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2012.05.31

■国立西洋美術館 [美術館]

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国立西洋美術館』2012年4月15日(日)

ピラネージ「牢獄」展』の為に訪れた『国立西洋美術館』常設展示を忘れないうちに記載せねば…と思いつつ、記憶が薄ぼんやり(;´Д`A ```

入ってすぐの空間には彫刻群が並び、ロダンの「考える人」が鎮座している。途中、松方コレクションのいきさつについての説明があり、階段を上ってから広々とした空間の絵画展示室へと出る。

写実的なのが好きなので、ドルチ「悲しみの聖母」、ロセッティ「愛の杯」、ブーグロー「少女」、ドレ「ラ・シエスタ、スペインの思い出」などが素晴らしい。
そして、写真の無い時代のその時を伝えるベルタン 「ギリシアの風景」、コリール 「ヴァニタス-書物と髑髏のある静物 」。それから想像をかき立てる、ティントレット「ダヴィデを装った若い男の肖像 」やテニールス「聖アントニウスの誘惑」なども好みである。

しかし、展示されているモネ、ルノワール、ゴーガン、ゴッホ、マネ、セザンヌなどはどう見ても…
それから、シュルレアリスムが好きなのだが、ここに展示されているアヴァンギャルドさときたら…

今回、ここで再確認したのは、上手い画家はたくさんいる。しかし、著名画家は他の画家と違うからこそ有名なのである。つまり、そっくりに真似する事はできるが、個性的な画風は唯一無二の独創性だからこそ有名という事かね。
そして、美術品は1点物で数少ないからこそ希少価値があり、高額で取引されているのかと思いきや、モネ「睡蓮」は200点以上も存在すると言う。そう言えばムンクの「叫び」は4点あるらしいね。

印象的だったのは、庭園にあるロダン「地獄の門」前で撮影する人々。開いたらどうすんの(lll゚Д゚)

2012.05.29

■REC/レック3 ジェネシス [映画]

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REC/レック3 ジェネシス』(2012)スペイン
 監督:パコ・プラサ 脚本:ルイソ・ベルデホ パコ・プラサ
 出演:レティシア・ドレラ ディエゴ・マルティン

コルドとクララの結婚式、親族や友人が会し、披露宴が盛大に行われていた。
そこへ犬に手を噛まれたと言っていた叔父がバルコニーから転落し、驚いて駆け寄った妻の喉首を噛み千切った。会場はパニックに陥り、人々は逃げ惑う。
混乱のさなか、クララと離れ離れになったコルドは愛する彼女の無事を信じて、ゾンビの徘徊する屋敷内を探し回る…ホラー

スペインの手持ちカメラによるPOV(主観映像)シリーズ3作目『REC 3』。今回は3台のカメラが冒頭で登場したが、何故か途中で破壊されてしまった。
う~ん(@Д@;これでは普通のゾンビ映画ではないか!?
ところがどっこい、恋愛ドラマだった( ̄Д ̄;;それもどこかで見た事があるようなシーンが満載されたラブ・ロマンス。

愛し合うコルドとクララはお互いを探す為、仲間を引き連れて会場をさまよう。もちろん、犠牲になるのは主人公達のわがままに振り回された仲間の方。行動を共にした途端死亡フラグが立つ、とんだかませ犬である。

宗教感の無い日本人には、ご都合主義にしか見えない神の威力。カトリック教が大半を占めるスペインにおいては納得できる事なのかもしれないが、犬に噛まれた事による感染、言わば「狂犬病患者」の動きが聖水や説教で止められるなんて…

最初の『REC/レック』ファンとしては残念な内容だった。
ジャウマ・バラゲロ監督による『REC/レック4 アポカリプス』に期待する。

2012.05.26

■今日の1曲 [Paul McCartney]

今朝ラジオをつけて、あわただしく外出の準備をしていたら、どこかで聞いたことがある曲が流れて来た。
一瞬、女性がカバーして歌っているのかな? と思ったが、全然違う曲だった。

Lehua Kalima『Rising In Love

でも、耳について離れない…自転車に乗りながら、ポール・マッカートニー「マイ・ラブ」のようだったなぁ~
すぐ思い出せないなんて、トシだとガッカリcoldsweats02帰宅してから映像を見たら懐かしく、永遠の名曲だと改めて思った。リンダー!

