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    *Hello Nico Another World

2017.11.01

■キングダム[マンガ]

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KINGDOM』集英社
紀元前245年中国、戦争孤児の漂と信。下僕としてこき使われていたが、二人は互いに技を鍛え、大将軍になる事を夢見ていた。
ある日、二人を見かけた王の大臣が漂を見染め、王宮に連れて行く。信だけが残されるが…

空港にまで漫画の無料サンプルが置いてあった。
今まで、古代ギリシャの話かと思っていたが、まさかの中国の話とは思わなかった。
絵柄も背景があまり描かれていないシンプルなイメージだったが、人物の描写に動きと迫力がある。
それにしても、利発な方がこんな目に合うなんて⁉

2017.08.20

■東京喰種 トーキョーグール: re [コミックス]

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石田スイ/著東京喰種 トーキョーグール : re
 第1~11巻(2014)ヤングジャンプ・コミックス 集英社

人の形をして、人を圧倒する肉体を持ち、人を食糧とする生き物“喰種(グール)”
人間の脅威である、それを殲滅すべく組織された、和修一族を頂点とする“喰種対策局(CCG)”
喰種捜査官・佐々木琲世は、赫子をベースとした武器・クインケを内蔵した兵士“Qs(クインクス)”を指導していた。実は、彼は記憶を無くした半喰種・金木研であった。
徐々に記憶を取り戻し、かつての仲間を解放すべく、CCGに謀反を起こし、再び追われる身となった…SFホラー/青春ドラマ
東京喰種トーキョーグール』の新シリーズ『: re』、前作は“無印”と呼ぶそうだ。無印のラストに出て来た喫茶店の名前が“: re”、英語だったらリ、イタリア語だったらレ、マルタ語では…無印でこの新章を暗示していた訳だ。

しかし、このコミックスの巻頭カラーページがよく分からなかったのだが、何とヒナミはアオギリのアヤトと行動を共にしていた。そして、この先の出来事を描いていたのである。
「叶って誰だっけ?」と散々悩んでしまった。それにしても、スタイリッシュな絵柄になったわね。

みんな死んで悲しかったけれど、都合良く生き返ってくれて良かった~
仮面ライダーのように改造されているけどね…前作で、遺書まで書いた政道の扱いがヘンだと思ってたよ。

しかし、人間は今どきのその他大勢アイドルと同様に消耗品で、登場人物が増えると混乱してしまい、顔も区別がつかなくなってゆく。
特に、流島の闘いは誰が誰やら? もう一度読み返して納得した。しかし、まだよく分からないのが8巻の最後の方、有馬がどう関係するのだろう…
強いはずのノラ、タタラ、エト、和修がどうしてこんなに脆いのだろう…
疑問が次々と湧き上がる。「白日庭」の子は、和修の跡継ぎでは無いのか? 政では跡継ぎを残せそうに無いから、人工受精で良いではないか。

読者は勝手なもんで、自分の予想通りに進行しないと文句を垂れる。しかし、私にとってはテレビドラマのように予定調和は望んでいない。常にハラハラドキドキしたいから、裏切る展開を期待している。
最近読んでいて思ったのが“手塚治虫はストーリーテラー”、有名ではない漫画の面白さにワクワクしている。『東京喰種』もミステリー小説のように、内容がよく練られている。前後関係をあらかじめ想定し、伏線や布石をばら撒き、後で繋がった時に読み手が感心し、合点が行くのだ。“心動かされる”という事、だからみんな『トーキョーグール』に魅了されるのよね。

アニメ『東京喰種トーキョーグール √A
』BS11の再放送もそうなんだけど、結構このシリーズはグロが多く、漫画以外ではどう表現するのだろうか?と考える(←大きなお世話だが)
人間を最も殺しているのは“蚊”だそうだ、マラリアとかね。2番目は“人間”、戦争とかね。
NHKで『戦慄の記録 インパール』を見た。白骨街道だよ、極限状態に陥った人々の話だよ。「友軍の体を~」って言ってたじゃない? あまりみんな証言したがらない理由が分かってるでしょ。アンデス山脈の航空機事故『生きてこそ』だよ、拒否した者は死んだ。
佐川君はパリでオランダ人女性を殺したけど、「子供の頃、おじさんから肉の話を聞かされていた」からだと言っていた。まぁ、倫理的な問題とか、人間同士だと病気感染とかあるからね。食べ物が豊富な現代では、とてもデリケートなお話。

