フォト

サイト内検索



  • ネタバレ裏サイト
    *Hello Nico Another World

« 2011年1月 | トップページ | 2011年3月 »

2011.02.21

■題名のない音楽会 [テレビ]

題名のない音楽会 佐渡裕
題名のない音楽会
2011年2月20日(日) AM9:00 ~ 9:30 テレビ朝日
再放送:BS 2月26日(土)、2月27日(日)

去年、公開録画を観た『クラシックmeetsロック〜新作!プログレ交響組曲』が、地上波で放送された。

山田五郎が長々とプログレの解説をしていたのや、出演者の紹介もあったのだが、カットされていた。
しかし、後姿しか見る事のできなかった佐渡裕の前面からのエネルギッシュな指揮が見れて良かった。

吉松隆がスコアを書き上げたオーケストラ版『タルカス』の演奏はやはり素晴らしい。ただでさえ複雑なプログレを大人数で演奏すると更に複雑さが増し、壮大な音楽となる。
原曲のエマーソン、レイク&パーマーの『タルカス』を知っているので、他のパートも聴きたいと思わせる、機会があったらフル演奏のコンサートに行きたいものだ。

タルカス
Keyword : progressive rock, Emerson, Lake & Palmer, Tarkus

2011.02.19

■冷たい熱帯魚 [映画]

冷たい熱帯魚
冷たい熱帯魚』(2010)日本
監督:園子温 脚本:園子温・高橋ヨシキ
出演: 吹越満 でんでん 黒沢あすか、他

静岡で小さな熱帯魚店を営む社本。
反抗的な娘の万引きをきっかけに村田という明朗な男と出会う。彼は“アマゾンゴールド”という大きな熱帯魚店を経営し、娘を預かると申し出る。
言葉巧みに事業のパートナーとして社本を引き入れるが、それは惨劇の幕開けであった…サスペンス/スリラー/ホラー

若き上司から教えてもらった『冷たい熱帯魚』、まさにツボ(笑)でも、どうして私の趣味を知ってるんだ?

鬼畜系エログロゴアムービー♪
日本のスプラッターにしては珍しく生々しく、救いの無い内容にも関わらず、明るい雰囲気が散見できるので観賞後の余韻はそれほど重くは無い。
フランスや韓国、スペインのホラー映画は終始暗い、アメリカの『ザ・フィースト』シリーズは能天気だった、日本のホラーはファンタジーにしたがる。
しかし、この映画は実際におきた事件をモチーフに描かれている事を考えるとゾッとする“ボディは透明”。
そして映画館は満員、女性も多くて驚いた。みんな趣味悪いよ(@Д@;

つつましく暮らす社本だったが、家庭内は冷え切っていた。再婚した妻・妙子と折り合いが悪い娘・美津子、万引き事件を穏便に収めてくれた人当たりのいい中年男・村田に二人は魅了されてゆく。
飴と鞭を使い分けて翻弄する村田の言いなりとなり、罪悪感にさいなまれながら恐るべき犯罪に手を貸す社本。温和だった社本は次第に追い詰められ壊れてゆく。

日本人だからこそ共感できる巧みな脚本、伏線を張って印象付ける心理描写に納得がいく。

ふて腐れた娘を一喝してみたくはないか? ふてぶてしい女房を服従させたくはないか? 冴えないサラリーマンの気持ちを代弁するかのような典型的日本人像・社本。いつか、爆発してみたくなはないか? いや、心の中ではもうたがが外れているのかもしれない。
しかし、違う自分になったとしても、周囲が受け入れてくれるとは限らない…

そもそも、娘の意向も聞かずに再婚するとはいかがなものか。

どこかで見た事があるチラシと思ったらタイの映画『レベル・サーティーン』に似てる。
元ワハハ本舗の吹越満は『幽霊マンション』のように、一癖ある役が似合う。
怪演と言ったら『ブルー・ベルベット』のデニス・ホッパー、でんでんもホッとする風貌に異様な行動のアンバランスが良い、名ゼリフは「社本君、ちょっと痛い」。
小悪魔的でありながらも、人に依存しなければ生きていけない愛子(黒沢あすか)が良かった。特に俯瞰撮影された山中の揺れる車体後部に座る姿が印象的。

2011.02.14

■グリーンホームの亡霊たち [小説]

グリーンホームの亡霊たち
小野不由美/著『グリーンホームの亡霊たち』(1990)朝日ソノラマ
 パンプキン文庫

16歳の荒川浩志は、再婚した父の元を離れ、小学生の頃一時的に住んでいた町で一人暮らしを始める。
その“ハイツ・グリーンホーム”にたどり着いた時から不穏な気配を感じ、住人の少年・和泉聡に「出て行った方がいいよ」と言われる…ホラー/オカルト

