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2012.11.19

■悪の教典 [小説]

Lesson of the evil by Yusuke Kishi
貴志祐介/著『悪の教典』(2011)文藝春秋

東京都町田市の私立高英語教師・蓮実聖司、通称ハスミンは生徒から人気があり、父兄や教師仲間からも一目置かれる存在であった。
しかし、裏の顔は他人への共感能力に欠けるサイコパスであり、自分の邪魔をする者がいれば、容赦なく消してしまう残忍な男であった。
巧みに人をあざむいて生きて来たが、わずかな失態からほころびが生じ、それを取り繕う為に大量殺人を決行する。狙いは担任する生徒達、まるで狩りをするかのように子供達を追い詰める…サスペンス/ホラー

映画が公開される前に読まなきゃ、と買ったボリュームのある一冊。
学園ドラマは苦手なんだよねー、と思いつつダラダラ読んでいたが、元々大好きな作家なのだから当然読むスピードが上がってゆく、最後はやはり徹夜読書。
でも、ホラーは読んでいる途中で止める事はできないのだ。何しろ脳が興奮状態に陥ってしまい、成り行きが気になって、眠れた試しが無い。

会話に英語を混ぜて話すハスミン、ルー大柴のようで胡散臭い雰囲気が漂う。政治家が馴染みの無い英語を取り混ぜて話し、民をけむに巻くのにも似ている。
そして、この晨光学院の教師も怪しげな人物が多い。
周囲が怪しげだからこそ、ハスミンの好感度が際立ち、異常な行動が埋もれ、誰の仕業かが特定しにくい。

でも読者は最初から犯人が分かっているのだから、もどかしい気持ちに陥る。怜花と共にハスミンの裏の顔をあばくため、必死に戦っているつもりになる…ここからが夢中になれるか、嫌悪するかで性格が分かれるかも。もちろん、夢中になるタイプは正義感のある人(たまにハスミン側の者もいるであろうが)、現実を直視できない夢見るお子様にはキツイかも。

それにしても、最後のどんでん返しには参った…一度落としてから、一気に巻き返す。憎いゾ、貴志祐介!

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コメント

これは面白い小説でしたね!読み始めたら止まらなくなって、一気に読んでしまいました。電子書籍で読んだためか、そんなに厚い本だとは気がつきませんでした ^ ^ ;

会社にiPadとタブレットがあるのですが、今では誰も使っていません。まだ購入する理由が無いので、本は紙媒体で間に合ってますが、やはり持って歩くのは重いです (;´Д`)
この単行本は2段組なので、とっつき辛かったのですが、内容次第ですね。後半はハイテンションで読み進めました。
同じ作家ながら<防犯探偵・榎本シリーズ>は、こういうテンションは保てないです。

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