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2010.01.19

■トータル・エクリプス [演劇]

チラシ
「束芋:断面の世代」展 関連イベント
WANDERING PARTYtotal eclipse―トータル・エクリプス―
 2010年1月17日(日)午後2時~ 横浜美術館レクチャーホール

毎朝新聞社内の会議、一人の記者が吊るし上げを喰らっていた。
社外秘の資料が何者かによって持ち出され、他誌に掲載されてしまったのだ。
その掲載された文面の記者Hの発言部分は黒く塗りつぶされていたが、1985年「豊川商事会長刺殺事件」の現場に居合わせた報道陣の物だった。彼らは犯人達を止めもせず傍観していただけ、いやむしろ煽ってさえいたかもしれない。そして、発見された豊川商事会長・ナガイカズヒコの手記が読み上げられ、彼の半生が再現される…サスペンス/ドラマ

横浜美術館で開催されている『束芋展』で演劇公演が行われるというので行って来た。京都の劇団“ワンダリング・パーティー”による、「豊田商事事件」をモチーフにしたシリアスな作品、トータル・エクリプス=皆既食

ステージ舞台の上には赤い扉、パイプ椅子が並べられ、床には一面の紙クズ、異様なのは天井から吊り下げられたクレーン。
開幕時間となり、ぞろぞろと黒尽くめのスーツ姿の者達が登場するが、一人だけ白いYシャツ姿の男が混じっていた。その男・記者平井がクレーンに吊り下げられ、紛失した社内資料の犯人探しが始まる。
しかし、ナガイの手記が発見された途端、今までの役柄がめまぐるしく変わる。この役者はこの役と決まっていず、ナガイを男が演じたり女が演じたり、過去と現在と、新聞社員とナガイの関係者とが入れ替わり立ちかわり、めまぐるしく進行してゆく。
分かりやすいストレート・プレイではなく、風変わりな演出なのだ。ストーリーを追おうとすると頭が混乱するので、彼らの迫力ある演技に圧倒されながら、目の前に展開する光景を自分なりに解釈。
人が一人亡くなっているという事もあって、デリケートな面がある。勧善懲悪というものさしで測る事ができない人の心の闇を表現する芝居なのだから、こういう個性的な演出で良かったと思う。

特に印象に残ったのは、ナガイにモーションをかける女。
男女が同時にしゃべる異様さや単調に語る微妙な違和感、女が男を演ずる非日常や紙に覆われた床を歩く不安定さ、不自然な拍手…こういう感覚が異常な事件を語るにはふさわしい。

公演の後、学芸員司会による、現代美術家・束芋、演出家・あごうさとし、出演者達によるポスト・トークがあった。
会場入り口では『輪郭線』と言うタイトルの2分半程の白黒線描映像がエンドレス上映されていた。

平和の象徴である白い鳩が窓ガラスを突き破って室内に入り込み、もぞもぞと蠢く布団をついばみ血が流れ落ちる。それを窓の外から眺める虫達

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