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2010.07.13

■死霊列車 [小説]

Zombie Train
北上秋彦/著『死霊列車』(2008)角川ホラー文庫

ある夏の日、風邪をこじらせて入院した患者が発端だった。
錯乱し、誰彼構わず咬みつき、咬まれた者はダーズを発症、ゾンビと化して人々を襲う。
そして、瞬く間に日本中に蔓延してしまった。
家族を失った15歳の少年・翔太。彼はトロッコ列車「奥出雲おろち号」を稼動させ、非感染者達を乗せて北海道を目指す…ホラー

久しぶりに面白い本に出会った!
貴志 祐介以来だろうか、一晩で一気読み。おかげで貫徹…

ずっとホラー小説大賞受賞作品を読み続けていたが、佳作ではあってものめり込むほどでは無く、中だるみ状態だった。
気分転換に読んだ『死霊列車』にこんなに夢中になるなんて…こういう本こそ大賞にふさわしいのではないだろうか。

ゾンビ映画好きなので、だいたい観ているから、どこかで聞いたようなフレーズが出てくる。しかし、そこもまた理解しやすいところ。
幾分、説明的でくどい印象もあるが、自分の想像の幅を広げてくれて、より一層頭の中で情景を組み立てる事ができる。

正常に機能しなくなった日本。政府は中枢機能を北海道へ移し、腐臭漂う町に人々は取り残された。当然、電力供給も止まってしまった中、日本海側沿いをひた走るディーゼル機関車「おろち号」。
それを運転するのはの10代の鉄道オタク、かなりしっかりしているのである。乗り合わせたのは、元鉄道職員、女子大生、動物看護士、研究員、そして秘密任務を帯びた自衛隊員達。
次々と彼らに襲い掛かる苦難は変化に富み、飽きさせない。時間制限のある、先の読めない展開に緊張を強いられる。
そして…まさか! そんなー!!

パンデミック(爆発感染)という言葉で連想してしまう『感染列島』のようなありきたりな内容では無いし、タイトルから『処刑列車』とイメージが重なるが、あんなわざとらしい内容でもない。

思わず、彼らがたどった軌跡を旅してみたくなる鉄道ミステリーならぬ秀逸な鉄道ホラーである。鉄サスと呼んでもいいかも。
“彼”の末路が気になる、ぜひ続編を!

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コメント

nicoさん、おひさです。時たまロムしてるけど、全然入れない
話題ばかりだからご無沙汰してました。
お元気でしたか?
奥出雲おろち号、これに反応しましたが、山陰のほうも舞台になってるんですか?
>10代の鉄道オタク、かなりしっかりしているのである
<オタクって、たしかにその道ではしっかりしてるかもしんないですね。しかしその子、一般常識あります?(笑)もしそれがあれば、鬼に金棒ですね。

お久しぶりです、コメントありがとうございます♪

昨日、今日は団地の納涼祭の手伝いに駆り出されて返事が送れてすみません。
本も映画も音楽も…ネタはたくさんあるのですが、ブログの方もさぼり気味です。

図書館に返してしまったので記憶あやふやですが、高1の鉄オタが住んでいるのが木次、そこから「おろち号」を自力で動かし、宍道→松江→米子と辿って行きます。途中脱線車両が立ちふさがったりして「どう進むか」元鉄道職員が全国の路線を全て把握している少年に相談していましたよ。
設定が少年なだけで、人々を救うという信念に燃えた素晴らしい人間に描かれていました。

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