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    *Hello Nico Another World

2017.11.09

■虐殺器官[小説]

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伊藤計劃/著『虐殺器官』

テロを防止すべく、IDを管理する近未来社会。米軍大尉クラヴィス・シェパードは、言語学者ジョン・ポールを追っていた。ポールが関与する国はことごとく内戦状態に陥り、虐殺行為が行われてしまう。それを阻止すべく、シェパード達は暗殺へ向かうのだが、いつも既のところで取り逃がす。
ポールの愛人ルツィアに近付き、ポールの居場所を探るのだが…SF

『東京喰種』をきっかけに、このところずっとアニソンを聴いている。一昔前と違って、JROCKバンドが楽曲を提供しているので、聴き応えのある曲が多い。
『多重人格探偵サイコ 』と同じく、先に音楽が気に入り、調べた過程で興味を持った『虐殺器官』、久しぶりのSF小説である。

主に小説は通勤の電車内で読んでいたのだが、電車に乗る機会が少なくなり、最近はもっぱら旅行の際の移動中に読んでいる。そして、この本はモロッコで読了、この感想を書いているのはカタールである。

アニメのイメージが先行していた為、気軽に考えていたが、かなり読み応えのある本だった。
ずっと母親の死に罪悪感を抱えるシェパード大尉。小説全体が死に取り憑かれている。それもそのはず、癌を患う著者自身にとって死が身近な存在であった。

遠回しに伝えて来る人間は苦手である。
何を言いたいのか、じっと話を聞いて待たなければならず、結果的に不愉快な話を私に伝えたいだけなのに、自分可愛さで私に嫌われないように回りくどく話す、その時間がもったいない。私に理解できるように説明を加えながら話してくれているのならともかく、自分が言いづらい事をオブラートに包みながら曖昧に話すものだから、その言葉の裏を探りつつ、どこに着地点があるのか見極めなければならない。
だいたいが相手に取って不快感が倍増し、忘れられない出来事として残る事を知らない、人生経験が浅い人間がする。

この小説は遠回しだ。
しかし、一見無関係な内容に思える記載がこの小説に深みを与えてくれる。結局は、世界安定の為米軍が暗殺し、悪いヤツを根絶やしにしようとするスパイ小説なんだけど、一時期流行った心に傷を負ったベトナム帰還兵の様相、そして純愛。
著者がロマンチストだと感じた。
表現方法も、「目蓋を持ち上げると、死者の国は消え去り〜」つまり、“起きた”という意味だ。
この前のページに「生者の国の旅客機で眠りに落ち、生者の国の旅客機で目覚める」と布石を打っている。これは遠回し以外の何物でもない。伏線では無いし、物語の展開に必要な物では無いからだ。
しかし、こういう事がストーリーに表情を与え、読み手の感情に徐々に影響を及ぼす。すっかり虜になってしまった。
武器や装備だって、現代の実物でも構わないのに、創作物によって想像力を掻き立てる、そこがSF。
たくさんの本を読んで、豊富な知識を持っていたと感じさせる著者、既に亡くなっているのがくれぐれも残念だ。

「ぼくはルツィアにもう一度逢いたい。
 ぼくはルツィアに赦すと言ってもらいたい。
 神は死んだ。神は死んだ。大いに結構。
 ぼくはルツィアに赦してもらえれば、それでいい。」
私の失敗した人生と、ずっと引きずったままの苦い過去を思い出し、涙が止まらない…

2017.09.05

■東京喰種 トーキョーグール [日々]

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石田スイ/原作 十和田シン/著『東京喰種 トーキョーグール [日々](2013)
 ジャンプブックス

映画『東京喰種 トーキョーグール』の後の話。
“あんていく”店長・芳村の「不審者情報」をきっかけに起こったハプニングのエピソードが収められている。ただし、最後の[吉田]だけは別、息抜きのようなモノ。

[聖書]
カネキを疑う“オカルト研究会”に振り回されるヒデが主人公。友達を守ろうとするヒデの好感度が上がる内容。ヒデがメインだとカネキの必死さと違い、気楽な雰囲気が漂う。

[弁当]
高校に通うトーカと依子の日常、いじわるな級友の画策により、二人の関係がギクシャクする。それを打開するのは、トーカの不器用さとカネキの気遣い。
よく考えると、グールにとって人間は食べ物。食べ物との交流という事だな。人間と鳥や馬なんかと仲良くすると考えれば、可能だ。

