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    *Hello Nico Another World

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2012.04.30

■ロマン 1 [小説]

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ウラジーミル・ソローキン/著『ロマン I』(1998)国書刊行会

19世紀末のロシア。
弁護士の仕事を捨てて、画家になるべく故郷クルトイ・ヤールに戻って来た美しい青年ロマン。
彼は幼なじみであるゾーヤとの再会を心待ちにしていたが、彼女はさえない男性を伴っていた。ゾーヤに幻滅したロマンは、懐かしい人々との触れ合いを堪能し、充実した日々を送る。
そんな時出会った清楚な女性タチヤーナに心奪われ、彼女への愛を確信したロマンは…ドラマ

古典ロシア文学を継承し、かつ現代の文体で表現しているので非常に読みやすいソローキンの小説『ロマン』の前編。かなり厚いハードカバーの上下巻なのでちょっと抵抗があったが、ドストエフスキーやスタンダールに恐れをなした小学生の私ではもう無い。

初夏に駅へ降り立ったロマン、文明の波がひたひたと押し寄せて来てはいるが、変わらず豊かな自然に満ちたクルトイ・ヤール。
馬車が主な交通手段で、貧しい人々は裸足で野山を駆け回り、結婚の持参品は牛や馬の時代。
ロマンは育ての親である叔父夫婦に愛され、地元の有力者達と共にヤマシギ猟や草刈り、蒸し風呂、茸狩りなどを堪能する。男達はロシアの国政を憂い討論を交わす、女達は逞しく働き美味しい料理を振舞う。

物心ついた時から東西冷戦状態で、いまだに北方領土を占領するロシアに対して、何となく先入観を持つ元ソビエト連邦。
しかし、この小説を読んでいると牧歌的な雰囲気はどこの国も変わらない、ましてや田舎者の私にとっては郷愁を誘うおだやかな日常を感じさせる。
映画『チェルノブイリ・ハート』に出演した老人達を思い起こす、汚染地帯で自給自足で暮らす純朴な人々。

Image2241ロシアン・ルーレットや生神女のイコンにおけるロマンの勇姿はアダム・イリッチに義娘タチアーナとの仲を許す為の手段だと考えられる。
しかし、雷の轟く中泳ぎ続けたり、狼を追いかけ死闘を繰り広げるロマンの姿はちょっと変だなと思わせる。
ロマン自身「感じやすく大胆で情動の激しいタイプの人間」と言っていて、こういうところが後編の異常さを匂わせる伏線となっているのではないだろうか。
そう、これは“恋愛小説”の名を借りた“スプラッター小説”。2巻への覚悟が必要であるらしい…まだ読んでないんで(^^ゞ

「持ち前の直情径行きで恐れも呵責もなく自分の激情や信念を貫こうとするが、時にはあまりにも多くのものを犠牲にすることになる。だがなにを犠牲にしたかに気付くのはずっと後のことで、自らの激情のために払った代償の意識によってますます元気づき、いっそう大胆で無分別な人間となる」(P391)
これが信心深い好青年ロマンである。後編へ続く…

2012.04.18

■ダイバーシティ [日記]

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ダイバーシティ東京 プラザ

港区お台場に新しくできた商業施設「ダイバーシティ」が明日のオープンに先立ち、近隣向けに本日プレオープンしたので、仕事帰りに行ってみた。

8階建てのショッピングビル、1階エントランスを入るとセブンイレブンと両替所があり、その真ん中のエスカレーターを上ると、各ショップが軒を連ねる。

GAPのファミリー向け「Old Navy」は7月オープン予定で、カラフルなTシャツなどが陳列されていた。
ぷっちょやキョロちゃん、カルビーなどメーカー直営ショップが並び、肉まんやキティちゃんの人形焼きが無料で配られていたので、嬉しいヽ(´▽`)/

ファストファッションの「FOREVER 21」「H&M」「ZARA」「UNIQLO」などが縦一直線に並んでいる。
そしていい匂いがする「SEE BY CHLOE」「DIESEL」などのブランドがくねった通路沿いにあり、建物の作りは錦糸町のショッピングモール“オリナス”のよう。
銀座や渋谷などにある有名店が一ヵ所に集められて、リーズナブルな値段の店が多いと言った雰囲気。