グールはそうね、言わばドラキュラと狼男のハーフみたいな生物。一定のルールの元に共存べき。だって、みんなミックスしちゃったら、絶滅しちゃうわよ。

この新シリーズになってから、デジャヴ感にハッとする。今は、グーグルマップという便利な物があるが、内情までは分からないだろう。
私が棲息する8区は南北に細長く、北は代々住み続けている一軒家が多いが、南は準工業地帯でマンションが建ち始めてから来た者だ。例えば、門前仲町を生まれた時から居る者は”なかちょう”、新参者は“もんなか”と言う。例え、力があっても統一するのは難しい地域だ。臨海側はほとんど人が住んでいないので、行方不明者が1年後に発見されたりする。その先には何も無いので、人生を終わらせるヤツもいる。賑やかな南とは全然違うのだ。オッ、だから集合場所にも良いのね、人目に付かないどん詰まり~
でも21区に屋敷は考えられない、由緒ある金持ちは3区か5区では?!

2017.08.15

■東京喰種トーキョーグール √A [アニメ]

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東京喰種トーキョーグール √A』第2期 1~12話 (2015)TCエンタテインメント

11区にあるアオギリの樹のアジトを攻撃したCCG(喰種対策局)は、建物の崩壊により甚大な被害を蒙り、人員不足に陥る。
ヤモリの拷問により覚醒したカネキは、アオギリに合流し、アヤトと行動を共にする。23区にあるコクリア(喰種収容所)を襲い、SSレートの囚人が脱走させ、2人は梟に連れ去られる。
タレコミにより20区の喫茶店“あんていく”の店主を梟と疑い、大規模な喰種討伐作戦を決行する…ダークファンタジー

コミックス8~14巻に当たるが、万丈達と6区にアジトを構えたのに対し、アニメ版シーズン2で金木は董香の弟綾人と一緒に9区、10区を奪い、護送車を襲う。
ナキ!
マヌケなナキが好きだ。もちろん、主となる登場人物の方に思い入れがあるが、残酷なシーンや苦痛の叫びが多いこの漫画では、ナキと什造がホッとする存在だ。癒し系とは言い難いが、天然な感じが緊張感を緩めてくれる。
ナキ登場の回のエンディングでは、ヤモリとの出会いが綴られている“くんいけ”、こういうギャグも好ましい。

テレビ放映では、什造がシロとクロを攻撃するシーンにぼかしが入っていて、興ざめだ。
事無かれ主義にはウンザリする。クレームを入れるヤツはだいたい暇なヤツ、テレビ局に抗議をする暇があるなら働け、働いて税金を納めろ。

マンガを全部読んでいたから、オープニングのヒデの行動は泣けて来たが、√Aという事は、ルートBとかルートCとかノベルゲームのように選択によってストーリーが枝分かれするという事か、原作とはだいぶ内容が違っているので、アニメはアニメで楽しめた。先がわかっているとつまらないじゃない?

では、トーカが「お前なんかあんていくに帰ってくんな!」と言わずに、抱き着いていたら、どうなったのか? トーカの素直じゃない所は気に入らない。それと、一生懸命走ってばかりいたけど、グールになれば、空中も飛べるでしょ? こんな所だけは、少女マンガ風で着いていけない。

カネキは共喰いで半赫者となる。「強くなりたいから」、それもあるだろうけれど、やはり人間を食べるのに抵抗があるのではないか?! ウキナは頑張ったのに…。

DVDのジャケットで布に包まれている人物が気になっていたが、そうか…そうだったのか。そして、ラストはどこぞの映画やドラマのように、「人気があったら、続けましょう」みたいなスタンスの視聴者の想像に委ねる、後味の悪いものだった。

さて、次は映画だ。

2017.08.14

■東京喰種 トーキョーグール [アニメ]

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東京喰種トーキョーグール』第1期 1~12話(2014)TCエンタテインメント

