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2011.02.19

■冷たい熱帯魚 [映画]

冷たい熱帯魚
冷たい熱帯魚』(2010)日本
監督:園子温 脚本:園子温・高橋ヨシキ
出演: 吹越満 でんでん 黒沢あすか、他

静岡で小さな熱帯魚店を営む社本。
反抗的な娘の万引きをきっかけに村田という明朗な男と出会う。彼は“アマゾンゴールド”という大きな熱帯魚店を経営し、娘を預かると申し出る。
言葉巧みに事業のパートナーとして社本を引き入れるが、それは惨劇の幕開けであった…サスペンス/スリラー/ホラー

若き上司から教えてもらった『冷たい熱帯魚』、まさにツボ(笑)でも、どうして私の趣味を知ってるんだ?

鬼畜系エログロゴアムービー♪
日本のスプラッターにしては珍しく生々しく、救いの無い内容にも関わらず、明るい雰囲気が散見できるので観賞後の余韻はそれほど重くは無い。
フランスや韓国、スペインのホラー映画は終始暗い、アメリカの『ザ・フィースト』シリーズは能天気だった、日本のホラーはファンタジーにしたがる。
しかし、この映画は実際におきた事件をモチーフに描かれている事を考えるとゾッとする“ボディは透明”。
そして映画館は満員、女性も多くて驚いた。みんな趣味悪いよ(@Д@;

つつましく暮らす社本だったが、家庭内は冷え切っていた。再婚した妻・妙子と折り合いが悪い娘・美津子、万引き事件を穏便に収めてくれた人当たりのいい中年男・村田に二人は魅了されてゆく。
飴と鞭を使い分けて翻弄する村田の言いなりとなり、罪悪感にさいなまれながら恐るべき犯罪に手を貸す社本。温和だった社本は次第に追い詰められ壊れてゆく。

日本人だからこそ共感できる巧みな脚本、伏線を張って印象付ける心理描写に納得がいく。

ふて腐れた娘を一喝してみたくはないか? ふてぶてしい女房を服従させたくはないか? 冴えないサラリーマンの気持ちを代弁するかのような典型的日本人像・社本。いつか、爆発してみたくなはないか? いや、心の中ではもうたがが外れているのかもしれない。
しかし、違う自分になったとしても、周囲が受け入れてくれるとは限らない…

そもそも、娘の意向も聞かずに再婚するとはいかがなものか。

どこかで見た事があるチラシと思ったらタイの映画『レベル・サーティーン』に似てる。
元ワハハ本舗の吹越満は『幽霊マンション』のように、一癖ある役が似合う。
怪演と言ったら『ブルー・ベルベット』のデニス・ホッパー、でんでんもホッとする風貌に異様な行動のアンバランスが良い、名ゼリフは「社本君、ちょっと痛い」。
小悪魔的でありながらも、人に依存しなければ生きていけない愛子(黒沢あすか)が良かった。特に俯瞰撮影された山中の揺れる車体後部に座る姿が印象的。

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 『冷たい熱帯魚』をテアトル新宿で見てきました。土曜日の午後だったせいでしょうが、ほとんど満席の状況でした。 (1)この映画を製作した園子温監督の作品としては、最近では、『愛のむきだし』と『ちゃんと伝える』を見ています。前者は、オーム真理教事件を題材の一...... [続きを読む]

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