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2012.04.04

■「狂い」の構造 [ノンフィクション]

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春日武彦、平山夢明/著
「狂い」の構造 ~人はいかにして狂っていくのか?~』(2007)
 扶桑社新書

精神科医・春日武彦とホラー作家・平山夢明との対談本。
平山が語るおかしな人の例に春日が相槌を打つといった雰囲気、医師という硬い職業ながらフランクな感じがいい。
表紙が地味だけど、稲川淳二吉野朔実との対談本3冊の中では一番面白かった。

「面倒くさい」が狂いの始まりという章題がある。
具体的な事例をいくつかあげているが、サイコパスの殺人者宅はいずれも臭くて汚いと言う。確かに物と化してしまうと、いつかは朽ち果てるから臭いがあって当然だろう。キレイな引きこもりの部屋は無いらしい。ゴミ部屋は“巣”であり、そこにいる者は“人”から“動物”へと後退していく、残るのは本能のみ。

そして「雑」。支援者が出所させた後の小野悦男や、大阪・一斗缶バラバラ殺人事件などは「雑」さを感じる。行き当たりばったりで目先の事しか考えず、罪悪感も伝わってこない。光市母子殺害事件もそうかも。

「優先順位が入れ替わっている」。そうね、狂人や犯罪者は自分が優先されるべきと考えているのであろう、他人に力を誇示した結果が殺人だったりする。謙虚な狂人はいない。
そして、王様とお姫様がちまたに溢れる。

狂気は治らない、年を取っていくのを待つだけだそうだ。
性格もそうだろう、いつかは…と思ってもほとんど変わらないものだ(11歳位で固定されるらしい)。知人は入社3年にしてやっと仕事をし始めたが、仕事を与えられたからやらざるを得無いだけで、その仕事が無くなったら元通り。自発的に仕事をするタイプでは無く、隙あらば仕事中にゲームしたり、マンガ読んだり、寝たりと中学生のような行動に戻るかも…

暴走族に店を荒らされている経営者が警察に言ってもラチがあかず、地元のヤクザに頼んだらみかじめ料を要求され、廃業に追い込まれた話が掲載されている。
想起するのはもちろん島田紳助。彼はTVでああ言わなければならなかった、そうでなければ芸能界を去るだけでは済まなかっただろう。
そして私が今一番気になるのが、岐阜・御嵩町の女性遺体事件
ボンボンの市川容疑者に頼まれて、被害者を呼び出した小川は巻き込まれただけ。市川が声を掛けた相手が悪かった。戸島容疑者達、考えの違う他人が増えたせいで収拾がつかなくなったのではないか。市川の予定通りには進まず結果的に行き過ぎた行動となり、他人達は口裏を合わせる。そして、被害者家族はやりきれない思いを一生抱える。

と、このように実際の事件について考えさせられる対談となっている。

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