2007年に廃業した朝日ソノラマからかつて出ていたライトノベルシリーズ<パンプキン文庫>の7冊目『グリーンホームの亡霊たち』、現在は講談社<X文庫ホワイトハート>より『緑の我が家』と改題し出版されている。

孤独な少年が友人と共に力を合わせて果敢に闘い、成長してゆく青春物語である。
16歳のわりに浩志はしっかりしていて、高校1年生だというのに下宿ではなく、アパートで一人暮らしができるのが自然な感じがする。
そして知性があるわりに、幽霊と認識できない鈍感さと、都合良く記憶が無いのが不自然な感じ。

結構内容に無理があるのでは…
※ネタバレ
おもしろい小説家と知り、小野不由美を読み始めたが、さすがに21年前ともなると、現在とは筆力が違うんだな。
挿絵が時代を感じさせる本であった。

2011.02.12

■ヴィンランド・サガ [コミック]

ヴァインランド・サガ
幸村誠/著『ヴィンランド・サガ』1~9巻(2006~2010)
 講談社 アフタヌーンKC

11世紀、ヨーロッパを席巻する北の民“ヴァイキング”
凍て付いた大地アイスランドで家族や仲間と共に、穏やかに暮らしていた少年トルフィン。夢は“ヴィンランド(草の地)”へ行く事だった。
突然現れたヨーム戦士団に召集された父を密かに追い、故郷を離れる。しかし、それは幼い少年を無慈悲な戦士へと変える悲劇の旅の始まりだった…歴史ファンタジー

全く知らないマンガだったが、2009年度[第13回]文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞というお墨付きもあり、絵が上手いので読めるかもしれないと同僚に借りた。
おもしろい!

最初<週刊少年マガジン>に掲載されていたそうだが、のっけから残酷な描写があり、今はこういうのも少年誌で許されているのだろうか? その後<月刊アフタヌーン>に移り、たまに掲載されているらしい。
続きが読みた~い(願)

目の前で父を殺されたトルフィンは、ひたすら復讐の為だけに憎きアシェラッドと行動を共にする。しかし、そのアシェラッドにも秘密があり、あーして、こーして…つД`)・゚・。・゚゚・*:.。
そして、意外な展開のまま10巻が出ない状況。私は消化不良の状態。

とにかく絵がいい、トルフィンしかりアシェラッドやクヌートなど魅力的な登場人物と迫力ある戦闘シーン、まんがとはいえ手を抜いたりはしていない。
ストーリーも史実や伝説に基いて綿密な調査を経て描いているのであろう、説得力があり心を動かされるのだ。

平和な日本に住み、毎日単調に暮らしている私には一生経験する事の無い冒険譚がこの一大叙事詩に詰まっている。読めば読むほど味が出るお薦めの漫画だと思う、もちろん男性向け。まずは特別予告編

2011.02.10

■くらのかみ [小説]

くらのかみ
小野不由美/著『くらのかみ』(2003)講談社 Mystery Land

夏休みに山奥の本家へ初めてやって来た小6の耕介、そこでは遺産相続の話し合いの為に親戚一同が会していた。
子供達だけ集まって、蔵座敷の中で「四人ゲーム」を始めたが、気が付くと一人多い…ミステリー

神様ゲーム』と同じ“ミステリーランド”シリーズ、子供向きだからルビが邪魔だけど、興味ある作家の作品を手軽に読めるから結構良い。

この本の表紙絵は村上勉。子供の頃読んだ絵本、佐藤さとるの『コロボックル』を思い出す。猫もふくろうも蛙も出てこないが、座敷童子(ざしきわらし)が出てくる。そして事件が起き、子供達は探偵ごっこを始める。

時々しか会わないいとこ同士はどうしても慣れないものだから、兄弟で固まってしまうけれど、この本では積極的な梨花がいるのと、しっかり者の主人公がサポートしているおかげで子供達がうまくまとまっている。
犯人と座敷童子を捜す二重の楽しみがあり、江戸川乱歩の少年探偵団シリーズを彷彿させ、ハラハラドキドキ。小学校高学年くらいだったら感情移入して楽しく読めるのではないかな。

全体の印象としては『黒祠の島』と同様、行者のたたり伝説を持つ大地主と家を継げない飄々とした親族、財産争いに巻き込まれた人々。
ただし、子供が対象だから陰惨な内容では無いが、図説もついて理解しやすく面白かった。『東亰異聞』よりも本作の方が好み。

2011.02.07

■We Don't Care About Music Anyway... [映画]

We Don't Care About Music Anyway...
We Don't Care About Music Anyway...(2009)フランス
2011年2月1日(月) 21:00~ ユーロスペース

