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2010.05.04

■余は如何にして服部ヒロシとなしか

Man Asegono by How I Became Hiroshi Hattori
あせごのまん/著『余は如何にして服部ヒロシとなりしか』(2005年)
角川ホラー文庫

31回目の誕生日に彼女にフラれて、やけ酒を飲み、勢いで辞表を出した鍵和田。
見覚えのある女性の後を付いて行くと、彼女は友人である服部ヒロシの姉であった。自宅へ招かれ、風呂に入るようすすめられるが、いつまで経ってもヒロシは帰って来ず、結局泊まる事となる。
次の日目覚めると、畳一面にガラス片が撒かれていた…ホラー

角川書店主催<第12回(2005年)日本ホラー小説大賞>短編賞受賞作『余は如何にして服部ヒロシとなりしか』、4つの短編が収録されている。

余は如何にして服部ヒロシとなりしか
表題作はシュールな不条理系で泥沼に陥る男の話。
恋人にフラれた翌日に見かけた魅力的な女の後を付けまわす、その頭の切り替えが女の私には理解できないが、男には下半身が命ずれば別なスイッチが入るという本能が備わっているのだろう。
出会ってすぐ一緒に風呂に入るという、男のファンタジー。
訳の分からないシチュエーションで女達の虜になってしまうという展開は遠藤 徹の『弁頭屋』と共通している。

浅水瀬
身動きのとれない男の脇で百物語を語るような話、凡庸なイメージ。

克美さんがいる
亡くなった家族の通帳や保険と一緒に見つけた青い表紙のノート、読み進めるうちに不愉快な記述で眉をひそめる不条理系の話。
他の3編はあまり好みとは言えず、そんな中でこれがホラーとして際立ち、一番怖さを感じさせてくれて良かった。

あせごのまん
“阿瀬郷のまん”という作者と同じ通称を持つ大男の昔話。
高知の古い方言なのだろうか、東北出身者の私には読みづらくて困った。岩井 志麻子の『ぼっけえ、きょうてえ』も方言を使った昔話風だったが、読みやすくて面白かったなぁ。

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