東京の地下24区に棲む”喰種(グール)”は、人肉を食べてRc細胞を赫包(かくほう)という器官に貯め込み、そこから赫子(かぐね)という武器を放出させる。高い身体能力、皮膚は強靭で、驚異的な回復力を持つ、捕食生物の頂点に立つ。
20区では、“大食い”と呼ばれるグールによる殺人事件が多発していた。
上井大学1年生の金木研(カネキ)は、喫茶店“あんていく”で憧れの女性リゼに出会う。
初デートの帰り道、カネキは工事現場でリゼに襲われる。彼女が“大食い”だったのだ。そこへ、鉄骨が落下し、カネキは間一髪のところで救われるが、瀕死の重傷を負う。嘉納医師にリゼの器官を移植され、”半喰種”となり苦悩する日々を過ごす。
手を差し伸べてくれたのは、20区を統括する“あんていく”の人々。しかし、グール狩りをするCCG達に追われる身となる…ダークファンタジー

絵が好みでは無かった為、漫画を読み進まずにいたが、今BS11で再放送されているアニメをかいま見て、気になって仕方が無いので、漫画を再び試し読みしてみた。
面白い!
これは原作をキチンと読もうと思い立ち、一気に1~14巻まで通してみた。
最初の絵が気にならなくなるほど、後半の絵が上手くなっているのだろうし、ストーリー展開が私を夢中にさせて、絵の好みはどうでもよくなってしまった。

そして、アニメもキチンと見ようと第1シーズンの1~12話まで通して観た。
アニメだから話がはしょわれているのは仕方が無いし、全く漫画と同じにする訳にも行かない。
最初から違っている。

マンガでは形の明確では無い何者かが人間を襲うシーンから始まるので、“あんていく”で描くカネキとヒデのイラストはいい加減だ。
アニメでは20区のアクアビルで死体を山積みにした神代利世(リゼ)と“ヤモリ(13区のジェイソン)”の会話から始まる。
だいたい漫画の通りにストーリーは進むのだが、時折、カネキの心情中にリゼが姿を現す。リゼに心を委ねると、グールとしての力を発揮するが、人肉欲に溺れ、殺人を犯してしまいそうになるカネキ。
身体はグール、心は人間の半喰種。左目の赫眼(隻眼)を隠す為、”眼帯”と呼ばれるようになる。

感の良い友人・永近英良(ヒデ)は、グールの行動について調べ始める。

“あんていく”の人々に支えられ、孤独だったカネキは救われていくが、CCGに狩られるグールもまた、被害者である事を知る。

そもそも、厄介者のリゼさえ20区に現れなければ、こんな事にならなかったのにね。でも、美しく残酷な存在として描かれるリゼもまた魅力。現実をカネキに見せてくれる。
そして、覚醒

アニメ第1期は原作の7巻目までを描いているが、嘉納医師の真実までは掘り下げていない。
マンガはマンガ、アニメはアニメで楽しめる。アニメは、キャラクターの完成度と格闘シーンの動きも素晴らしく、テーマ曲も秀逸。センスの良さを感じさせる。


「ふしぎなメルモ」や「ルパン三世」、「デビルマン」を見て育った世代としては、今どきのアニメは同じ絵を繰り返して人を大勢に見せたり、動きの乏しい紙芝居のような物とは全く違う変貌を遂げた。夜中に大人向きのアニメを大量に放送するようになってからだと思う。ひとえに、子供の物と限定せずに大人も充分楽しめる物として定着させたアニメ界の努力の結果だろう。それが全世界に広まって、日本の存在感を知らしめるこの状況を無視できない。
日本に歴史に残るアニメの殿堂を作るべし!