Paul McCartney『My Love』

2012.05.23

■NEW YORK NEW YORK [つぶやき]

Image2272デリシャスウィートス』で思い出した。
新宿にあったディスコ『NEW YORK NEW YORK』のキーホルダーをまだ持っていて、裏には「DISCO CITY LICENSE」と印字されている。
調べたら、「ニューヨーク・ニューヨークは1979年3月~1991年3月まで新宿歌舞伎町ジョイパックビル(現在のヒューマックスビル)4Fに存在したディスコです。」と書いてあった。
そうそう、ジョイパックビルだったわ!

よくかかっていた曲は、ハービー・ハンコックロックイット」。かなり踊りにくい曲だったが、当時として画期的な音楽だった。
ツバキハウスでは、ニュー・オーダーブルー・マンデー」。まさか前身がジョイ・ディヴィジョンとは知らずに12インチ・シングルを聴いていた。


Herbie Hancock, Rockit, New Order, Blue Monday, Joy Division

2012.05.22

■早乙女太一特別公演 [演劇]

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早乙女太一特別公演』2012年5月20日(日)16:00~ 明治座
一、GOEMON ~孤高の戦士~

盗みを働き、庶民に金を配る盗賊・石川五右衛門。
手に入れた南蛮渡来の青い箱には秀吉による信長暗殺という陰謀の秘密が隠されていた。城に忍び込んだ五右衛門は、幼い頃信長に託された茶々に会う。 そして、共に修行し育った才蔵は妻と子供を人質に取られ、五右衛門と敵対する。側室にと望まれている茶々を秀吉から奪い、主君・信長の仇を討つために挑む。
彼は、世の平穏を家康に願った。

二、 早乙女太一 舞踊/剣舞・影絵

お芝居のチケットを貰ったので初めて浜町の明治座へ自転車でノコノコやって来た、結構近い。
今話題の早乙女太一、女にうつつを抜かさず、芸に励めと世の中の人は思っているのでは?!

第1部『五右衛門』はスピーディな展開で、愛と欲望と友情と裏切りが詰め込まれたアクションメインの涙あり笑いあり戦国時代劇。
佐助や半蔵、紀伊国屋など史実の有名人がズラリ。歴史に疎いので、あまりの出来すぎ君に家へ帰ってから調べた。紀里谷監督の創作映画『GOEMON』の舞台版なのね。
展開が早いのと五右衛門(早乙女太一)の喋りがハッキリしてなくて、物語を追うのがちょっと辛かった。内容も突飛だしね。突然ダンス踊ったり、現代の歌を歌ったりと斬新な演出。
しかし、衣装は良かった。当時としては奇抜だけど、スタイリッシュなデザインでカッコいい。
それと動きも台詞もキレが良い、才蔵(玄也)が印象的。さすがの貫禄、寧々(波乃久里子)の存在感が大きい。

第2部『舞踊ショー』は梶浦由記風の音楽が流れる中、白装束の人々が白い大きな羽をはためかせながら踊る、そして白い着物姿の艶やかで美しい早乙女登場、華麗に舞う。
一番盛り上がったのは幕前の巧みな扇子踊り。スクリーンに映し出される映像とシンクロさせて踊る「剣舞・影絵」、カゲムのよう。

第2部前に案内された菊の間で食したのは「」が近い感じ。
売店の豆が美味かった~
終了後、人形町や水天宮をウロウロ、新大橋や永代橋の写真を撮りながら帰った。

2012.05.21

■デリシャスウィートス [演劇]

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デリシャ●カーニバルとびだせ!人間 第25回目
 *ちっぽけ盛ん女軍 のるか!そるか!のヘのカッパ!の巻*
 2012年5月18日(金) 19:30~ 新宿FACE

昭和感覚のレトロな歌と踊りと寸劇のコケティッシュなレビューショー“デリシャスウィートス”の公演を観に行った。
Image2267新宿FACEが入っている“ヒューマックスパビリオン” は80年代によく行ってたディスコ“NEW YORK NEW YORK”と同じビルにある。
エレベーターを降りると60年代~70年代の小物や洋服などの物販があり、会場内はテーブル席の後ろに自由席のパイプ椅子が並べられていた。そして、マネキンの側には旗が立ち、祭りのやぐら。
運動会や学芸会などで使われる紙で作った花が飾られていると言えば、そのチープシックさが伝わるであろう。

