2007.01.07

■ヒストリー・オブ・バイオレンス [映画 DC編]

A HISTORY OF VIOLENCE
ヒストリー・オブ・バイオレンス』(2005)アメリカ/カナダ
 監督:デイヴィッド・クローネンバーグ 出演:ヴィゴ・モーテンセン

田舎町でダイナーを営むトム・ストールは家族に囲まれ、平穏で幸福な生活を送っていた。
ある夜、閉店だというのに強引に入って来た二人組みの拳銃強盗が店内を恐怖に陥れた。とっさに彼は銃を奪い、店にいた者達を救う。
一躍ヒーローとしてTVや新聞に取り上げられるが、その日から不気味な男達に付きまとわれ「ジョーイ」と呼ばれる…サスペンス

待ちに待ったデヴィッド・クローネンバーグの新作、映画館で観れなかったのでDVDを借りて来た。コミック『ヒストリー・オブ・バイオレンス』が原作だそうだ。
最近の彼の作品は私の好みとは違っていたので一抹の不安があったが、冒頭から緊張感漂う暴力で期待を裏切らなかった。
全体的に悲しみをたたえた抑えた雰囲気も良く、ストーリーも分かりやすい。私の大好きな『デッドゾーン』系。

特に店内での反撃は目を見張る物があり、凄いぞヴィゴ。その後の動きも素晴らしい。
死に様や内容物は、さすがクローネンバーグ。
キャスティングも良く、脇を固める俳優達も素敵。存在感あるフォガティ、信頼できるサム、リッチーはどんな人だろうと思っていたら今までと一味違うウィリアム・ハート。
バイオレンスが苦手な人にはお薦めできないが、家族を守る為“終わりにしたかった”男の物語、人間ドラマでもある。
人から聞いた過去がどうであれ、自分が見て知っている現在を信じるべきではないかな。

クローネンバーグと言えば、エログロB級ホラー映画監督。これはグロは少ないがエロは多い。エロはいらんよヽ(´Д`)ノ

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2006.01.28

■スキャナーズ2/スキャナーズ3 [映画 DC編]

Scanners II : The New Orderスキャナーズ2』(1990)アメリカ
獣医師を目指すデビッドはアリスと買物中に強盗に襲われ、スキャナーの能力を使って彼女を救う。防犯カメラに映った彼の行動を見た警察官フォレスターが目をつけ、「新秩序」の為に彼を利用する。

監督はクリスチャン・デュゲイ、つまりデヴィッド・クローネンバーグ監督の『スキャナーズ』を題材に作った続編、SFホラー。
う~ん、困ったなぁ。
『スキャナーズ』と同じような始まり方で浮浪者ドレクがフラフラとゲームセンターを徘徊する。スキャンされると鼻血が出る等、とてもがんばっているけれど、一警察官がスキャナーズを利用して街を支配するなんて、受け入れらない荒唐無稽な内容でストーリーが今一歩。第一研究所の維持に金がかかってしょうがないでしょう、まだ政府の陰謀とかの方が納得できるよ。
姉ジュリーは言う、「父に似ている」と…マイケル・アイアンサイドに似てるかな?

Scanners III : The Takeoverスキャナーズ3』(1991)アメリカ
アレックスはパーティの最中、友達を誤って窓から転落させてしまい、傷心のままタイへと旅立つ。残された姉へレナは頭痛に悩んだ末、義父が作った試薬「EPH-3」を無断で使い、副作用の為、別人のように変わってしまう。

監督は『2』と同じくクリスチャン・デュゲイ、『スキャナーズ』3作目だが、1作目とは別な方向へ行ってしまった。
からみはいらんよ、鼻血が無いよ。ストーリーにますます荒唐無稽さが増し、単なる悪女のサスペンスかと思っていたら世界征服だよ、まだ宇宙人の方がマシ。
超能力で友達を助けろよ、いざという時に力を発揮して欲しいものだ。
何か知らんが「EPH-3」のせいで太陽を避けるようになり、お前はドラキュラか、と言いたい。スキャナーズ軍団も帽子にサングラスに黒のスーツで、何かブルース・ブラザースのようだ。スキャナーじゃなくてもレーザー光線はイヤだよ、とても困った映画だった。

GyaO」で『スキャナーズ』シリーズが無料視聴できるので、ラッキーと思い観たが、やはりクローネンバーグには全然及ばない。
『2』だけは以前観ていたが、『3』は観なければ良かったと思うくらい。『3』はヒットさせる為にアレやらコレやら詰め込みすぎたのでは? でも、あの時代だからこんな映画だったのかもしれない、15年も経て観てしまったせいもあるのかも。

でも、決定的に違うのはクローネンバーグの映画の主人公が背負っている“運命”の悲哀さが伝わってこない事。アイディアとショックなシーンだけ真似ても仕方が無いよ。

と書きつつも懲りない私は、4作目『スキャナーズ ニュー・エッジ/ザカリアス』、5作目『スキャナーズ5/ザカリアス・リターンズ』も観るでしょう。

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2005.07.24

■デヴィッド・クローネンバーグ まとめ [映画 DC編]