「The Daiso」や「吉野家」がおしゃれだったり、300円均一の「3COINS」もある。韓国系やオタク系もあって、バラエティに富み、集客が期待できる(ただし近隣には住人が少ない為、いつまでもつかな~)。

私が好きなのは「Laundry」「Village Vanguard」「WEGO」「SUBWAY」。
気に入ったのは「木糸土」と「MANUFAKTURA」。

夕食は「PASTALIAN」でイタリアンつけ麺なるパスタを食べた、腹いっぱい((  ・з・  ))

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Keyword : オールドネイビー、フォーエバー21、エイチアンドエム、ザラ、ユニクロ、シーバイクロエ、ディーゼル、ダイソー、スリーコインズ、ランドリー、ヴィレッジヴァンガード、ウィゴー、サブウェイ、もくしど、マヌファクトゥーラ、パスタリアン

2012.04.16

■幸運を呼びこむガラクタ追放術

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ジーニー/著『幸運を呼びこむガラクタ追放術』(2010)サンマーク出版

Yahoo!無料12星座占いを監修する占星術研究家・ヒーラーであるジーニーが書いた『幸運を呼びこむガラクタ追放術』。
掃除が好きな方なので、片付けが苦手な訳では無いが、整理整頓に興味があるので読んでみた。

マジカル・クリアリング”とは、「すべてのものはエネルギーを発している」ので、ツイていない原因である不要なガラクタを手放すと、代わりに何かがやってくる。それは、物や人であったり、チャンスや未来であったり。
「何もない空間は、必ず何かを引き付ける」という宇宙の法則に基づいているからである。
そして、「素晴らしい奇跡が起こすことができる」と言っている。

“マジカル・クリアリング”には2種類ある。
 ライフ・クリアリング…不要な物、使わないガラクタなど
 ソウル・クリアリング…人間関係、トラウマなど

プロローグは「今、パリに向かう機内でこの本を書いています」。例えばハワイであったり、アメリカに住んでいるであったり、プチ成功者のエッセイにありがちな言葉である。
占い師は必ず“部屋をきれいにしなさい”と言う。以前見たテレビで「物が無くなって困っています」という夫婦の相談に家庭訪問した占い師が激怒した番組は大笑いした、夫婦の家はゴミ部屋だったのである。
確かに、金持ちで小汚い家に住んでる人は見た事が無く、ゴミ屋敷に住んでいるのはどうみても貧乏人だ。

まぁ私は素直じゃないのでどうしても、うがった見方をしがち。
読者投稿「ガラクタ追放キャンペーンで元彼から7年前もらったダイヤの指輪を処分したら、今の彼からプロポーズされました」
という実例を読むと、それはタイミングが良かっただけでしょう。そろそろ結婚という時期だっただけでは?と考える。

と言う訳で、素直な人が読むと良い本である。おまじないも載っているので、強く願えば行動力も付いて来る、そうすれば実現する事だってあるかもしれない。
でも、本当に素直な人が「真実の愛のために恋人を手放す」を鵜呑みにするのは危険な事である、既婚者にとっては。
しかし、何かを捨てて、新しい何かを手に入れるのは、経済の活性化に伴い景気回復が見込めるとして推奨される事ではないだろうか。

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↑どちらも魔法使いジーニー、本物はゲイにも好まれそうな風貌である。
この本に興味ある方、ネットラジオで解説してるよ♪

2012.04.14

■デッドマン・ワンダーランド [コミック]

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片岡人生・近藤一馬/著『デッドマン・ワンダーランド
 1巻(200)角川書店 Kadokawa Comics A KCA138-8

東京大震災から10年後。長野県立第4中学校2年の五十嵐丸太は、修学旅行先であるデッドマン・ワンダーランドを調べていた。東京復興のための観光事業を刑務とする民営化刑務所である。
その時、赤い男が宙に現れ、クラスメイトを皆殺しにしてしまった。唯一の生存者であるガンタが犯人に仕立て上げられ、デッドマン・ワンダーランドへ送られてしまう…サバイバル/アクション/スリラー