Image2262「八木節」の替え歌が流れる中、笠をかぶりピンクのチュチュでしめやかに踊るポンポン隊、中にはチラホラ男性が混じる。
もう何十年ぶりに聞いたか分からないほどの懐メロ、ダークダックスの「花のメルヘン」を朗々と歌う竹部。花道でときの声を上げ、“スナックおかま婦人”の歌うママさん佐藤梟。
突然始まった運動会では、カナダからやってきた男性を含む客5人が選出され、“パン食い競争”をさせられた。

Image2261マジックやオペラと多彩なショーの中で一番おもしろかったのは佐藤梟の独白、漫談と言った方がシックリくる。
ある日突然「不治の病です」と言って仕事を辞め、無職の2ヶ月間でどんどんデブになり、どんどん金が無くなる恐怖に怯えたそうだ。40歳を過ぎるといつも眠く、明け方4時頃にピーナッツをセブンイレブンで買う自分を店員がどう思っていた事か。
18年前の実話。9歳の時に送ったハガキが25歳の私の元へ届いた「25歳のふくちゃんへ、世界一のミュージカルの人になっていますか、お金持ちになっていますか…」こんなイベントを行った郵政省を恨み、ヤケ酒を飲んだ。しかし、40歳になった私はパタンと寝てしまいました。

Image2266客席で男性の上に座るわ、白いパンツを配るわでサービス精神が豊富過ぎる楽しいデリシャ。
特に気に入ったのが、60年代サイケや70年代ハードロックを感じさせるバンド“女横町痺れ腰”。
タイガーのハモンドオルガンとベンジャミンの歪んだギターに「痺れるねぇ…」(←渡瀬眞悧風)

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どう見てもイロモノ、絢爛豪華な猥雑さにノックダウンヽ(゚∀゚)/

2012.05.19

■今日の1曲 [Tracy Thorn]

夜、イトーヨーカ堂へ買い物に行ったら、食品売り場のBGMがフェアポート・コンヴェンションやロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ 、フリー・デザインのようなソフト・ロックが流れていた。
ハッとしたのが『運命の女』。
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコではなく、トレイシー・ソーンだった。こういうマイナーな曲が一般の人の耳に入る時代が来るとはね…

Tracey Thorn『Femme Fatale』


Fairport Convention, Roger Nichols & The Small Circle of Friends, Free Design, The Velvet Underground & Nico, Everything But The Girl

2012.05.16

■ピラネージ『牢獄』展 [美術展]

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ピラネージ「牢獄」展
 2012年4月15日(日) 国立西洋美術館

18世紀イタリアの画家、建築家ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ、建築家としては設計したものはほとんど無い。
牢獄』は、銅版画による牢獄の様々な情景。
しかし、18世紀ローマの牢獄とは似ても似つかず、古代ローマのマメルティヌスを模倣した空想の建築空間で、当時舞台で流行った美術場面であったそうだ。
アヘンを吸って朦朧となったピラネージが製作したと思われていたが、現在ではピラネージ自身の状況が作品に反映しているとされている。
プシャールが出版した第1版(1758-1760)と、ピラネージが出版した第2版(1760-1770)を対比して展示していた。
製作したピラネージ自身が出版した第2版は加筆され、明暗をくっきりと際だ立せ、より緻密で印象的に表現されていた。

:プシャールによる第1版 :ピラネージによる第2版
Image2258 Image2259 表題紙
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貝殻装飾のあるアーチ

2012.05.14

■オメ☆コボシ19 [イベント]

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オメ☆コボシ19
2012年5月13日(日)19:00~ LOFT/PLUS ONE

作家・岩井志麻子とタレント・徳光正行の爆笑トークライブ、おもしろおかしく下品で下世話なエピソードを披露してくれる。
笑いジワができて困るわ~(^-^;

今回のテーマは「歌舞伎町の中心でマ○○と叫ぶ」
第一部:徳光正行が着てたTシャツのイラストは“二股”のきのこ、そして二人による時事放談。
岩井志麻子が脳波に反応して動く“necomimi”を付けていたが、○○コやチ○○に反応してグルグル回っていた。
第二部:漫画家・西原理恵子が参入して猥談、何やら放送禁止用語を口にしてしまったそうだ。
興味深かったのはガーナロケ。5月24日(木)午後9時00分~NHK BS「旅のチカラ」で放映予定。
第三部:アンケートに書かれていた観客の質問への答え。