David CronenbergDavid Paul Cronenberg
1943年3月15日 カナダ・オンタリオ州トロント生まれ
父・ジャーナリスト、母・ピアニスト
妹・デニス 衣装デザイナー
娘・カサンドラ 助監督
早い時期からショートストーリーを書いていて、大学卒業後に書いた脚本をカナダの映画会社が興味を示した。しかし、別の監督でと言われ、どうしても自分で作りたかった彼は作品に着手するまでに3年かかった。それが長編映画監督デビュー作『シーバース』、たった17日間で作られた。

監督作品:
『Transfer』(1966)16mm
『From the Drain』(1967)16mm
ステレオ 均衡の遺失』Stereo(1969) 
『クライム・オブ・ザ・フューチャー 未来犯罪の確立』
 Crimes of the Future(1970)
シーバース 人食い生物の島
 They Came From Within/The Parasite Murders/Shivers(1975)
デヴィッド・クローネンバーグ初期傑作選
 David Cronenberg Shorts(1975,1976)<TV>
ラビッド』Rabid/Rage(1977)
ファイヤーボール』Fast Company(1979)
ザ・ブルード 怒りのメタファー』The Brood(1979)
スキャナーズ』Scanners(1981)
ビデオドローム』Videodrome(1983)
デッドゾーン』Deadzone(1983)
ザ・フライ』The Fly(1986)
戦慄の絆』Dead Ringers(1988)
裸のランチ』Naked Lunch(1991)
M・バタフライ』M. Butterfly(1993)
クラッシュ』Crash(1996)
イグジステンズ』eXistenZ(1999)
short6 : Camera』Camera(2000)
スパイダー 少年は蜘蛛にキスをする』Spider(2002)
ヒストリー・オブ・バイオレンス』(2005)

出演作品:
シーバース』Shivers(1975)
眠れぬ夜のために』Into the Night(1985)
ザ・フライ』The Fly(1986)
ミディアン 死霊の棲む街』Nightbreed(1990)
『Blue』(1992)
『Henry & Verlin』(1994)
『Boozecan』(1994)
『脅迫/彼女の選択』Trial by Jury(1994)
誘う女』To Die For(1995)
『Blood & Donuts』(1995)
ダーク・ハイウェイ』Moonshine Highway(1996)<TV>
『クラッシュ』Crash(1996)<Voice>
『ステューピッド/おばかっち地球防衛大作戦』The Stupids(1996)
ボディ・バンク』Extreme Measures(1996)
『Last Night』(1998)
レザレクション』Resurrection(1999)
『The Judge』(2001)<TV>
アメリカン・ナイトメア』American Nightmare(2000)
『ザ・ディレクターズ デヴィッド・クローネンバーグ』
 The DIRECTORS David Cronenberg(1999)
ジェイソンX 13日の金曜日』Jason X(2001)
『エイリアス』Alias Season 3(2003)<TV>

製作総指揮:
『TABOO タブー』I'm Losing You(1998)

彼の映画はとても個性的、知的な異常者? 好きな人は好きでしょう、私は大好き。
別に粘着なところではなく、過酷な運命に翻弄される悲しい人物が主人公なところ、哀愁が漂うよ。だから好きなのはぎりぎり『ザ・フライ』まで。一番好きなのは『デッドゾーン』!

さて、mixiのクローネンバーグ・コミュに参加しよっと。

追記:このたのみこむ、いいね!

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2005.07.23

■アメリカン・ナイトメア [映画 DC編]

The American Nightmare
アメリカン・ナイトメア』(2000)アメリカ/イギリス

70年代前後のニュース映像をまじえて、ホラー映画について監督、特殊メイク、研究者などがインタビューに応えるドキュメンタリー。アダム・サイモン監督。
ジョージ・A・ロメロ『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』
ウェス・クレイヴン『鮮血の美学』
トビー・フーパー『悪魔のいけにえ』
デイヴィッド・クローネンバーグ『シーバース』
ジョン・カーペンター『ハロウィン』 他

単なるインタビューかと思ったら、どれが作り物で、どれが本物かと混乱してしまうような映像が挿入され、ある意味怖い映画だった。
出演監督達はほぼ同年代に生まれ、ホラーブーム、公民権運動、ベトナム戦争、女性解放運動などの時代を過ごして来た事が作品に影響していると語っていた。
トム・サヴィーニは淡々と語っているが、迫力がある。ジョン・ランディスが楽しかった、気持ち分かるよ。
どの映画監督も知的な雰囲気で、あんなB級ホラー映画を作るような人物に見えなかった。そして教授達もね。
まだ観ていないのもあり、地道に彼らの映画を観ていきたいと思う。

デイヴィッド・クローネンバーグ出演作品という事で見た。
どうしても、確認の為に『クライム・オブ・ザ・フューチャー』をもう一度観たくて、ずっとビデオ屋を探し回っているけれど、どこにも見つからない。出演作にしても買う余裕も無く、もうキリが無いから、いったんここで終わりにして、明日はまとめをする予定。

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2005.07.19

■ボディ・バンク/ダーク・ハイウェイ [映画 DC編]