2017.08.12

■東京喰種トーキョーグール [マンガ]

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石田スイ/著『東京喰種トーキョーグール
 1~14巻(2012~2014)ヤングジャンプ・コミックス 集英社

上井大学1年生の金木研、読書好きの引っ込み思案な青年。親友のヒデと共に喫茶店「あんていく」に居たところ、憧れの女性・神代利世がやって来て、知り合うきっかけを掴む。
後日、彼女と楽しいデートした帰り、突然襲われた。リゼは人肉を喰らう“グール”だったのだ。
そこへ鉄骨落下事故が起き、瀕死の重傷を負ったカネキは嘉納病院に担ぎ込まれ、リゼの内臓を移植される。 その日から、カネキは”隻眼の半喰種”となる…ホラー/アクション/ドラマ

以前、最初の方を読んだのだが、胸が大きいリゼとグール化したリゼの絵が苦手で、その先読み進む事は無かった。
ホラーが大好きなので“グール”と言うと、貴志祐介の『クリムゾンの迷宮』を思い出す。悪鬼となり、人肉を求めて飢えて徘徊する怪物という印象。
しかし、この主人公・カネキは弱々しい。
よくある最近のハリウッド映画なんかのような”中二病”で、「どうして何のとりえも無いごく平凡な俺が選ばれるのーッ」てなノリかと思っていたが、違った…

悲しくて仕方が無い。

BSでアニメを再放送していたので、録画してチョコチョコ見ていたのだが、「この世の不利益はすべて当人の能力不足」、「運なんて存在しない単なる状況と状況の組み合わせ」
なんてグッと来る言葉だろう、納得してしまった。
そして、彼が選ばれた事に説得力がある。彼は「心も体も強い」理由があるのだ。

物心つく前に父を亡くし、母は昼も夜も働き、内職もして育ててくれた。父が遺した本に囲まれ、学校の昼休みも帰りも読書をして過ごした。AB型でハンバーグ好きでコーヒーを飲む…これって私だわ! 違うのはヒデという親友はいなくて、代わりに姉妹がいる事。

共感でこの漫画とアニメの虜になってしまった、映画も見たい!

半グール(隻眼)となり、普通の食事がとれず、人間の体を求め、飢餓状態へと追い詰められ、傷付き苦悩する。
CCGの白鳩(ハト)は、何もしていないのにただ“グール”というだけの理由で追われ、いつばれて殺されてしまうかと脅える毎日。
つい、カネキと一緒に私も苦しみ悶える。

石田スイは前作がある訳でもなく、一作目でヒットした。最初の頃の絵は心もと無いが、ストーリーがよく練られていると感じる。時系列が前後しても、整合性があり、先までよく考えられている。
GANZ』が好きだったが、途中からおかしな展開となり、読むのをやめた。『アイアムアヒーロー』も納得がいかないラストだった。『隣人13号』においてはポカーン。
そういう行き当たりばったり感が無くて、『進撃の巨人』のように、先がどうなるかハラハラさせられ通しだ。たぶん、著者自身がたくさん本を読んでいるのであろうし、イラストも子供の頃からたくさん書いていたのだろう、登場人物にそれぞれ個性があって、区別もつくし、水彩画風のセンスも良い。

全巻読み終わって、すぐにアニメを最初から見ている。本当に、悲しくて仕方が無い…どうかカネキに平穏を!

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2016.09.20

■マンガ 旧約聖書 [コミックス]

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里中満智子/著『マンガ 旧約聖書』1~3(2014)中公文庫

The Old Testament
1. 創世記(天地創造、アダムとエバの原罪、カイントアベル、ノアの方舟、他)
2. 創世記〈続〉/出エジプト記/レビ記/民数記/申命記/ヨシュア記
3. ヨシュア記<続>/サムエル記/列王記/ヨナ書/ヨブ記/ダニエル書

最近、カトリック教会で聖書の勉強をしている。
以前から本や映画を観ていると、宗教との関連を考えていて、「これは何を意味するのだろうか?」
海外旅行に行き始めてから、宗教を意識せざえるを得ず、やはり知っていた方が理解が深まると考え、イスラエル/ヨルダンへ行く前にはある程度知識を取得する事を目標としている。

未だに無宗教ではあるが、子供の頃とは考え方もかなり変わった。神は存在しないけれど、自然に感謝をしている。その自然が神だとしたら…アイヌの考えに近いかもしれない。
自然は畏怖をも生む、地震・雷・火事・おやじ…後半は自然では無い。その畏怖こそが神の御業だとしたら?