アニメ『デッドマン・ワンダーランド』の感想をやっと書いたので、今度は原作である漫画の感想。
スタイリッシュな表紙でずっと気になっていた『デッドマン・ワンダーランド』、中の絵も遜色無い(『進撃の巨人』はギャップがあるんで…)。
しかし目が慣れているせいかアニメのシロの方が可愛いし、微妙に絵が違っている。アニメには出て来なかったが、ガンタには丸太のトレードマークがあるのね。そして、裁判やドッグレースショウの様子などアニメの方が長く語られている。

オープニングのガンタの過去なのだけれど、だいたいの内容を把握しているので、母親が涙している理由が薄々わかるような気がする。
それにしても動かないマンガでありながら、戦闘シーンなど、動きに迫力があってうまい漫画家だなぁ~と思った。続きが楽しみだが、残念ながら家にあるのは1巻のみ。

2012.04.11

■デッドマン・ワンダーランド [アニメ]

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デッドマン・ワンダーランド
 2011年4月16日(土)~2011年7月2日(土)テレビ神奈川、他

東京に重力崩壊が起きて10年、疎開先の長野県立第四中学校2年のガンタは仲間達と平凡な日常を送っていた。
そこへ“赤い男”が現れ、クラスメートが惨殺されてしまう。たった一人生き残ったガンタは犯人にしたてあげられ、民間刑務所“デッドマン・ワンダーランド”へ送られた。
おさななじみのシロと再会し、厳しい環境で何とか過ごしていたが、自らの血を武器として使う“罪の枝”を駆使する“カーニバル・コープス(死肉祭)”に出場させられてしまう。
無実の罪を晴らす事を夢見て、監獄からの脱出のチャンスを狙う…サバイバル/アクション/スリラー

COALTAR OF THE DEEPERS(コールター・オブ・ザ・ディーパーズ)”のNARASAKIが音楽を担当しているので見始めた。原作のマンガはまだ読んではいない。
オープニング曲のfadeOne Reason」もかっこよく、劇中歌であるナラサキ作曲の音楽も雰囲気に合っていて良かった。

内容は、完全なる中2病。「なんでオレがこんなに目に遭う!」と普通の男の子が不遇な運命をたどわされ、実は超パワーを持っていたというあり得ないシチュエーションのアニメである。思春期の男の子が夢想する“特別な存在”を刺激するストーリーとなっている。

とは言え、スタイリッシュなイラストと残酷な描写でなかなか面白い。
グズグズと自己憐憫の強いガンタは苦手だが、能天気なシロがとても可愛い。
先日見たフジテレビの「1億3千万人が選ぶアニメ&特撮ヒーロー&ヒロインベスト50」でも、悟空とルフィーという能天気なキャラが1位だった。みんなの理想は仲間思いでポジティブな人柄なのだろうが、現実は苦悩するシンジやガンタなのだろうかね。アムロはちょっとわからない。

1クール終わって続きを待ってる状態、まだかなぁ~(-ε-)

2012.04.09

■サバイバル [コミック]

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さいとうたかを/著『サバイバル』(2000)リイド社 ワイド版

洞窟探検をしていた中学生の鈴木サトル、大地震による天変地異で世界が一変してしまった。
様々な生き残りの人々に出会い、たくましく成長していくサトル。苦境を切り抜け、生きる希望は、前進する希望はただ一つ「家族に会うため」…アドベンチャー/ドラマ

『サバイバル』1、2巻の後、すぐ3~6巻を読んだのだが、感想がかなり遅くなってしまった。その後、“Another Story”もある事を知り、コンビニ本であるSP コミックス 『独裁者の帝国』を手に入れた。