Extreme Measuresボディ・バンク』(1996)アメリカ
人影の無い扉から、素裸の男二人がよろめき出て来た。その追われる二人のうち一人はおとりとなり、もう一人は病院へ運ばれ謎の死を遂げる。疑問を持った医師ガイは死因を調べようとするが、検査結果も死体も忽然と消えてしまい…

有名人が出ているというのにこの映画を知らなかった。
内容もよく分からず観て、てっきり安置所の話かと思ったら医学サスペンスで、地下世界なんかも出て来てわりと面白い。
ヒュー・グラント(ガイ)が人のいい青年のままで、窮地に陥りたった一人で巨大な陰謀を解き明かす医師に見えなかった事が残念。

Monnshine Highwayダーク・ハイウェイ』(1995)アメリカ
1957年テネシー州、ムーンシャイン・ハイウェイを疾走するジェドの車は密造酒を運んでいた。それを追う政府の役人達。
ある日取締りの為、クレムの車が大破炎上。それから運び屋達の内部分裂、警察署長ミラーの陰謀、国税局の追跡が始まり、ジェドは女を連れ町を出ようとするが…

最初、小さな田舎町で野卑な男達と美しい女達が出る、のんびりした南部という感じでダラダラ進んでいたけれど、後半になり急展開。息詰まるクラシックな車でのチェイス、TVドラマでも面白いのがあるのね。
年長者達の経験に基づく発言がかっこいい。やっぱ年寄りはこうじゃなきゃ、知識の宝庫は尊敬されるべき。山間に住む貧乏白人役に似合わないカイル・マクラクラン(ジェド)、久しぶりに見たら身体に貫禄が。

デイヴィッド・クローネンバーグ出演作品という事で見た。
『ボディ・バンク』は病院の弁護士として、ガイに解雇を通告する役。
『ダーク・ハイウェイ』はいい奴なんだけど、いかにも貧乏白人のクレム役。
対照的な役柄だったけど、どちらもちょっとしか出演してなかった。どうして彼が必要だったのか分からない、どちらかと言うと知的な異常者役が似合うクローネンバーグ監督。

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2005.06.30

■ステレオ/眠れぬ夜のために [映画 DC編]

David Cronenberg/Stereoステレオ 均衡の潰失』(1969)カナダ
脳の手術を受け、超能力を高めた若者8人がカナディアン・アカデミーに集まり実験を行う、モノクロ映画。

会話は無く、ナレーションだけだが、これはテレパシーで会話している事を表現する為なのだろう。若者がダラダラしているだけで、これと言って事件も無く、眠くなる映画。
頭を抱える場面と穴を開けるという話は『スキャナーズ』に受け継がれている。

デイヴィッド・クローネンバーグ監督作品、初期自主制作の実験的な映画。80年代にソニーが発売したのをビデオ・レンタル屋で借りて見たが、その時も眠くて困った。
一緒に借りたのはもちろん『クライム・オブ・ザ・フューチャー 未来犯罪の確立(The Crime of the Future)』(1969)。これはまだ見つからないので地道にレンタル屋をまわろうと思っている。
アメリカで『ファイヤーボール(Fast Company)』のDVDにこの二つの映画がついた限定版が発売されている。

Into the Night眠れぬ夜のために』(1984)アメリカ
不眠症のエドは夜中に当ても無くドライブに出かけ、空港の駐車場に車を止めた。そこへ、男達に追われた女性が助けを求めてきた。彼女の言うままにあちこちに連れまわされるが、行く先々に危険が迫る、ラブ・サスペンス。

ハリソン・フォード主演『フランティック』と同じような話、でもあんなにドラマティックでは無く、笑えないけどコミカルな映画。
ジェフ・ゴールドブラム(エド)が若く、ミシェル・ファイファー(ダイアナ)に振り回される悩める男で好感。
結局、ダイアナのせいでたくさんの人が殺されているのに、保身の為に警察に行かない彼女に同情できなかった。
ラストは夢物語(夢オチではない)だけど、これで良かったんじゃないかな。

デイヴィッド・クローネンバーグ出演作品という事で見た。
最初の会社の会議のシーンで説明する役として出ていた。その他にもデヴィッド・ボウイが殺し屋役、ダン・エイクロイド、よく分からなかったが有名監督も出演している。

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2005.06.29

■ザ・フライ/戦慄の絆 [映画 DC編]

David Cronenberg/The Flyザ・フライ』(1986)アメリカ
物質転送装置テレポッドを発明した科学者テスは愛する雑誌編集者ベロニカを失ったと誤解し、自ら実験台となり転送してしまう。しかし、ポッドの中には自分だけでは無く、一匹の蝿も混入していたのだった。

久しぶりに見た。当時はジェフ・ゴールドブラム(セス)が苦手だったけど、今は気持ちも変わり抵抗無く見れた。ベロニカが言った言葉「Very Cute」に賛同してしまった為、その後の彼の展開が悲しかった。
感情移入しちゃうと辛い映画だけど、リアルなCG全盛の今の時代とは大きな差があるな。『蝿男の恐怖』(1958)のリメイク、こちらはかぶり物。
最初の方でポッドに靴を入れるのかと思ったら、ストッキングを入れていた。こういう些細な所が好きだ。
ベロニカの悪夢の中の産婦人科医はクローネンバーグ。