3人集まると話題が豊富で、話が止まらないし、あちこちへ飛ぶ。それを修正するのが徳光正行、さすが司会者。
最近感じる事は、おしゃべりな作家は頭に色んな事が詰まっているから、多彩な小説を書けるのかな。みずから話題作りにいそしんでいるようでもある。それにしても、いつもハイテンションで頭をフル回転させているからか、岩井志麻子の記憶力(人の名前がパッと浮かぶ様)はすごいと思う。そして人が話している間に別な事を考えていて、頭に浮かんだ事をすぐ話さずにはいられない風。ネタにされ、人目にさらされた息子が不憫だった…

2012.05.12

■粘膜兄弟 [小説]

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飴村行/著『粘膜兄弟』(2010)角川ホラー文庫 あ4-3

双子の須川兄弟、磨太吉と矢太吉。父母は無く、フグリ豚を飼育する老人・ヘモやんと共に町外れに住んでいた。 二人はカフェー『タイガア』の女給ゆず子に熱を上げていた。 磨太吉が地元のヤクザ・城田から彼女を救った事から急速に接近し、恋仲となる。しかし、同じくゆず子に惚れている矢太吉には言い出せないまま、二人の元へ桃色の紙「召集令状」が届けられた…ファンタジー/ドラマ/戦争

“粘膜”シリーズ第3弾『粘膜兄弟』は既に去年読み終わっていたが、最近『粘膜戦士』を買ったから、早く感想を書かなきゃとは思っていた(^-^;
もう一度サラッと読見返したが、やはりおもしろい。

『粘膜兄弟』は磨太吉とゆず子の切ない恋愛小説となっている。ヤクザや戦争、ゲリラと危機的状況に陥りながらも、お互いを助け合い何とか生き延びるマタとヤタ。仲の良い兄弟だが、恋のライバルでもある。
そして、ヤタには時折奇怪な現象に襲われる。突然身体が動かなくなり、「黒助」という見えないモノにボコボコにされるのだ。

無念の死を遂げた父の仇討ち、ヤクザによる拷問、沈みゆく輸送船、ゲリラとの出会い、爬虫人亀吉…といろいろなエピソードを詰め込みすぎた感がある。
とは言え、果たして「黒助」の正体は? マタとゆず子の恋の行方は?
と気になる要素があるので、いったん夢中になれると最後までスルスルと読める。

粘膜人間』の方が好みだが、『粘膜兄弟』もまぁまぁ“最後の一撃”もあるゾ。
オドロオドロしくて人に薦めはしないが、今後もシリーズが出るたびに買ってしまいそうだ┐(´-`)┌
ミステリーともホラーとも言い難い、『ドグラマグラ』や『家畜人ヤプー』のように異様なレトロ小説。

2012.05.11

■Virgin Babylon Night mix [10s Electronica]

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V.A『Virgin Babylon Night mix』(2012)Virgin Babylon Records

01. Joseph Nothing「Shambhala Trio Pt 02」
02. KASHIWA Daisuke「Write Once, Run Melos」
03. Ryoma Maeda「Untitled NEW Track demo (will be Released in the future)」
04. 夢中夢「火焔鳥 / die Ewige Wiederkunft」
05. matryoshka「My Funeral Rehearsal」
06. Go-qualia「Cochma」
07. Joseph Nothing「Divine Lowlife」
08. matryoshka「Sink into the Sin」(worlds's end girlfriend REMIX)
09. about tes「Phantom of the Bird」
10. Ryoma Maeda (milch of source)「Walking in the Ghost Town」
11. XINLISUPREME「Murder License」
12. 夢中夢「灰の日 / hai no hi」
13. KASHIWA Daisuke「Write Once, Run Melos」
14. world's end girlfriend「Give me shadow, Put on my crown」
15. about tes「Somewhere or Nothing」
16. Joseph Nothing「Xembala」
17. matryoshka「February Lifesaver」
18. Go-qualia「Daath」
19. XINLISUPREME「Seaside Voice Guitar」

Virgin Babylon Night」のライヴで配布された特典CD。
今のところまだ、モワモワしてつかみどころの無いイメージ。WEGの弟の楽曲あり。

2012.05.10

■Virgin Babylon Night [Live]

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Virgin Babylon Night
2012年5月4日(金)17:30~ 渋谷WWW

world's end girlfriendが主宰するVirgin Babylon Recordsの初のレーベル・イベント「Virgin Babylon Night」をGWに観に行って来た。
渋谷WWWは以前、黒川良一のライブで行った事があり、CINEMA RISE地下のメインフロアはそれほど広く無いが、客席が階段状になっていて結構観やすく、もう一つ下の階に小さなフロアがあった。
今回の客は20~30代のTシャツ着用ラフなスタイルの男女比7:3かな? 会場で特典CDが配られた。