やっとたどり着いた東京は壊滅状態に陥り、出会った男と行動を共にするが、銃で脅される生活に嫌気がさし、彼の元を逃げ出す。
母の故郷である富士山を目指して進み、偵察に訪れた米軍兵と出会う。実は、日本のみならず世界も壊滅の危機にさらされていたのだった。
人類最初の友達・犬のシロと行動を共にし、知恵と経験を元にし、数々の困難に立ち向かうサトル。
出会いと別れを繰り返し、孤独と飢餓にさいなまれながらも家族を思う強い気持ちに支えられ…さて結末は?
とハラハラドキドキな内容である。

本当によく調べてあるなと感心する。「サンピエール」について私も調べてしまった。そして富士山の噴火の周期についても。塩瀬ガ原高原はどこにあるんだろ? 
当時のコミックスにして全22巻こんなに長い内容にも関わらず、飽きさせない多彩なエピソードで、1976年から1978年の2年間に掲載されたマンガながらも現代との違和感をあまり感じさせない(戦時中の話が出て来て始めて古さを認識させられる)。

生き残るには農作業が不可欠だと思った。
飼い犬だったサリーに偶然出会うのは不自然だが、少年漫画だから許せる。
絵はやはり苦手な部類で女の子が可愛くない。しかし、話の展開の不透明さの前にはそんな事は関係無く、楽しく読んだ。
サトルの健気さが最大の魅力の壮大なストーリーであった。こんな子居ないけど、親の理想はこんな子かも。そして、このマンガに夢中になれる人は健全な精神の持ち主なのではないだろうか。

2012.04.08

■鬘職人の日記 [アニメ]

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鬘(かつら)職人の日記』(1999)ドイツ
 原作:ダニエル・デフォー「疫病流行記」 声:ケネス・ブラナー

1665年9月、ペストの恐怖が猛威を奮うロンドン、足元をねずみが駆け抜ける。
かつら職人のサミュエル・ピープスは4週間外出せずにいた。向かいの家の親を亡くして一人取り残された少女が、彼の店の前にたたずむ。
ある夜少女の幻影が彼の元を訪れた、別れを告げるために…ドラマ

昨日の月蝕歌劇団『疫病流行記』を調べていたら、ダニエル・デフォーの「疫病流行記」 にインスピレーションを得て寺山修司が戯曲を書いたらしい。そして、ショートフィルムのパペット・アニメーション『The Periwig-Maker 鬘(かつら)職人の日記』のDVDを持っている事に気付いたので再度見直してみた。

コマ撮りながら、動きは結構スムーズ。
悲しいお話で、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』もしかり、海外のストップモーション・アニメーションは暗いなぁ。『チェブラーシカ』も可愛らしいけれど、古いせいか哀愁が漂っていた。
そんな死をテーマにした内容で重くなりがちだけれど、ブラナーのナレーターのおかげでそれほど落ち込む事は無く、切なくなるような雰囲気だ。

2012.04.07

■疫病流行記 [演劇]

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月蝕歌劇団 2012年3月連続公演『疫病流行記
 作:寺山修司 演出:高取英 音楽:J・A・シーザー
 2012年3月25日(日)14:30~ ザムザ阿佐谷

一人の少女が港に降り立ち、帝国陸軍野戦病院を探していた。彼女は語る「わたしは、あなたの病気です」
町には疫病が流行り、人々は家の中に閉じこもる。客足が途絶えた“キャバレー商船パゴパゴ”の女主人は、客を呼び込む為に音楽を流して店を盛り上げる。
伝染病が蔓延するこの町からの脱出を計る米男と麦男。
実は、帝国陸軍野戦病院跡地に建てられたのが“キャバレー商船パゴパゴ”、その地下にはかつて捕虜に病原菌を植えつけて実験台にした兵士達が囚われていたのだ。感染した兵士達の存在をごまかす為の音楽は鳴り続ける…ドラマ

ほぼ女性が演ずる月蝕歌劇団、暗黒の宝塚と言われているそうだ、確かにそんな雰囲気。
黒く塗りつぶされた地下の小さな劇場で、女性がかなづちをふるう。場内ではおみくじが販売され、凶が出ると出演者の生写真が当たる。

