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2010.03.27

■生き屏風 [小説]

Iki Byoubu by Seika Tanabe
田辺青蛙/著『生き屏風』(2008)角川ホラー文庫

働きもしないで親の蓄えを喰いつぶして過ごす怠惰な男・次郎の前に喋る猫が現れ、彼をふわふわと漂う雪に変えてくれた。
この集落では秋祭りに贈り物をする事により、男女がつきあうきっかけとなる。次郎もたった一度だけ贈り物を用意したが、結局渡しそびれてしまっていた。
再び、妖(あやかし)の猫に頼み込んで雪に変えてもらい、翡翠色の目の女の元に舞い降りる。「猫雪」…ファンタジー/ホラー/ドラマ

角川書店主催<第15回(2008年)日本ホラー小説大賞>短編賞受賞作『生き屏風』、表題作他「猫雪」と「狐妖の宴」の県境に住む妖鬼・皐月(さつき)を中心とした短編3作が収録されている。田辺青蛙(たなべせいあ)はコスプレ好きの女性だそうだ。

表紙のイラストが内容を象徴していて、どれもほのぼのとした味わい、「♪ぼうや~よい子だ、ねんねしな」と歌が聞えてきそうな牧歌的雰囲気を持つ癒し系ホラー。
江戸時代の村を舞台とした昔話で、村を守る妖怪達と庶民達との交流とでも言ったところか。お互い深い付き合いはせずとも、尊敬の念を持って一目置かれる物の怪達。たまに邪険に扱う者も居るが、妖怪の方が一歩先を行くから波風は立たず、ゆったりとした時間が流れる。

皐月のイメージはアニメ『犬夜叉(いぬやしゃ)』の七宝、憎めない存在である。アニメ『ワンピース』のチョッパーも近いモノがあるが、ケダモノに変身してしまうところがイメージとは違う。どちらも愛されキャラだ。

皐月は布団という名の馬の首の中で寝る。
奥平イラのマンガに砂漠の夜に獣の腹の中で寝る話があったのを思い出した。
どれもこれも漫画につながる…紙芝居のように絵面が頭に思い浮かんでくる御伽噺なのかもしれない。

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