[写真]
月山習と堀ちえとの出会い、アニメ『OVA 東京喰種トーキョーグール[PINTO]』の小説版。
高校で人気の月山を追うホリチエは夜の公園でスクープ写真を撮る、人間を襲うグール月山の姿だ。
しかし、ホリチエは月山を脅す訳でもなく、自己満足の極地、その飄々としたマイペースさが好き。裏も表も無い、あるがままの自然体。好きな物、興味のある物だけを追い求める無邪気で天真爛漫な、そして抜け目の無いホリチエが、カネキの次に私は好きだ。

[上京]
地方からミュージシャンを夢見て上京した桃池育馬は、20区に居を構える。同胞グールには近寄らず、バイトと路上ライブに精を出しながら、自立を目指す。この後、漫画には彼が出て来ていない。

[枝折]
閉じこもっているヒナミをカネキとトーカが図書館へ連れて行く、そこで出会った少年も漫画に出て来ていない。

[吉田]
+αの部分。吉田は気のいい奴で、残酷な描写の多い、漫画の中でも癒し系。しかし、これだけ好かれているのだから、西尾錦にあっけなくやられて、仲間達は必死に探しているのではないだろうか。

伏線があり、それぞれに繋がっているのだが、不自然さがあって、居心地が悪い。
例えば、安物の靴やサンダル底の開いた穴に小石が詰まった時のようなザワザワした違和感。色々と突っ込みどころがあるが、気の利いた良いフレーズも2ヶ所あった。
浜松を各駅停車で移動した時に全部読み終えたので、簡単に読破できる、いわゆるライトノベル。しかし、この本だけ読んだんじゃ分からない、あらかじめマンガなりアニメなりで“東京喰種”の予備知識が必要。

2016.07.04

■日本奥地紀行 [旅行記]

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イザベラ・バード/著『日本奥地紀行(2000)平凡社ライブラリー

1878年(明治11年)横浜に降り立った英国婦人バードは、汽車に1時間乗り江戸(東京)に着く。
彼女は今まで誰も歩いた事が無い日本海周りでの蝦夷(北海道)旅行の為、ガイドとして雇ったのは18歳の伊藤。
蚤と蚊、そして異国人を初めて見る野次馬に悩まされながら、北を目指す…紀行文/旅行記

北海道一人修学旅行に先立ち、東京八重洲にある”アイヌ文化交流センター”に行った。
ビルの3階を占めていて、展示は少ないが、図書が豊富だった。既に読んでいる『ゴールデンカムイ』が置いてあり、そのそばにあったのがコミック『ふしぎの国のバード』。
全く予備知識無く読んだら、結構面白い(もう一冊あった少女漫画とは大違いだ)。元ネタがあるとの事で、探していたら、北海道白老の“アイヌ民族博物館”にあったので、さっそく買って読んでみた。

おもしろい! そして高梨健吉の訳がうまくて、とても読みやすい。ただ、困った事は、地名が出てくるとついつい地図で検索してしまう自分。たびたび中断するものだから、読み終わるのが遅くなってしまった。
コミックでは、気が強くうら若き女性と斜に構えたクールな従者ととの珍道中が微笑ましい漫画だったのに、元本はおばさんが青年をしつけながらもお互い助け合って、険しい道中を災難に遭いながらも、一心に突き進む冒険談だった。

台風でもディズニーランドへ行く人達がいる。地方から東京へ遊びに来て、日程を変える事が出来ないから、傘にしがみつき、ビニールレインコートを羽織りながら、ディズニーランド内を必死にまわる…理解できる。
しかしバードは、長雨の為増水し、橋も流されてしまっているというのに、目の前の船で行方不明者が出ているというのに、強引に川を渡る。身の危険、死と隣り合わせの状況であるにも関わらず、とにかく前へ前へと進む、その不屈の精神が凄い!
そして、手つかずの自然を見て素直に感動する。
思った事を率直に妹への手紙にしたためる姿に好感が持てる。彼女は公平なのだ。
日本人を小柄で、醜くしなびて、がにまたで、猫背で、胸は凹み、貧相と評しているのだが、礼儀正しく、やさしくて勤勉で、ひどい罪悪を犯すようなことは全くない、と記している。