あらすじは時間が経っているし、私の想像が入っているので多少違っていると思う。
実験的な芝居だったので、ストーリーを追うというより雰囲気を味わうといった感じ、ダークな迫力に圧倒される。
次に何が出てくるのかわからない緊張感、客席内を横断し、床の下から人が出て来る、。
むせかえるようなスモーク、真っ暗な劇場内に揺らめく懐中電灯やマッチの光に心が揺さぶられる。

最後に出演者の自己紹介があるのだが、まさに“Show must go on”、父親が倒れこの公演が終わったら新幹線で故郷に帰らなければならない「さよなら東京」と言った女性が印象的。
気になった役者は樋口舞、他の娘達とは声が違う。

やはり私はこんなアングラな方が好みだなぁ~heart01

2012.04.06

■Endless SHOCK [演劇]

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Endless SHOCK
 作・構成・演出:ジャニー喜多川 出演:堂本光一 植草克秀
 2012年3月24日(土) 午後6時~ 帝国劇場

ブロードウェイを夢見る青年・コウイチのポリシーは“Show Must Go On”何があってもショーを続けなければならない。
オフ・ブロードウェイの小劇場支配人ウエクサ、その娘リカ、そして仲間であるウチ達と共にミュージカルを演じていた。コウイチ達の舞台が話題となり、とうとうブロードウェイでの上演のチャンスをつかむ。
しかし、“ジャパネスク”のショーで本物の刀が紛れていた為にコウイチが大怪我を負ってしまった。
一年後、長い入院を経て小劇場に戻ったコウイチ。懐かしい仲間達との再会で衝撃の真実があばかれ、事実がさらされる「お前はもう死んでいる」…ドラマ

いとこが10年間毎年1、2回は通っていると言う堂本光一(KinKi Kids)主演の『SHOCK』、そんなに面白いのかと興味を持っていた。
たまたまチケットが余ったと言うので8,000円を握りしめ、ノコノコと付いて行った。
帝劇に着いてまず目に入ったのが「満員御礼」、1,897席が毎日埋まっているというこの衝撃w(°o°)w
わずかな10代、ほぼ20代~老年期の女性しか目に付かず、見かけた男性はトイレ前の3人のみw(゜◯゜)w
山川冬樹目当てで観に行った森田剛(V6)主演『金閣寺』や宝塚でも男性が1~2割は居たのに…
ジャニーズは男だけというイメージで行ったのだけれど、女性も出演しているのね。そして、外国人も出演し、やはり体つきが違うのでステージから遠い座席へも放つ異彩が届く。

ミュージカルを主題とした劇中劇で堂本光一がさまざまな役柄に扮し、衣装や舞台が変わり、歌い踊るパフォーマンス。
王子様のコウイチ、エキゾチックなコウイチ、侍のコウイチ、天使のコウイチ…そして、空中へ舞い上がる。

自分の頭上に憧れのアイドルの影が降り注ぎ、ステージから遥か遠い2階席の目の前に大好きなアイドルが降り立つ。
こりゃファンにはたまらん(゚∀゚)/
もしかしら私の元にも…という期待が高まり、チケットを買うリピーター続出な訳だね(・∀・)/
まさに先日読んだ『ラテラル・シンキング』、自分が良いと思う物では無く、客が必要とする物かどうかなのね、凄いぞジャニー喜多川!

そして、彼女達はリカに自分自身を投影する。
今初めて知った、リカって神田沙也加だった(゚ー゚;) という訳でファンのみが楽しいミュージカル『エンドレス・ショック2012』、私は途中寝てしまいました。

2012.04.05

■さよならを、天使に。 [演劇]

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Theatre MERCURY 新人公演『さよならを、天使に。
 2012年3月18日(日) 午後2時00分~ 駒場小空間

とある大学の文芸部部室に日々集う男女6人。
先輩への寄せ書きを書いていたが、ある日その色紙が破かれ、ゴミ箱に捨てられていた。
先輩へはありきたりの送る言葉では無く、昔話のその後を創ってプレゼントするという事になり、2年のはるかが天使と一緒に創ると言い出す…ドラマ