監督:セドリック・デュピール ガスパール・クエンツ
出演: :坂本弘道 山川冬樹 大友良英 L?K?O Numb、Saidrum Umi no Yeah!! Kirihito Goth-Trad Hiko


フランス人監督による東京の喧騒と日本のノイズミュージシャン達の現代の姿…ドキュメンタリー

ノイズが好きである。
しかし、部屋のコンポで聴いたり、歩行中にMP3プレイヤーで楽しんだりはしない。ライブハウスへ観に行って体感するのが最高だ!
ノイズはジェットコースーターと同じ感覚、乗ってる間は苦痛だが、終わったあとの爽快感はたまらない。ホラー映画も同じ、観ている間の恐怖は刺激となり、頭の中がクリアになり、五感が冴える。

山川冬樹はホーメイ歌手として認識していたが、2010/5/9六本木Super Deluxeで灰野敬二(不失者)と共に行ったパフォーマンスでこういう混沌とした演奏もやるんだなと思った。
そして、彼は『We Don't Care』の記念イベント、2011/1/5渋谷O-NestでHiko(Gauze) と伊東篤宏(OPTRON)と共に悶えていた。パ・ピ・プ・ペ・ポ!

映画は江東区に面した東京湾内の埋立地“中央防波堤”が映し出され(夢の島では無い)、虚無的な風景にかぶさるノイズ音。そして東京の雑踏や駅などから発する騒音と、交互に映し出される前衛的なパフォーマー達のノイジーな演奏。大友良英は音楽だか工事音だかよく分からない。

時折、テーブルを囲んで出演アーティストが座談会を行う。坂本弘道は持論を披露するが、話が咬み合って無いような落ち着かない気分。
孤高の人と言った風貌のチェロ奏者・坂本がほとんどメインで、廃墟となった学校がよく似合う。演奏も美しいが、グラインダーによるステージパフォーマンスは一見の価値有り。但し、ノイズが平気ならね。

彼らは誰も真似の出来ない、今まで耳にした事が無い、新しい音楽の先駆者になろうとしているのか !?

初めて、何処にも無い奇妙な新しい音楽と思った曲はThe Beatles "Revolution 9"。次に、今まで聴いた事が無い新鮮な驚きだった曲はYes "Heart Of Sunrise"、The Velvet Underground "Heroin" はそれよりも後。
私は、Einstürzende NeubautenやThrobbing GristleよりもWhite NoiseやPsychic TVが面白いと思った、支離滅裂な方が好み。いや、ライヴを体感していないからそう思っているのかも。
そして、アングラな日本のインディーズバンドのビデオがたくさん観れたサイトは“MY FUCKING EARZ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!”、1980年代のノイズ系だよ。
最近、圧倒されたライブは黒川良一

“混沌こそ我が墓碑銘”と言う言葉が浮かんでくるドキュメンタリー、家で観る気にはならないから映画館に行ってよかった。

東雲 ←↓新末広橋を挟んだ南北

中央防波堤

2011.02.06

■東亰異聞 [小説]

東亰異聞
小野不由美/著『東亰異聞』(1999)新潮文庫

明治29年、帝都・東亰。
夜の闇に跋扈する魑魅魍魎ども。鋭い鉤爪で人を襲う闇御前、燃え盛る手で人を突き落とす火炎魔人、首を切り落とす辻斬り、子供をさらう人魂売り…人々は恐怖に脅えていた。
ゴシップ紙の記者・平河新太郎は友人の万造と共に被害者の一人、鷹司公爵家の次男・常を訪ねた…ミステリー/ホラー

東京(とうきょう)とは似て非なるパラレルワールド“東亰(とうけい)”を舞台に、明治維新後の開国・文明開化に戸惑う市井の人々。その心に募る不安を具現化するかのように、夜を徘徊する異形の者ども。

小説の雰囲気は怪人二十面相が暗躍する江戸川乱歩のレトロなミステリーで、舞台が昭和初期では無く明治なせいか、江戸の香りが色濃く漂う。
時代小説は読まないので、人形遣いの台詞まわしが今ひとつ頭に入らず、日本人としては文楽も観ておくべき物だと思った。

ストーリーは最初、妖怪たちによる殺人事件かと思われたが、セレブな一族における愛憎劇へと変化していった。そう、横溝正史のように事件を引き金に暴露される名家に巣食う有象無象。
そこへ陰陽師・安倍晴明までが絡んできて、『帝都物語』っぽくもある。

面白くはあるが、夢中になるほどでは無く、意外性もあったが、最後が何だか納得できない。ホラーというよりファンタジーと言ったところ。
それにしても、小野不由美の作品は私の知らない日本を教えてくれる刺激的な本だ。

« 2011年1月 | トップページ | 2011年3月 »

2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
無料ブログはココログ