Image2247Joseph Nothing Orchestra (+VJ Aya Takano)
Joseph Nothingとドラマーの吉川弾、そして宇宙人の3人で繰り広げるポップなテクノ。宇宙人が一生懸命に踊り、たまにコーラス。ヴォーコーダーのかわいい声で「ミズヲ ノミマス」と言った時は客が笑い、微笑ましくもあった。
ビデオはドラびでおのような古い洋画のコラージュや女の子のイラスト、Music Video「super earth」など。

Image2248KASHIWA Daisuke (+VJ RAKU-GAKI&Cellfusion) Special Guest : Yuji Katsui(ROVO)
ヴァイオリニストの勝井祐二と共にステージに立ち、MacBookを前にしすべり落ちるヘッドフォンを時折着ける柏大輔。
Motoro Faamのような水の音から始まる「Aqua Regia」、背景は鏡に映したかのような上下左右のビル群。「Requiem」~「April.#19」(?)、桜や震災の映像が流れる。
アンビエントなエレクトロニカかと思い込んでいたら、ノイズに襲われたり壮大な音響に圧倒されて、感激!

Image2249about tess
ビジュアル系と言ってもいいようなスタイリッシュな6人組ツインギター、ツインベース、ツインドラムのポストロック。曲が完成するまで意見がぶつかり合わないのかと考えてしまう編成で、やはり緊張感のある複雑な音楽を奏でる。エキサイティングな演奏だったので、動きの少ないDTM系より盛り上がったと思う。

Image2250Go-qualia (+VJ Naohiro Yako)
渋谷慶一郎のようなアンビエントなイメージのエレクトロニカ。


world's end girlfriend & POLTERGEIST ensemble (+VJ rokapenis)
頭の後ろで髪を束ね、黒い服を着たworld's end girlfriend(前田勝彦)のギターを中心とし、チェロ、バイオリン、ドラム、ベース、ギター、キーボード、サックスが「YES」を奏でる。
エレクトロニカかポストロックかプログレッシヴロックか何とも表現しようの無いWEGというジャンルの音楽。狂気のお伽噺のような摩訶不思議な世界を繰り広げる。
以下、間違っているかもしれないけどセットリスト。

Image2251Storytelling(feat.湯川潮音)
100 years of choke/百年の窒息
Scorpius Circus
Les Enfants du Paradis 
 軽快なイントロが始まった途端会場が沸いた。
深夜高速(feat.湯川潮音)
 切ない歌。AMラジオのドライバー向け深夜番組みたいなタイトルだなぁ。

演奏が終わって会場に響くのはThe Beatles「Goodnight」と観客の拍手。
そこへ舞台左から再登場したworld's end girlfriendが一言“アンコール無いです”

2012.05.09

■3分でわかる クリティカル・シンキングの基本 [実用書]

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小川進・平井孝志/共著
3分でわかるクリティカル・シンキングの基本』(2009)日本実業出版社

3分でわかるラテラル・シンキングの基本』が意外におもしろかったので、同シリーズ『3分でわかるクリティカル・シンキングの基本』も読んでみた。

問題解決の思考法として、ロジカル・シンキング「正しく考える」、ラテラル・シンキング「正しく発想する」、そしてクリティカル・シンキング正しく疑う」がある。

バブル時代には、時間が経てば株価や地価が上がっていくとみんなが信じていたが、結果的には「本当にそうか?」というクリティカル・シンキングが必要だった。
ソビエト連邦が崩壊、理想的な社会主義計画経済というロジックは社会の「複雑」さに負けてしまった。
同じ条件でありながら、一方は繁盛し、一方は廃業寸前。目先だけの事にとらわれず「何故か?」と疑ってみる、それがクリティカル・シンキング。

その他、トヨタの「なぜを5回繰り返す」や他のコンビニチェーンより一日の売り上げが10万円多いセブンイレブンは店舗指導員が毎週本部に集まるとかデル、ワールドなど具体例をあげて解説している。
図もふんだんで、分かりやすいが聞きなれない経済用語等が列挙され、おもしろいとは言いかねる内容であった。