David Cronenberg/Dead Ringers戦慄の絆』(1988)カナダ
一卵性双生児の産婦人科医エリオットとビヴァリー、お互いにおぎあいながら生きて来た。そこへ女優クレアが現われた事から、兄弟のバランスが崩れ始める。クレアに依存し、薬に溺れるビヴァリー。そしてエリオットもまた…

ニューヨークで実際に起きた事件を元にした映画。
公開時に映画館で観たけれど、ジェレミー・アイアンズの一人二役でどちらがどちらか頭が混乱、ひたすら暗く辛い映画だった。クローネンバーグの映画はいつも美しい女性が出てくるはずなのに、何故ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド(クレア)なのよ、と当時思ったな。
今回は家で寝転びながらビデオでゆったり観たのでストーリーを把握、何故こういう事件が起こったのか理解する事ができた。でも、やっぱりこの映画私は苦手。

とりあえずデイヴィッド・クローネンバーグ監督作品を一周したが、私は初期のホラーが好きだなぁ。今回あらためてDVDを買った映画もあるけど、後悔してない。好き好きクローネンバーグ♡

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2005.06.16

■ジェイソンX/誘う女 [映画 DC編]

Jason xジェイソンX』(2001)アメリカ
捕らわれたジェイソンは冷凍保存された。それから400年後、何も知らない未来の人々がジェイソンを宇宙船に運び入れてしまう…「13日の金曜日」シリーズ、10作目。


公式サイトにも書かれている「いつもの如く、ジェイソンが覚醒し、殺戮を繰り返す」、ご存知ワンパターンのSFホラーに仕上がってるよ、水戸黄門かい。

To Die For誘う女』(1995)アメリカ
野心的なスザーン(ニコール・キッドマン)は地元の弱小TV局のお天気キャスター。彼女の夫が殺された、さて真相は…軽快なサスペンス。
 
 
 
緊張感の無いサスペンス、言わばありきたりの愛憎劇。スザーンの鼻持ちならない性格が不愉快で、必殺2倍速。「スージーQ」、「スウィート・ホーム・アラバマ」など懐かしの曲が流れたのと、ホアキン・フェニックスが出ていたのが救いだった。

デイヴィッド・クローネンバーグ出演作品という事で観たみた。
『ジェイソンX』では冒頭、政府からやって来た博士役で出演、あっけなくさようなら。
『誘う女』では、最後の湖の場面で紳士的な男として出演。
どちらも私には合わない映画だった。

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2005.06.13

■デッドゾーン [映画 DC編]

David Cronenberg/The Dead Zone
デッドゾーン』(1983)カナダ

高校教師ジョニーは居眠り運転のトラックに激突され、昏睡状態に陥った。
目覚めたのは5年後、仕事も恋人サラも失い、身体に異変が起きていた。未来を予知する力が備わってしまったのだ。
子供達を救い、殺人事件を解決するが、孤独感と頭痛にさいなまれる毎日。ある日偶然に、世界を滅亡へと導く男を知ってしまい、彼は決心する…

私の中で頂点に位置するデイヴィッド・クローネンバーグ監督作品、つまりこの後の彼の映画は私にとって下降線。
涙無しには観られない、ジョニー(クリストファー・ウォーケン)の苦悩、未来の無い絶望がひしひしと伝わって来る、素晴らしい映画と言えよう(あくまで私の中で)。
あちこちに伏線があり、それが後半との対比で一層、悲壮感を際立たせる。例えばサラ達とのだんらん(事故に遭わなければ)、スティルソンとの最初の出会い(新聞記事さえ出てれば)、悔やんでも、悔やんでも…

DVDで観たので、予告やインタビューなど映像特典が収録されていた。
解説に「クローネンバーグの持ち味であるグロテスクなセンチメンタリズム」とあり、まさにそうだな、そこが私が魅了されてやまない要因なのだ。キング+クローネンバーグ、最高! 原作も映画も大好き! 

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2005.06.10

■ビデオドローム [映画 DC編]

Videodrome
ビデオドローム』(1983)カナダ

お色気番組専門TV局の社長マックス(ジェームズ・ウッズ)は、より過激なビデオを探していた。衛星放送でキャッチした映像「ビデオドローム」を見て愛人ニッキー(デボラ・ハリー)が出演するとピッツバーグへと発ってしまう。
残されたマックスは「ビデオドローム」の出所について調べていくうちに、TV伝道師オブリビオン教授に辿り着く。彼のメッセージビデオを手にするとテープが息づき、TVが膨張し、ニッキーが彼をいざなう。現実と幻覚の区別がつかなくなり…