ペリーの黒船がやって来て開国となり、戊辰戦争を経て明治となった日本。文明開化だと浮かれながらも、地方は貧しく苦しんでいた。
蝦夷へ渡り、和人とは趣きが異なるアイヌを見て、バードは美しいと思い、伊藤は「イヌだ」とこき下ろす。しかし、アイヌと共に暮らす有珠や礼文華の人々も公平であった。

手紙という形で、詳細にひなびた奥地の日本を表現するバードの記述は、とても興味深い。丁寧に調べたうえで、冷静に素直に自分が感じたままを書き、それを実際に見たことも無い私が100年以上あとに当時の様子を想像しながら楽しく読んだ。添えてある上手なイラストも参考になる。
この中で実際に見たい物は、漫画でしか目にした事の無い、アイヌ人の馬上のあぐら座りである。

この本は何種類か出ていて、この本は普及用の要約版らしい。完全版等があるようなので、少しずつ読んでいこうかと思っている。

2016.06.13

■コーマ - 昏睡 - [小説]

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ロビン・クック/著『コーマ―昏睡―(1983)ハヤカワ文庫

医学生のスーザンは臨床実習でボストン記念病院に配属された。
指導担当の外科レジデント2年生のベロウズに引き連れられ、学生達は病院内を案内される。
スーザンはICUで植物状態に陥った同い年の女性を見てショックを受ける。その日のうちに、簡単な膝の手術を受けた青年が昏睡状態に陥り、疑問を持つ…医療サスペンス

これも本棚に塩漬け状態となって早やン十年…すっかり黄ばんでしまった。
ロビン・クックはとても好きな作家だったし、映画『コーマ』もおもしろかったのに、何故かこの本だけは、最初の数ページを読んで挫折を何度も繰り返してきた本である。

やはり、『宇宙戦争』と同じかな? 共感できない。スーザンが鼻持ちならない女性で「自分はこんなに素敵で常に注目される医学に進まず、ダンサーになれば良かった」などど、考えてるような人物。
しかし、今は女医が多いけど、「1976年という閉鎖的な時代背景が違う」と、理解できるようになった。若い時は表面的な事にとらわれて目がくもってしまうものだ。

難しい医学用語にもとらわれず、どんどん先を進めたら、すらすらと読めてしまった。最初の数ページは1、2日かかったが、途中から夢中になり徹夜で一気に読み終わってしまった。すごく、おもしろい!

結局、スーザンは”鼻持ちならない”という特徴を備えた、他の人とは違う性格を持っているが故に、思い付いた事をすぐに行動に起こしてしまう。
なんと、ボストン病院に行った初日から、実習に参加もせず図書館で調べたり、病院のスタッフの名前を騙ってデータを手に入れたり、面識の無い医者にずうずうしく会いに行ったり、やりたい放題。スーザンはツラの皮の厚い無謀な人物であったのだ! まぁ、気が強い自信家とでも言いましょうか。
おかげで、殺し屋に狙われたり、警備員に追い回されたり、たった3日間で大冒険を成し遂げる。
そんな奔放なスーザンに付き合わされ、振り回されるベロウズ。惚れた女のおかげでさんざんな目に遭ってしまう。

途中で犯人が分かってしまうのだが、何故か主人公のスーザンが気が付かないので、読んでるこちらがハラハラしてしまう小説だった。

ザ・スミス(The Smiths )の歌に「Girlfriend In A Coma」という曲があった。この小説を見る度、あの曲を思い出す。
最近見たEテレのスーパープレゼンテーション「僕は目覚めたのに 誰も気付かなかった」。マーティン・ピストリウスは、16歳で昏睡状態から目覚めたが、身体を動かす事ができなかった為、10年間誰にも気付いてもらえなかった。週に一度来る通いのアロマセラピストが目の動きに気付き、訓練を受けて会社を興すまで回復した話は興味深かった。
私の祖母が倒れ、半年間植物状態となったが、“生きる”とは何かを考えさせられた…


2016.06.12

■宇宙戦争 [小説]

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H・G・ウェルズ/著『宇宙戦争』(2005)角川文庫

20世紀初頭、火星からミサイルが発射された。
円筒形の物体はロンドン郊外の砂採り場近くに落下し、中から出て来たのは、ぬめぬめとした茶色の皮膚を持つタコのような怪物であった。
火星人と対話しようと代表団が近づいた時、閃光がひらめき、木も人も炎に包まれた。
軍が出動し大砲を撃つが、人々は容赦なく、火星人達に狩り立てられる…SF

