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2016.07.13

■デルス・ウザーラ [映画]

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デルス・ウザーラ
(1975)ソ連
 監督:黒澤 明 原作:ウラディミール・アルセーニエフ
 出演:ユーリー・サローミン マクシム・ムンズク

1902年、ハバロフスクに住む探検家アルセーニエフは、軍にウスリー地方の調査を命ぜられ、密林(タイガ)の中でゴリド人の猟師デルス・ウザーラに出逢う。
彼は家族を天然痘で失い家を焼き、山の中でテントを張って、たった一人自然と共に生きていた。
ガイドとして雇い、困難を経験しながら、豊かな知恵に助けられ、ハンカ湖などを旅する。やがて、シベリア鉄道にたどり着き、デルスは森へと帰る。
1907年、ウスリーを訪れたアルセーニエフはデルスに再会する。森の中で苦楽を共にしていたが、やがてデルスに異変が表れ、街へ連れて行く…紀行文/旅行記

カピタン! カピタン!
オープニングからこの先のストーリー展開が予想され、非常に辛い映画である。
観れば観るほど、素朴なデルスの人柄に愛着を覚えてしまうので、なおさら悲しい(;ω;)

しかし、美しい自然と共に生きる北方民族、現世の狩猟民族、私達のルーツである縄文人を感じられ、とても共感できる。純粋で美しい心の人々がいるんだな、ロシア人であっても感動する気持ちは同じなんだな、と思えるこの映画は、とても良かった。

ジャングルの奥地で生まれ育った青年が、Tシャツと半ズボンを身に着け、町に働きに出たが、結局性に合わないと村に戻って来て腰巻き一つに戻ったテレビ番組を見た事がある。
ホームレスは、生活に困窮してそういう状況に陥ってしまったのだろうが、ドヤ街の簡易宿泊所ではなく、河川のほとりでテントを張って暮らす人々は、そういう気ままな暮らしが合っている、狩猟民族の名残なのだろうか?

ロシア人に対して、モンゴロイドの土地へ侵略するコーカソイドという位置づけであまり快く感じていなかったが(10代の頃に『日本人はなぜソ連が嫌いか』という本を読んでいる)、中国と同じで国の体制に問題があるけれど、個人として考えれば忍耐強い人情者であるロシア人。だいたい、隣同士は仲が悪いもんだ。隣の芝生が青く見えたりなんかする。
厳しい環境に生まれ育ち、凍らない港を探して彷徨う不撓不屈の大男達。このような国に勝てた小柄で貧相な日本人。私達には、従順さと生真面目さがある。
これから世界はどう変わって行くのか分からないけれど、人が増えすぎた結果が大航海時代を作り、新天地を求めて侵略し、宗教と共に病原菌がバラ撒かれた。結果、絶滅したのは動物だけではなく、人種も言語も文化も淘汰の一途。
日本はこれから先どんどんミックスされてゆくであろう。

アルセーニエフ達のような好奇心に突き動かされて行動し、記録を残してくれた冒険者たる先人がいたからこそ、後年私達の知識が広がり、歴史や世界を知る事ができる。

アカデミー賞を受賞しているが、日本映画で無いのが残念だと、よく紹介されていた。でも、こんなに素晴らしい映画を作ってくれてありがとう、黒澤監督。『生きる』『天国と地獄』『酔いどれ天使』と『デルス・ウザーラ』で、やっと4作品しか観ていないので、これから少しずつ鑑賞しようと思う。

まずはロシアへ行って、ナナイ人(ゴリド)に会うぞー\(^o^)/

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