もう既に一通りデイヴィッド・クローネンバーグ監督作品を見終ったけれど、改めて過去作品も見直している。
当時見た時はとにかく変わっていて、異様な映画で面白いと思った。
今回はストーリーをじっくり考えながら見た。オブリビオン教授は何を言いたかったのか、バリー達の政治的意図とは、どこが幻覚か、ラストの意味するところは、等々…
音楽は東京ディズニーランドのホーンテッドマンションの雰囲気。
結局のところ、スナッフが脳腫瘍を引き起こし、幻覚を見せるはずは無い事は分かりきっている。しかし、やっぱり異様で『イグジステンズ』との共通点が多く見られるこの映画、好きだな。

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2005.06.08

■レザレクション/ミディアン [映画 DC編]

Resurrectionレザレクション』(1999)アメリカ
聖書になぞらえ、復活祭(イースター)を目前にしてキリストの復活(レザレクション)を願う異常な連続殺人事件を追う刑事プリュドム。


なかなか面白かったが、出演者が地味。カメラワークも面白く、『セブン』の二番煎じと評される扱いが残念。
プリュドムは息子を1年前に亡くしているが、あまりストーリーに関係が無い気がする。むしろ、親友を亡くした妻サラの嘆きに感情移入、そして最後にペンダントを渡されるシーンが良かった。結構グロ系。

Nightbreedミディアン/死者の棲む街』(1990)アメリカ
墓地の地下=ミディアンでひっそりと暮らす、異形の死者たち=夜族(ナイトブリード)の仲間になったブーン。猟奇殺人者が彼らを抹殺しようと迫る。


クライヴ・バーカー原作『死都伝説』の映画化。この本はまだ読んでいないが、映画は駄作。
シェリルは偶然出会ったはずなのに、どうして銀行員が出てくるのよ。猟奇殺人者が夜族を狙う理由がはっきりしない。警察署長や武器を持って集う人々がありきたり。一度死んだはずの夜族があっさり襲われるなんて…と話に無理がある。続編を思わせる終わり方なのにその後が無いぞ。
不気味系キャラクターが好きな人は好みの映画かも。

いつも同じような映画ばかりじゃ飽きちゃうので、今回は気分を変えてデイヴィッド・クローネンバーグ出演作品。
彼は知的な雰囲気で、個性的な風貌なせいか、結構映画に出ている。
レザレクション』では、プリュドムにヒントを与える牧師役(ドイツ語版)でチラッと。正直言って居なくてもいい存在だ。
ミディアン』では準主役級の精神科医デッカー役、最初から最後まで出ている。弱々しいしゃべり方が気になった。

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2005.06.06

■short6 [映画 DC編]

short6
short6』(2002)スウェーデン/ドイツ/アメリカ/カナダ

1999年から2001年にかけて各国で製作されたショートフィルム集。
四つの部屋と六人の打楽器奏者のための音楽
不審な集団が留守宅に勝手に上がり込み、部屋部屋をまわりながら、様々な日用品を打楽器代わりに音楽を奏でる。
メンバー
一人の青年が車を運転しながら、狂おしい心の内を叫ぶミュージック・ビデオのような映画。
鬘職人の日記
ペストが蔓延するロンドン、感染した少女と鬘職人の暗いお話で人形を使ったアニメーション。
CAMERA
子供たちが撮影準備をする中、元俳優が死や老いについて語る。
キラー・ビーン2
パーティの騒音に腹を立てたコーヒー豆キャラが『マトリックス』風に闘うCGアニメ。
WAVE TWISTERS
宇宙を舞台にしたデンタル・コマンダーvs赤ちゃんエイリアンの闘い。HipHopをフィーチャーした実写とアニメーション。

『CAMERA』がデイヴィッド・クローネンバーグ監督作品という事で見てみた。
老俳優がカメラの前で語るだけで、最初と最後に「子供たちが家にカメラを~」と言う時の表情が違う、という感想しか無い。
老俳優役のレス(レスリー)・カールソンは『ビデオドローム』のバリー役、『デッドゾーン』では脅される新聞記者役、『ザ・フライ』にも出てる。

映像は新鮮な感覚の物もあるけれど、ストーリーが今一つの物ばかりで、あまり人にお薦めできない短編集。とにかく眠かった…

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2005.06.05

■ザ・ブルード/スキャナーズ [映画 DC編]

David Cronenberg/The Broodザ・ブルード 怒りのメタファー』(1981)カナダ
精神科医ラグラン博士は怒りを目に見える物に形作る治療を行っていた。彼の病院に入院している妻の面会に訪れた娘キャンディスの身体の異変に気づいたフランクは、博士について調べ始めた矢先に…

いいね~、最初の衝撃と異様で冷たくゾクゾクする雰囲気、やっぱりホラーはこうでなくちゃ。義父が部屋で一人でいた時の何かを感じさせる、この緊張感が好き。
最近のホラーはCGを多用してスピード感があり、いさぎよすぎて、怖い気持ちがアッという間に終わる。ショックの余韻にも浸れず、また頭をすぐ切り替えなくちゃならないから、何か重くドンヨリしたモノを引きずる事が無い。
久しぶりに見直したら結末を他の映画と勘違いしていた、あの映画はなんだったかな? また観たいが思い出せない。