19世紀末に発表された古典SFの金字塔『宇宙戦争』、当時としては、画期的だったに違い無い。
有名なのはオーソン・ウェルズのラジオドラマを聴いた人々が、本当に火星人が襲来したのかと思い、パニックに陥った町のエピソード。

かなり薄い本なのだけれど、なかなか読み進めずに、何年も経ってしまった。
同じページを何度も何度も読み返す、つまりストーリーがなかなか自分の頭の中で空想世界を組み立てられず、どうどう巡りで10年も放置してしまっていた。物が多くなり、たまっていた本を少しずつ片づけている最中。

先日、コミュニケーションのセミナーに参加したのだが、「人を惹きつける話」とは意味の含有率が高い<共感と発見>が必要だそうだ。

このSF小説には、<共感>がなかなか感じられなかったのだ。
古い文章も苦手なのだが、翻訳本は今風に改訂されるので読みにくい訳ではない。
この主人公が言い訳じみていて、なかなか素直に読む事ができない。ただ単に、起きている描写だけを時間軸に従って語っていてくれれば良いものを、後で聞いた話をまとめた物だとか、私の専門分野外だとか、余計な言葉を挿入されると頭の中のイメージから現実に戻ってしまうのだ。

兎にも角にも、映画で既に観ているので、頭に浮かぶのは映画の中のイメージだった。
やはり、古い本は読みやすくかかれた児童本のうちに読んでおくべきだったな…いや、読んだかどうかもすっかり忘れてしまった。何しろ、遠い昔の出来事である。
ちなみに子供の頃、父が遺した日本の空想科学小説があった。その本も文章が古くて途中までしか読んでいないのだが、たぶん羽化仙史/著『月世界探検かな? 明治39年(1906)だって!(・oノ)ノ

2016.05.24

⬛デアゴスティーニ マイ3Dプリンター 製作5

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3Dプリンターカバーの段ボールと、使用したツールや残ったパーツ

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本誌・チラシと梱包材。ディアゴスティーニが段ボール3箱分たまってたのが、今は2箱に減った。
今残っているのは、本誌と3Dプリンター(段ボールカバーの部分)のみ、いかに不要な物が多い事が分かる。そして、輸送時に破損しないようキチンと梱包されていたという事が分かった。
実践編のみならず、パワーアップ編まで出版されてしまう、早くデータを作る練習をしなくては(^^ゞ

2016.05.22

⬛デアゴスティーニ マイ3Dプリンター 製作4

5月9日21:00~24:00、5月22日5:00~12:00

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祝・完成!
3Dプリンターが無事完成したヽ(´▽`)/
でも、突貫工事でデータを全く作成していないので、動くかどうかの確認しかできなかった(;´Д`A ```
やはり、まとめて一気にやらないとウダウダしてしまう、目標のGW中に終わらなかった。結局、2年分を3日位で作ったかな?

一番苦労したのはフィラメントを下から通す事。30分位奮闘して、あきらめてパーツを外したよ。どうやら、まっすぐにプレートをはめ込んでいなかったせいのようだ。Windows7にドライバも入らなくて四苦八苦。
動くかどうかの自信が無く、一つの動作確認のたびに緊張して、すごく疲れてしまったので、途中途中、またネットに逃避していたが、気が滅入るようなニュースばかり…

もう、プログレ・フェスに行って来よう!

2016.05.08

⬛デアゴスティーニ マイ3Dプリンター 製作3

Androidより

5月7日13:00~5月8日23:50

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54号まで何とか出来た、動けばいいなぁ。
残りあと1冊、55号のみ。
パソコン立ち上げて、インストールなんかしなきゃならないから、今日はもうやめた。
続きはまた後日(・ε・` )

2016.05.05

⬛デアゴスティーニ マイ3Dプリンター 製作2

Androidより

5月4日22:50~5月5日夕方まで

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途中飽きるとネットをやってたけど、何とかここまで(;^_^A
これから、また開始する。

2016.05.04

⬛デアゴスティーニ マイ3Dプリンター 製作1

Androidより

溜め込みました(;^_^A

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元々の性格が、一気にやらないと飽きてしまう。
連続テレビドラマが苦手、一話完結の映画好き。
単調な編み物が苦手、一晩で縫い上げる裁縫が好き。
夏休みの宿題は、始まってすぐまとめてやる為、2学期が始まると1学期の勉強を忘れてボーゼンとする。

さて、このGW期間中にうまく作れるでしょうか…

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