使用している聖書は分厚く10cmほどあり、旧約と新約どちらも一冊に記載されている。勉強会で一通り終わるまで3年かかるそうだ。
今、<ルカによる福音書>なのだが、「不正な管理人のたとえ」がどうにも理解できず、唖然としてしまった。神父様の説明を聞いて、ようやく納得できたのだが、人によって解釈が違うそうだ。翻訳も違っている場合もある。そして、そもそも聖書は、印刷技術の無い時代にたくさんの人々が書き写して来たという歴史がある。
以前はラテン語だったが、今は日本語だから助かると神父様が言っておられた。
ウズベキスタンで、イスラム教は違う言語に翻訳してしまうと意味が変わってしまうからアラビア語のままだと言っていた事を思い出す。

フィリピンに行った時、ホテルにバイブルが置いてあり、読もうと開いたらアルファベットなのだが、所々英語では無い違う言葉が記されていた。
ちなみに、イスラム教の国のホテルは、聖地の方向を指す矢印が天井に付いていて、高級な所だとお祈り用の絨毯も用意されている。日本でもPRAYER ROOMを見かけるようになった。

元はユダヤ教で、キリスト教はユダヤ教の中の宗派の一つであった。イスラム教も同様で、後でできたコーランは前者のいいとこ取りなのだそうだ。

                      *   *   *

話がそれたが、てっとり早く理解したいと思い、聖書の漫画版を読んでみた。様々な事柄に理由付けしているというのが私の印象だ。
例えば、出産時の痛みは神様の思し召し、一生懸命真面目に働いているにも関わらず暮らし向きがよくならないのは、信心が足りないからだ、とか。栄えている時は、主の言葉に従っているから。そして災厄に襲われると、主の怒り。主の言葉を聞いて祈り、また再興を繰り返して歴史は何千年も作られて来た。

イスラエルの成り立ちがよく分かった。カナン(現イスラエル)からエジプトへ息子ヨセフに招待されて来たヤコブ(後にイスラエルと改名)の子孫達が長い年月を経てエジプト人の奴隷となり、約束の地・カナン「乳と蜜の流れる地」へ戻る事を決心したのが<出エジプト記>。何千年も前から、ペリシテ(パレスチナ人)と争って来たという事がよく理解できた。

人によって解釈が違うので、この漫画はあくまで里中満智子の解釈で、この本を読んだ私の解釈も微妙に違ってているのであろう。

2016.09.05

■シュマリ [レトロマンガ]

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手塚治虫/著『シュマリ上・中・下(1995)角川文庫

明治の初期、元武士であった和人(シャモ)のシュマリは、妻を奪った男を追って北海道を彷徨っていた。
やがて土地を手に入れて開墾し、アイヌの孤児ポン・ション、太財一家の娘お峯と共に暮らし、牧場を開く夢を持っていた。しかし、お尋ね者であったシュマリは捕まり、太財が経営する炭鉱で働く事となった…ドラマ

手塚治虫のアニメを観た事はあるが、漫画はあまり読んだ事が無く、『ブラック・ジャック』『三つ目が通る』程度。子供の頃は友人宅にあった『火の鳥』が苦手で…
だから今回、本を探す過程で、手塚はこんなにもたくさんの作品を描いていたのかと、驚いてしまった。

アイヌ語のシュマリ(きつね)と呼ばれる男の波乱万丈な大河物語。
面白い! 手塚はストーリーテラーであったのかと思わせる作品。ほとんど子供向きの漫画しか読んでいなかったので、劇画でしかも、42年も前の1974年にこんなにも人を惹きつける魅力のある漫画を描いていたとは!

ゴールデンカムイ』も金を巡って、人生を翻弄される人々の話だが、この時代はそういう物だったのかな?
知人も、「日本は金が取れ過ぎて、銀の方が価値の高い時期があった。あれだけあった金は今どこに行ってしまったのか、絶対まだあるはずだ」と言っていた。
NHK『ブラタモリ』で佐渡金山を紹介していたが、昭和の初めに海岸に捨てられていた石から金を抽出する方法が発明され、金の生産量が急激に増加したそうだ。つまり、海の中にはまだその石が転がっているのかもしれない。まだまだ、金は日本のどこかに眠っているのだろうか…
石炭だったらまだある、1億年経てばダイヤになるかも。そして、燃える水があるという事は、天然ガスとして利用できるのでは無いだろうか?
GO WESTだね。
金と女は人を変える、手に入れる為だったら手段を選ばない。そんな、無法地帯だった明治初期の北海道開拓時代は何でもあり。
鎖国という閉ざされた状況で謳歌する平和だった江戸時代。黒船の来襲により、開国。大政奉還を経て明治維新を突き進む。価値観が一変してしまった日本、国民は何を信じて生きれば良いのか?
そういう激動の時代に生きた男達の熱い骨太漫画。シュマリのみならず、重兵衛や弥七も魅力的に描かれている。