David Cronenberg/Scannersスキャナーズ』(1981)カナダ
警備会社コンセックは他人を思うがままに操れる超能力者=スキャナーをボディガードとして使おうとしていたが、地下組織のリーダー=レボックによって殺されてしまう。ルース博士のおかげで能力をコントロールできるようになったベイルがレボックを追う…

見えない力を映像化する表現力が素晴らしい、観ていて身体に力が入り熱くなる映画。古臭いかなと思っていたけど、今観ても斬新、溢れるパワー、やっぱり私を夢中にさせた。
この映画は『ステレオ』からつながって来て、受話器が溶けるところは『ビデオドローム』へとつながってゆくのかな。
マイケル・アイアンサイドってジャック・ニコルソンに似てるよね。ロバート・シルヴァーマンも彼の映画によく出てるな。

デイヴィッド・クローネンバーグ監督作品、やっぱり好きだと再確認。
どちらも今観ても面白いなぁ~、全体に男の悲しみが漂ってる。

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2005.06.02

■デヴィッド・クローネンバーグ初期傑作選 [映画 DC編]

David Cronenberg Shorts
デヴィッド・クローネンバーグ初期傑作選』(2003)カナダ

昨日、マニアについてチラッと書いたので、今日はこのDVD。クローネンバーグが初期に製作したトワイライト・ゾーンのような短編ドラマ2本。

パッケージにかなりウソがある。
まずはタイトルの「傑作」はいただけない。
表面のバイクはあってるけど、上の怖い人誰? こんなの出てこないよ。
裏面の「総ての恐怖がここに」無い。だいたいあらすじが間違ってる、これを本気にして買ってはダメ。

『機械』は結構気に入っていて、クローネンバーグ・ファンとは言え、ホラーな部分だけが好きな訳じゃない。
クローネンバーグ関連を販売してくれるのは喜ばしい事だけど、大げさな事を書かれるとガッカリする。値段に見合う程の価値は無いけど、興味があったら見てみようって程度のDVD。
新たに私があらすじを考えると…

The Lie Chair椅子』(1975) TVシリーズ「Peep Show」より
雷雨の中、車が故障したカップルが古い一軒家に電話を借りに訪れた。年老いた家政婦が「電話は無い」と言うが、とりあえず家に上がらせてもらう。主である老婦人が孫達と勘違いし、家政婦に調子を合わせて欲しいと言われ、困惑する二人。しかし、何故か二人はこの家の事を知っているかのような事を口にしてしまい…

番組オープニングが70年代してて好き。内容は古典的怪奇小説を読んでいるような気がしてしまうドラマ、怖そうな雰囲気がするだけ。最後にオチはあるけど、う~ん? 今ひとつ。

The Italian Machine機械』(1976) TVシリーズ「Teleplay」より
古びた整備工場、バグが「すごいイタリアのバイクを見た」と飛び込んで来た。それは世界に40台しかない“ドゥカティ900デスモ スーパースポーツ”。3人で店を訪れたが既に売れた後、しかも単なる金持ちのコレクターが部屋に飾る為だけに買ったとの事。乗ってこそのバイク、寝かせておくなんてとんでもないと怒り狂うライオネル。何とかして救い出す為の策を皆で練る。果たして彼らは名機SSを手に入れられるか…

バイク・マニアのライオネルがいい感じ、男の友情物ドラマ。クリストファー・ウォーケン似のフランク・ムーアがまた出てる。

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2005.05.30

■シーバース/ラビッド [映画 DC編]

David Cronenberg/Shieversシーバース』(1975)カナダ
島に建つ孤立した新築マンション、そこには全てが揃っていた。腹部にしこりを持つ住民が多い事に、医師セントルックが気づき、調べ始める。
密室ホラー/パニック系、ゾンビみたいな人々が出てくる。
最初から少々ショックなシーンが出てきた。古い映画なので緊張感はあまりなかったが、どうやって終わりにするのかがとても気になった。
ジョー・シルバー(ローロ)はクローネンバーグの映画によく出ているという印象を持っていた事を思い出した。
もともとTV放映されたものらしく、当時の原題は『SF人喰い生物の島/謎の生命体大襲来(They Came From Within)』だそうだ。
医師が看護婦を連れて逃げている時、クローネンバーグが82号室ゾンビ役でチラッと出ている。

David Cronenberg/Rabidラビッド』(1977)アメリカ/カナダ
バイク事故で重症を負ったローズは、病院で末期ガン患者に行うべきの中性化皮膚を移植された。
昏睡から目覚めた彼女は異質な物に支配され、次々と人を襲い始める、SFホラー/パニック。
以前観たけど、すっかり忘れてしまったので、また観た。
そうそう、病院の指のシーン、また正視できなかったよ。ローズがヒッチハイクしたり、街をさまよい歩くシーンは覚えていたが、肝心のラストが分からない。何十年ぶりかで観るのはいいね、新鮮で。
フランク・ムーア(ハート)はクリストファー・ウォーケンに似てる。