しかし、頭の中で反芻するだけでは無く、思考を紙に落として「見える化」をすると新たな解決の糸口が見えてくる。そして「見える化」は自己嫌悪との戦いという言葉に納得させられた。

2012.05.07

■鉄男 THE BULLET MAN [小説]

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塚本晋也/著『鉄男 THE BULLET MAN』(2010)講談社

サラリーマンのアンソニーは妻ゆり子と5歳の息子トムと共に暮らしていた。
母をガンで亡くした為、解剖学者の父の家を訪れ定期健診を受けている。その帰り道、トムが謎の男“ヤツ”に殺されてしまった。
子供の頃から平静を保つ為に母が歌ってくれた子守唄を口ずさむアンソニー、トムを失い悲嘆に暮れる妻は彼の冷淡さをなじり、彼の心に怒りが宿る。その時からアンソニーに変化が訪れた。
身体が鋼鉄の兵器と化し、“ヤツ”を追い詰める…SF/アクション

映画『鉄男 THE BULLET MAN』は劇場公開時にシネマライズ渋谷へ舞台挨拶を観に行った。
塚本晋也監督が言うには、『鉄男』(1989)『鉄男II BODY HAMMER』(1993)の後、海外から映画リメイクのオファーが来たが、結局自分で作ってしまったのが前編英語版の本作だそうだ。
上映終了後、塚本監督は開口一番「おもしろい!」とかなりハイテンションだった事を記憶している。

そんな監督自身によるノベライズなので、映画に忠実な内容であった…とは言え、2年前に観た映画なので多少あやふやな点もあるが、小説を読んでいると映画のシーンが頭の中に浮かんで来る。
この映画は1作目と2作目を合わせたような話で、1作目は徐々に鉄と化す男、2作目は身体から銃弾が飛び出す男、3作目は鉄男と化す秘密が暴かれる。そして、『悪夢探偵』同様、“ヤツ”の正体は謎のままである(塚本晋也なんだけどね)。
ネタバレ

読むとまた映画が観たくなるノベライズである。実は公開当時映画館で買って、今まで積読してた…(;´Д`A ```

2012.05.01

■無力感は狂いのはじまり [ノンフィクション]

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春日武彦、平山夢明/著
無力感は狂いのはじまり ~「狂い」の構造2~』(2010) 扶桑社新書

精神科医・春日武彦とホラー作家・平山夢明との対談本『「狂い」の構造』が評判良かったのだろう、いつの間にか続編が出ていた。

平山はいつもの事で、いい加減な発言をしていて楽しいが、春日は医者らしからぬ発言で「アワワ、先生そんな事言っていいんですか?」と心配したくなるような歯に衣着せぬ対談。タイトルからは想像できないであろう、思わず笑みが浮かぶ、そんな雑談である。

今回も実際に起きた不愉快な事件の加害者について精神科医として病名をあげながら言及しているが、興味をひいたのは病気の実例の方である。
「自責感のないヤツに本物の鬱はない」
テレビもつけずカーテンが締め切った真っ暗な部屋で、いつか来るトイレに備えて匍匐前進をする鬱病の男。電気ショックが効果的。
「引きこもりは親と子のパワーゲーム、10年こもったら治るのに10年かかる」
真っ暗な物置に一人立てこもり、一言も口をきかずテレビもみない主婦。イソミタール面接。
「パーソナリティ障害等で暴れているヤツに鎮静剤を何本打っても効かない」
キレるヤツは、キレたくてウズウズしている。トリガーに相当するのが“やっぱり”と思ったとき。腑に落ちた怒りが半分、もう半分は喜びの感情。

違和感を感じているくせにあえてごまかし、面倒臭がって流していると後でひどい目に遭う。一応びっくりたふりをするが、内心は“やっぱり”って。
う~ん、これは納得。
仕事で“何か変、でも後で確認しよう”と先延ばししていると手痛いしっぺ返しが来る…クレームだぁ(lll゚Д゚)

しかし、平山の母親が狂ったという話には疑問がある。単に六本木までの道のりに不安があるから連れて行って欲しかったのではないだろうか。まず絵画に対する偏見から始まっているから、不親切な対応に対する反発心で意固地になってしまったのではと、推測される。

今回も楽しい内容だったが、自著の宣伝はいかがなものか? テレビ批判をしておきながら、番宣をするテレビ局と同じレベルではないだろうか。私は新刊で買っているのだから、控えめでお願いしたいと思った次第。それと“殺育”もね。

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