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2011.02.06

■東亰異聞 [小説]

東亰異聞
小野不由美/著『東亰異聞』(1999)新潮文庫

明治29年、帝都・東亰。
夜の闇に跋扈する魑魅魍魎ども。鋭い鉤爪で人を襲う闇御前、燃え盛る手で人を突き落とす火炎魔人、首を切り落とす辻斬り、子供をさらう人魂売り…人々は恐怖に脅えていた。
ゴシップ紙の記者・平河新太郎は友人の万造と共に被害者の一人、鷹司公爵家の次男・常を訪ねた…ミステリー/ホラー

東京(とうきょう)とは似て非なるパラレルワールド“東亰(とうけい)”を舞台に、明治維新後の開国・文明開化に戸惑う市井の人々。その心に募る不安を具現化するかのように、夜を徘徊する異形の者ども。

小説の雰囲気は怪人二十面相が暗躍する江戸川乱歩のレトロなミステリーで、舞台が昭和初期では無く明治なせいか、江戸の香りが色濃く漂う。
時代小説は読まないので、人形遣いの台詞まわしが今ひとつ頭に入らず、日本人としては文楽も観ておくべき物だと思った。

ストーリーは最初、妖怪たちによる殺人事件かと思われたが、セレブな一族における愛憎劇へと変化していった。そう、横溝正史のように事件を引き金に暴露される名家に巣食う有象無象。
そこへ陰陽師・安倍晴明までが絡んできて、『帝都物語』っぽくもある。

面白くはあるが、夢中になるほどでは無く、意外性もあったが、最後が何だか納得できない。ホラーというよりファンタジーと言ったところ。
それにしても、小野不由美の作品は私の知らない日本を教えてくれる刺激的な本だ。

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