デイヴィッド・クローネンバーグ監督作品という事で観たみた。
ちょっと古臭いけど、このテは好きなのよ。
思えば小学生の頃、初めて自分で買ったハードカーバー、ハインライン『タイタンの妖怪(人形つかい)』(集英社 ジュニア版世界のSFシリーズ)以来、寄生(Parasite)ものが大好きで、フィニイ『盗まれた町』(映画『ボディ・スナッチャー』)、ウィンダム『呪われた村』(映画『光る眼』)なんか夢中だった子供時代。

何しろ30年も前の映画だから、今観ると物足りないけれど、落ち着いた雰囲気でヒタヒタと恐怖が押し寄せてくる感じ、物悲しさが漂う。
グロもそれほどでは無く、気持ちが悪い物が時折出てくるだけ。もちろん、ホラーだから少年が赤らむ程度のお色気あり。
ますます、『ザ・ブルード』や『スキャナーズ』をまた観たくなった、やはり彼の初期作品が好きだ。

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2005.05.28

■Mバタフライ/クラッシュ [映画 DC編]

David Cronenberg/M ButterflyMバタフライ』(1993)アメリカ
1964年文化大革命に揺れる北京、オペラ「蝶々婦人(Madama Butterfly)」をモチーフにしたフランス人外交官ガリマールと中国人京劇俳優ソンとの道ならぬ恋。
『愛人/ラマン』のようにアンニュイな雰囲気の恋愛映画、私はこのテは苦手、必殺2倍速。アメリカ軍人とベトナム女性の『天と地』は面白かったんだけどなぁ。
だけどクローネンバーグ、ただじゃ終わらないオチがあり、実話とは驚き。夢見がちな恋愛映画好きの女性は見ない方がいいでしょう。

David Cronenberg/Crashクラッシュ』(1996)カナダ
交通事故をきっかけに、新たな喜びを見出した夫婦の話。
まぁ、人の趣味というものは色々なので、こういう形があってもおかしくないと思う。事故というものは危険で怖いものだけれど、同時にスリルと興奮もあるものだしね(火事があると野次馬が集まるでしょ)。以前、カー・レース好きな人が競争して勝負する事だけが楽しいと言ってたけど、本当なのかな? 事故が嫌いだったら、レース番組なんか二度と見ないと思うんだけど。成人向き。
原作はJ・G・バラードの『クラッシュ』。

デイヴィッド・クローネンバーグ監督作品という事で見てみた。
孤独な男系でグロはないけれど、同情できず、ただ惨めな印象しか無い。
『イグジステンズ』はまぁまぁ良かったけど、やはり『戦慄の絆』以降はあまり好みでは無い。
80年代は彼の映画を「変わってる、面白い」と思ったものだけれど、今じゃたくさんあるヘンな映画の一つになっちゃったな。それでは、70年代に戻って次は『シーバース』。

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2005.05.25

■裸のランチ [映画 DC編]

David Cronenberg/Naked Lunch
裸のランチ』(1991)イギリス/カナダ

1953年、小説家ウィリアム・リーは害虫駆除の仕事をしていた。殺虫剤の量が減っている事に気づき、家に帰ると妻が殺虫剤を麻薬代わりに使い、彼にも勧める。彼も使い始めたが、幻覚を見るようになり、医者に黒いパウダーを混ぜるよう指示された。帰宅後、過って妻を射殺してしまう。

デイヴィッド・クローネンバーグ監督作品という事で見てみた。
最初から虫が出て来て、気持ちの悪い映画だった、そして眠い。
公開当時だったら、受け入れられたかもしれないが、10年以上経って価値観もかなり変わった今では、さすがの私も「変わってる、面白い」とは言えないなぁ。まぁ、好きな人は好きでしょ、多分。
でも、クローネンバーグに慣れてない人にとっては苦痛な映画だと思う。

原作者ウィリアム・S・バロウズは『爆発した切符』を含めて3冊ほど読んだ記憶がある。
でも、その中に『裸のランチ』があったかどうかは覚えていない。何故なら、彼の小説はつぎはぎだらけの文章でストーリーなんか無く、どれもこれも「?」の世界だった。読むと言うより、ただ文字を目で追っただけ。
カットアップという技法で、本や雑誌の短い文章をつなぎ合わせる、言わば小説のコラージュらしい。
そんな小説を映画化するなんて、さすがクローネンバーグ流解釈。

映画の中でも語られているが、「見た事を書き留め、それを誰かに渡す。書き直ししてはいかん~」やけに納得した。
そして映画を見ていて、ビルが語る“人をケムに巻くような”訳の分からない言葉、これだ! 彼の小説の文章はこんな感じだった。
ネタバレ

インタストリアル・レコード・ストーリーVariousThe Industrial Records Story』(1984年)
バロウズの朗読が収録されているアルバム

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2005.05.24

■ファイヤーボール [映画 DC編]

Fast Company Directed by David Cronenberg
ファイヤーボール』(1978)カナダ

アメリカのドラッグレースのスター、ロニー。スポンサーであるファスコ社のアダムソンと対立し、レースを妨害され、クビになる。会社に没収されたレースカーを取り戻し、仲間とともに再レースに臨むが…