舞台美術に興味を持つ姪が所属する大学の演劇サークルシアターマーキュリー定期公演『さよならを、天使に。』を観に行って来た。
前回の『冬に歌う、夏のほにゃらら』はタイトル通り凝った内容で、客よりも演ずる側が楽しかったのではないかと思うようなお芝居であったが(←あくまで素人の感想です)、今回の新人公演はわかりやすい設定/ストーリーで安心して最後まで観る事ができた。

母子家庭で育った私は健気なはるかに共感できたし、はるかへの仲間達の気遣いがほほえましい。
そして、出演者が少ないせいもあるが、それぞれに個性があったので理解しやすく、ちょっと異質な時末君の存在も芝居の雰囲気にピリッとした締まりが生まれ、対照的にボケッとした天使の存在の無さを際立たせて良かったのではないかと思う。
ただ、桜井の行動を許してしまう気持ちの切り替えの早さに居心地の悪さを覚えた。

天使にすがりつくはるか…感想や解釈は人によって様々だったであろう。
説明が無い事による余韻という物が心に残る芝居で、客はほとんど言葉を発せず静かに会場を後にした。

2012.04.04

■「狂い」の構造 [ノンフィクション]

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春日武彦、平山夢明/著
「狂い」の構造 ~人はいかにして狂っていくのか?~』(2007)
 扶桑社新書

精神科医・春日武彦とホラー作家・平山夢明との対談本。
平山が語るおかしな人の例に春日が相槌を打つといった雰囲気、医師という硬い職業ながらフランクな感じがいい。
表紙が地味だけど、稲川淳二吉野朔実との対談本3冊の中では一番面白かった。

「面倒くさい」が狂いの始まりという章題がある。
具体的な事例をいくつかあげているが、サイコパスの殺人者宅はいずれも臭くて汚いと言う。確かに物と化してしまうと、いつかは朽ち果てるから臭いがあって当然だろう。キレイな引きこもりの部屋は無いらしい。ゴミ部屋は“巣”であり、そこにいる者は“人”から“動物”へと後退していく、残るのは本能のみ。

そして「雑」。支援者が出所させた後の小野悦男や、大阪・一斗缶バラバラ殺人事件などは「雑」さを感じる。行き当たりばったりで目先の事しか考えず、罪悪感も伝わってこない。光市母子殺害事件もそうかも。

「優先順位が入れ替わっている」。そうね、狂人や犯罪者は自分が優先されるべきと考えているのであろう、他人に力を誇示した結果が殺人だったりする。謙虚な狂人はいない。
そして、王様とお姫様がちまたに溢れる。

狂気は治らない、年を取っていくのを待つだけだそうだ。
性格もそうだろう、いつかは…と思ってもほとんど変わらないものだ(11歳位で固定されるらしい)。知人は入社3年にしてやっと仕事をし始めたが、仕事を与えられたからやらざるを得無いだけで、その仕事が無くなったら元通り。自発的に仕事をするタイプでは無く、隙あらば仕事中にゲームしたり、マンガ読んだり、寝たりと中学生のような行動に戻るかも…

暴走族に店を荒らされている経営者が警察に言ってもラチがあかず、地元のヤクザに頼んだらみかじめ料を要求され、廃業に追い込まれた話が掲載されている。
想起するのはもちろん島田紳助。彼はTVでああ言わなければならなかった、そうでなければ芸能界を去るだけでは済まなかっただろう。
そして私が今一番気になるのが、岐阜・御嵩町の女性遺体事件
ボンボンの市川容疑者に頼まれて、被害者を呼び出した小川は巻き込まれただけ。市川が声を掛けた相手が悪かった。戸島容疑者達、考えの違う他人が増えたせいで収拾がつかなくなったのではないか。市川の予定通りには進まず結果的に行き過ぎた行動となり、他人達は口裏を合わせる。そして、被害者家族はやりきれない思いを一生抱える。