それにしても妙は、どうしてこれほどの男を捨ててしまったのであろうか?
お峯の気持ちは分からないでもない、愛するが故の衝動的な行動。
ラストが『デルス・ウザーラ』に続いて行くようで、面白い。続きが読みたい、同人でいいから誰か書いて!


2016.08.21

■勇者ダン [レトロマンガ]

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手塚治虫/著 中期傑作集4『勇者ダン(1996) 小学館叢書

親を失ったアイヌの子供コタンは、逃げ出した虎ダンと共に、地下神殿で厳しい修行を積んでいた。
アイヌの老人ウポポより宝物のありかを託されたが、それを狙うずるがしこい男達に襲われる…冒険

アトムとかメルモちゃんとかのように可愛いイラストの時代のマンガ。
冒険物語になっていて、気軽に読む事ができる。孤独な少年と虎の愛情物語で、厳しい時代に二人は逞しく成長する。
いわゆる単純な勧善懲悪なのだけれど、懐かしい雰囲気にホッとし、躍動感のある手塚治虫の絵柄が郷愁を誘う。切ない気持ちにさせる漫画だ。

ボンゴ
南米アマゾンのジャングルに住む野生の少年ボンゴは、インカ帝国の宝を狙うアメリカ人達に追われる。『勇者ダン』と同じような内容で、無垢の子供と動物を襲う強欲な大人達の構図の漫画。
いつの時代でも、秘宝とか財宝とか冒険活劇はワクワクする。
しかし、失われた宝という物は大抵血塗られた物だ。誰かから力づくで奪った物だったり、宝に目がくらむ者がいたり、争いが絶えない。
ポーランドでナチスの黄金列車の発掘が始まったそうだ。発見されたとしたら、“私の先祖の物だ”と主張する者が現れるであろう、争いの種を作るのはいかがなモノか?

アジア・アメリカ大陸にモンゴロイド、ヨーロッパにコーカソイド、アフリカにネグロイドと棲み分けが出来ていたのに、増え過ぎた為、縄張りの外へと人々が流出、大航海時代を経て、領土侵略が始まる。
元々住んでいた者達はその風土に合った生活をし、平穏に生きていた。しかし、他人種による越境が始まり、軋轢が生じる。そして、難民達が大海原へ船を出す…

2016.06.15

■凄ノ王 [青年コミック]

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永井 豪/著『凄ノ王 (超完全完結版)』(1996)講談社コミックス

高1の少年・朱紗真悟は、クラスメイトの雪代小百合に誘われてESP研究同好会に入部する。そこには、本物のエスパーが主催していた。
「超能力は誰にでもある」と言われ、力を発揮し始める真悟。彼はスサノオウノミコトであった。
破壊王の策略により、魔として出現したが、神へと成長し始め、神話の時代が繰り返される…

たまたま手近にあったので、手に取って読み始めたが、永井豪を読むのは子供の頃以来。デビルマン、マジンガーZ、キューティハニーとか…私は石森章太郎の方が好きだった。

単なるハレンチ・ドタバタ学園物から、闘魂大会となり、壮大な宇宙戦争へと進んで行く。大げさ過ぎてナンジャコリャーな漫画だった。

女の子に頭が上がらないお調子者が、何故に神となるのか? それも高校に入った途端に、唐突すぎる。母親も何か知っているようなんだけど、何も明かさず、チリチリ頭のおばさんが熱く語る。
やー、こんな大事な事は、生まれた時から教えこまねばならないでしょ。

