレイド/著『ヘッドハンター』上下巻(1994)創元ノヴェルズ

してやられた…
『グール』を読み、一筋縄ではいかないなと思い、上巻後半で犯人の見当をつけていたけれど、先入観のあまり見当違い。判明した後で「よく読めば分かるじゃん」と反省。

下巻後半にあまりにむごい描写があって辛く、後味の悪いものだった。3作目の『カットスロート』を読むのを躊躇してしまったくらい。あんな無能をまた登場させるの!
人には絶対薦めないので、あらすじも書かない。タイトルで内容は想像できるでしょう。

追記:この本を読んだ人は『斬首人の復讐』でスッキリしましょう。

2004.12.25

■グール [小説 MS編]

Ghoul/Michael Slade Ghoul/Michael Slade
マイケル・スレイド/著『グール』上下巻(1993) 創元ノヴェルズ

3つの都市、それぞれの地域の警察官、それぞれの事件、そして複数の殺人犯と登場人物多数でなかなか上巻は読み進められなかったけれど、可哀そうな女性が登場した途端のめり込んだ。下巻は一気に朝方まで。
それぞれの地域の事が一つになり、ただでは終わらない結末にたどり着く。

読み進められず、何年も本棚に眠っている本はたくさんあるけれど、同じ境遇だったディーン・R・クーンツの『ハイダウェイ』よりも強力なサイコ。

マイケル・スレイド名義だが、3人の弁護士が共同で執筆しているので、よく練られた小説だと思った。
悪趣味な内容なので、人には薦めないけれど、このシリーズの他の著作も読みたいと調べたら、もう在庫がないのね。そりゃそうだ、10年も前の出版のうえ、一部の偏った趣味の人が読む本だからしかたがないなぁ~

追記:絶版になっていたスレイド作品が復刊、喜ばしいね。

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