と、このように実際の事件について考えさせられる対談となっている。

2012.04.03

■絵本 地獄

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宮次男/監修『絵本 地獄』(1980)風濤社

明け方突然、五平に死が訪れた「あんな事しなければ良かった…」と今更悔やんでも遅い。鬼に連れられ、山越え、川越え、閻魔王の元へ…道徳・倫理/伝説

千葉県の延命寺に所蔵された江戸時代の地獄絵巻を元にした絵本で、ストーリーは室町時代の『平野よみがえり草子』を元に創作されている。

子供の頃に地獄の本を読んだ事がある。2ページ見開きモノクロで“針地獄”とか“釜ゆで地獄”とか、マンガで描かれていたように記憶している。この絵本のように啓蒙を目的している訳では無く、地獄の解説本だった。
丹波哲郎がTVでよく地獄の話をしていたが、「行った事も無いのによくわかるもんだ」と思っていた。

この絵本は予想に反して、子供向きでは無い絵柄に驚いた。てっきり現代の人が書いた地獄の想像図だと思い込んでいたのだ。
最初は大した事無いなぁと思っていたが、“地獄案内”に入ってから「ギョーッ」。これは子供にとってトラウマにならないのかと心配してしまうような絵のオンパレード。人間の輪切りですゾ!
そして、「悪い事をするとこんなにひどい目に遭う」という指南・啓発書かと思っていたら、「命を粗末にしてはならない」と子供達に教え諭すのが趣旨の絵本であった。
ちなみに人の話を聞かない私は“火の車地獄”行き(;;;´Д`)

将来の行く末を案じ無い為にも、各ご家庭に一冊いかがでしょうか? 
成人した子供が犯罪を犯しても、老いた親に罰は与えられ無いが、そんな子供に育てあげた罪は残る(←いや、そんな本じゃないから)。

2012.04.02

■3分でわかるラテラル・シンキングの基本 [実用書]

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山下貴史/著『3分でわかるラテラル・シンキングの基本』(2008)
 日本実業出版社

好きな作家やはっきりと内容がわかっている本は買うのだが、どんな本だろう? と考えてしまい、本屋で見つけられそうに無い本はまず図書館で借りて、気に入ったら買うというスタンスだ。
『1分で相手の頭の中が見える本』が気になったのだが図書館に置いておらず、検索でひっかかった似たようなタイトルの『3分間でわかるラテラル・シンキング』を借りてみた。

3分間では読めなかったがかなり読みやすい。リンク先に掲載してある図解入りの一節で“ラテラル・シンキング”が3分間で理解できると言っているのだろう。
あいにく私は免許を持っていないので、車の例を出されても…共感しづらい。
坂道で徐々に下がって来る車を自分の車で止めるのはちょっと…どちらかというと、いったん降りて前のドライバーにお知らせするかな。でも、前の車も下がっている事に気が付くと思うのだが。

次の橋げたにハマった車は理解できた。
以前、洞窟の狭いトンネルにハマった巨漢のエピソードをTVで見たが、この場合はどうすれば良かったのだろうか?

“ラテラル・シンキング”とは“水平思考”。思い込みを排除し、あらゆる方向からあらゆる観点で可能性を考える、いわゆる“発想の転換”そして“独創的なアイデア”を生み出す(←あくまでサラッと読んだ私なりの解釈)。
NHKで放映していた『スタンフォード白熱教室』のようだな。

「確立された既存の技術」と「ラテラル・シンキング」の組み合わせで、イノベーションが生まれる。これで連想されるのがダイソンとティファール。
「新しい技術」と「ラテラル・シンキング」の組み合わせで連想するのは、電子レンジとインターネットだわ。

とても共感できたのが、「1000万人発想」。
ビジネスで成功するには、自分が好きな物ではなく、消費者が好きな物・必要とする物を提供する。全くその通り、マイナー好きの私はとにかく話を合わせる為にみんなの興味ある事を常に意識してきたよ(^^ゞ
常々思っていたのだが、ポップスグループで音楽性が合わないと脱退するメンバーが居たりすると「ちょっと待て、グループとして売れるまで我慢しなさい。いつかソロアルバムで自己表現できる機会が来るよ」と諭したくなる。

なんか、話の論点がずれたかな? でも、なかなか面白いビジネス書だった。

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