たった3年間しか無いのに、魑魅魍魎と化した上級生がゴロゴロ、なんちゅう学校だ。あまりのオッサン臭さに、お前ら何年高校生やってんだ? 授業に出席している様子が無いのに、マメに登校する真意がわからない。学校はたまり場か?
そして、各部活のボスと戦うバトル・スタジアムは少年まんがによくあるパターンだけど、ゲームも同じだね。

それにして、後半になると作風も違い(描き下ろし)、最初の少年マガジンに連載していた学園ドラマとは別物になってしまっている。マンガは複雑なのより、簡単で単純な方が良い。つまり前半の方がおもしろく、ミーコがかわいい。後半はクドクドし過ぎて文字を読むのが面倒になってしまった。

2016.05.31

■ゴールデンカムイ [青年漫画]

ゴールデンカムイ
野田サトル『ゴールデンカムイ1~7(2015~2016)YJ/集英社

明治時代、日露戦争の英雄・杉元佐一は、北海道で埋蔵金を探すべく、アイヌの少女・アシリパと共に行動する。
金塊のありかは網走の囚人達の体に彫られ、全員を合わせて完成する。
佐一の強靭さとアイヌの知恵で極寒の地に散らばった脱獄囚を探す…ミステリー/アクション/アドベンチャー

だいたいアジアを回ったので、予定より早いけど、国内旅行もする事にした。
私の出身校は毎年北海道へ修学旅行へ行った。姉達も行ったので、当然私の学年も行くものだと思っていたのだが、ナント!
先生の気まぐれで「修学旅行はそもそも勉強の場なんだから、事前学習して北東北へ行きます」。
エー! でも、毎月積み立てた旅費は各生徒宅から出しているんだよ、ヒドイ!
それを中学、高校とやられた_| ̄|○
先生曰く「いつだって旅行で京都行けるでしょ」だって、一度も行った事無いよ!
こう言うのはだいたい、何度も同じ所へ行って飽き飽きした中年の女性教師が言い出しっぺなんだと思っている。「たまには違う所行きたいな」ってね。(←個人的な偏見)
でも、生徒は初めて行くんだよ、同級生と行く修学旅行は一生に一度しか無いんだよ、どうしてそれが分からないんだろうか? 

と言う訳で、以前からアイヌに興味があったので、のアイヌ観光ツアーをずっと探していたのだが、ほとんど見当たらない…一人で行くしかないか。日本だから言葉も通じるんだし、この歳になってからバックパッカーでもやるかな、という訳で、“一人修学旅行”を決行する事にした。
修学旅行なんだから、やはり事前学習が必要とアイヌ関連施設についてネットで調べていたら、このマンガがヒット。
試し読みしたら、絵も上手いし、内容もおもしろい。続きが読みたくてたまらなくなった。

「不死身の杉元」と呼ばれた佐一は、戦死した親友の妻子を養う為、金が必要だった。砂金採りに北海道へ渡ったが、既に採り尽くされ、失望していた。そこへ、埋蔵金の話を耳にし、真実味を帯びる。
熊に襲われ、窮地に立った杉元を救ったのは12歳の少女・アシリパ。
漫画の内容が本当かどうかはよく分からないが、著者自身が北海道出身で、きちんと調べられており、リアリティがある。そして、この素晴らしいアイヌの伝統的な生活を破壊してしまったのが、和人である私達であるのが、とても悲しい。
以前からニホンオオカミが絶滅した事を残念に思っていたが(知人には人を襲うから仕方が無いと言われた)、エゾオオカミの末路も漫画の中で記載されている。こういう細かい所、そして『進撃の巨人』のように、装備や史実についても細かく記載され、ますます説得力が増してくる。
ただ、いただけないのが、土方歳三…新撰組についてはよく知らないのだが、20世紀に出現するのは不自然だわ。でも、かっこいい。

歴史好きをも引き込む魅力のあるマンガなのだろう。
最初は結構ハードな描写だったけど、途中からギャグも含まれ、とても面白い。
日本育ちのバングラデシュ人少年に勧めたら、彼も夢中になっていた。誰もがワクワクドキドキする仲間をどんどん増やして行くRPGの冒険の旅。
知り合いに秋田のマタギの里・阿仁出身者が居た、工藤さんは今どうしているんだろう? お姉さんが探しているかもしれない。彼もある意味、冒険の旅。

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