デイヴィッド・クローネンバーグ監督作品という事で見てみた。
いや~、普通のドラマだったな。

いわゆる善人対悪人、策略に陥れられた主人公が仲間と共に立ち向かう。
でも、宿敵ゲリー・チームも一人を除いては割りといい奴だったし、アダムソンだって上役と部下にはさまれた中間管理職だと思う(金をピンハネする理由が分からなかったが)。
それほど、悪徳感が感じられなくて、普通の人がムカッとしてつい、嫌がらせをしたという感じ(方法は悪いけど)。そして、それが…

ネタバレを別に作っても多分、この映画を目にすることは無いだろうから、全部書いた方がいいのかな? それほど人気の無い映画だ。
有名人の出ていない地味なB級映画、イマイチ主人公に魅力が無いところが辛いとこ。

しかし、クローネンバーグが作ったという先入観が無ければ、丁寧に作られていて、景色も女性も美しい、危険なドラッグレースに賭ける男達の駆け引きと友情のちょっと古臭い人間ドラマだ。
音楽もケニー・ロギンスやスターシップのような爽やかなロック。
何度も見ることは無いけれど、嫌いじゃないよ。
TVのスイッチを入れたら、たまたま放映していて、暇だから見てみようかっていうタイプの映画だった。

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2005.05.11

■デヴィッド・クローネンバーグ パンフ [映画 DC編]

David Cronenberg
人によってかなり好き嫌いが分かれるクローネンバーグ監督の作品を、私は好き派。
一番最初は『スキャナーズ』をTVで見て、もともとSF好きだったから超能力映画という事でワクワク。
次は『デッドゾーン』スティーヴン・キングの小説を先に読んでいて、劇場公開されるまで待ち遠しかった。とても良くて、この映画でクリストファー・ウォーケンが好きになった。
その次はTVでよく紹介されていて、とても気になっていた『ビデオドローム』のビデオを借りて見た。この異様なクローネンバーグの世界に魅了された私は、手に入る限りの彼の作品を見まくった。
そして『戦慄の絆』があまり好きではなくて、彼の映画を見るのを中断していた。また再開、地道に見るゾ~

主な作品
・ステレオ 均衡の遺失(1969) 白黒中編、スキャナーズの原型。
・クライム・オブ・ザ・フューチャー 未来犯罪の確立(1970)
 内容忘れた、とにかく眠かった記憶が。
・シーバース 人食い生物の島(1975) 未見
・ラピッド(1977) 病院の場面しか覚えてない。
・ファイヤーボール(1978) 未見
・ザ・ブルード 怒りのメタファー(1979) 衝撃のラスト!
・スキャナーズ(1981) エスパーの戦い、力が入るよ。
・ビデオドローム(1982) こんな異様な映画を観た事なかった、好きだ。
・デッドゾーン(1983) 悲しい超能力者の話、大好きだ。
・ザ・フライ(1986) 一番ポピュラー、でもゴールドブラムが濃すぎて…
・戦慄の絆(1988) 本当にあった事を元にしてるのよね。
・裸のランチ(1991) 未見
・Mバタフライ(1993) 未見
・クラッシュ(1996) 未見
イグジステンズ(1999) 分かりやすいけど、クローネンバーグ。
short6(2001) 未見
スパイダー 少年は蜘蛛にキスをする(2002) 病んだ男の頭の中。

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2005.05.10

■イグジステンズ/スパイダー [映画 DC編]

eXistenZイグジステンズ』(1999)アメリカ
身体に直接つなぐヴァーチャル・ゲームをめぐるスリラー。ゲームと現実との区別がつかなくなる、クローネンバーグのグログロの世界。爆発もあるよ。
彼が好きな人ではないと辛いかも。
ウィレム・デフォーが出るとただでは済まない。ジュード・ロウがクラシカルで良い。ジェニファー・ジェイソン・リーはどこかで見たなと思ったら『ハート・オブ・ミッドナイト』『マシニスト』の人。『ロード・オブ・ザ・リング』のイアン・ホルムも出てる。

Spiderスパイダー 少年は蜘蛛にキスをする』(2002)フランス/カナダ/イギリス
精神を病んだ男が病院を退院し、生まれ故郷の下宿先で子供の頃の事に思いをはせ、手帳に書き綴ってゆく。暗く、悲しい男の話。早々に映画が打ち切られたそうだ、分かる気がする。
クローネンバーグだけど、グロは無いよ。
レイフ・ファインズは『レッド・ドラゴン』の人、良かった。ミランダ・リチャードソンは『ダンス・ウィズ・ア・ストレンジャー』『スリーピー・ホロウ』の人、うまい。
原作はパトリック・マグラアの『スパイダー』。

デイヴィッド・クローネンバーグ2連発、かな~り好きな映画監督だ。
でも、どちらも一般向きでは無いな~
『イグジステンズ』は『ビデオドローム』などのグロテスク系、『スパイダー』は『デッドゾーン』などの孤独な男系。
ストーリーが分かりやすい前者の傾向が好きな方は後者がダメかもしれない。夢と現実が交錯し、私の頭も大混乱。
ネタバレ

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