■顳顬草紙 [小説]
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平山 夢明/著『怪談実話 顳顬(こめかみ)草紙 串刺し』(2009)
メディアファクトリー
屈託のない17歳の少女・沙織は、リストカットの常習者。
小学生の頃、彼女には架空の友達トモちゃんがいた。中学時代、身体に剃刀をあてると傷口から声がした。それ以来、彼女は事あるたびに自分の両腕を切り刻む「傷口」…ホラー
『怪談ノ宴2009』の時に購入したサイン本。結構前に読み終わっていたんだけど、感想を書き損なっていた。
この『顳顬(コメカミ)草紙』は、「怖い本」シリーズとか「東京伝説」シリーズのような奇怪なお話を集めた短編集。シリーズ物を読み始めるとキリが無いので、単発の短編集をたまに読む程度にしている。
単行本の『ミサイルマン』や『他人事』より短い8ページ前後のコネタが満載。どれもちょっと不思議なお話ばかりで、不愉快な気分になる事もあるかもしれないが、あまり残らないので大丈夫、サラッと読める。
そんな中、引きずってしまったのが「ガスパン」
アフォーな若者が遊ぶ話では無く、歯医者がハマってしまった“笑気ガス”の話が興味深かった。
ガスによる閉鎖空間によって吸っている当人に変化をもたらしたという内容なのだが、ケン・ラッセル監督の『アルタード・ステイツ』をイメージさせた。
それと「麻酔二題」の後半。
全身麻酔から醒める時、20人に1人は錯乱するという。ある総合病院では、その覚醒時のパワーが外に働くという話。
私も手術後の麻酔の影響で朦朧としていた時、あらぬ事を口走ってしまい、タガがはずれた時の自分の本当の姿が分かったような気がした。ボケるとその人の執着している物にこだわると言う、例えば「ご飯はまだかね」とか「金を盗ったな」とか…私はメカメカした物に執着するようだ。
それにしても、平山氏はよくもこんなにネタが尽きないものだなぁと感心するばかり…おっと、これは“実話”と銘打っているから地球に住む人々の分だけネタがあるという事か???
あなたもいつかインタビューされるかも…ネタを用意して待っておこう?! 一つや二つ、おかしな話を持っているでしょ。私にも、自称霊感持ちという眉唾ものの知人がいる(笑)
こういう話大好きだけど全く信じてない。だって、本当にあったら怖いじゃん♪
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解体シーン等はモヤッとしたままで良い(実際に見た事無いから分からないし)。しかし、後半のバトルシーンは興奮もので、準備段階から頭の中にイメージを構築しつつ丁寧に読んだ。









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