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2009.09.30

■地図男 [小説]

tizu otoko サイン ←サイン
真藤 順丈/著『地図男』(2008)メディアファクトリー

映画に最適なロケーションを探す助監督の<俺>は、地図帖を携えた<地図男>に出会う。
的確な助言を与えてくれる彼が持つ地図帖には、膨大な量の物語が詰め込まれていた…ドラマ/ファンタジー

第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞”受賞作、サイン本だったので何となく購入。
始めの章題からして「?」状態で入り込めず、やっと一人称<俺>が登場してからの説明で何となく雰囲気をつかめた。
しかし、次の「区をめぐる物語」は頭の中でイメージを構築しかねた。
本気で読めるようになったのは「ムサシとアキルの恋物語」から。主人公の<俺>と同じに先が気になって仕方が無く、これは良かった。
アウトサイダー達が理解者を得、互いに支えあう。そこへ失職したサラリーマンが登場、二人に永遠の平穏が訪れるのかと思いきや…

オチに関しては私には予備知識が無い為共感できず、サラッと終わった印象しか持てなかった。
第15回日本ホラー小説大賞”を受賞した作家との事でちょっと期待していたのだが、ライトノベルのような印象で肩透かし気味。短編をつなぎ合わせたような散文よりは、ムサシとアキルの奇妙な恋物語をもっと肉付けした中編を読んでみたいな。

2009.09.29

■コミック幽 [漫画]

gohstly manga anthology comic yoo サイン ←サイン
怪談マンガアンソロジーコミック幽(ゆう)』
(2007)メディアファクトリー

サイン本だという事でつい購入。
どこに書いてあるのかなぁ~と思っていたら、そうだよねー、当たり前の事だよねー
怪談ノ宴』の出演者・伊藤三巳華のページだった。他の作家をちょっぴり期待していた浅はかな私…

11人の漫画家による怪談話のアンソロジー、奇妙な内容が中心で恨みつらみのオンドロや残酷な描写は少なく落ち着いた印象の短編ばかり。魔夜峰央は今もホラーも描いているんだなぁ。
怖いと思えたのは諸星大二郎「猫ドア」、うちにもあるから、あんなのが入って来たら困る。
意外と面白かったのは高橋葉介「紅い蝶」、絵が好みでは無かったので今までまともに読んではいなかったが、エロスとミステリアスが怪奇幻想っぽく、納得の行くストーリーに好感。

2009.09.28

■明和電機 [ライブ]

パチモク パンチくん
明和電機の電気で動くおもしろ楽器ショー
2009年9月27日(日)PM2:30~ 芝浦工業大学 豊洲キャンパス

芝浦工業大学が地域住民に校内を公開して、近隣企業と共に各種イベントを行う「大学開放DAY!」にて今年は明和電機が出演するとの事、楽しみにしていた。
開演時間までラベンダーの匂い袋を作ったり、校内をフラフラ見てまわって、会場となる大講義室に10分前に到着。入り口で“おかしな発想シート”とペンを渡され入場(無料)。

10分遅れで幕が開き、ステージ上には奇妙なメカ楽器群と、明和電機の土佐信道
背中に背負ったパチモクのウィングが開くと会場にどよめきが走り、指パッチンと共に軽快な木魚の音が響き渡る。

私は彼らの事をテレビ東京の『たけしの誰でもピカソ』で知ったが、ほとんどの観客は予備知識も無いまま来場したらしく…と言うより、大学イベント自体が未来のロボット工学博士を意識した内容になっているので、大半が小学生以下の子供と若い親。
彼らにとってはかなり新鮮なショーだったのであろう、見た事も無い楽器を目にして驚き、笑っていた。それは『HARAJUKU PERFORMANCE + SPECIAL』に急遽出演したCopy Smileの時の客の反応によく似ていた。

歌が上手くなるボイスビブラーター、タップが踏めるタラッター、アコーディオン状の笑うWAHHA GO GO、パンチくんとレンダちゃんによる「パンチさんダンス」等、奇妙なパフォーマンスで会場を大いにわかせ、魅了した。
その証拠に帰りがけ、ステージに上がった子の親が「オタマトーンを買う」と言っていたよ。

二人組ユニットとの認識だったが、兄は退職して、現在は弟の信道が代表取締役として世界を飛び回っているのだそうだ。10/21新宿ロフトのチケットは購入済みだよ~ん♪

2009.09.27

■ノストラダムスの大予言 [映画]


The Last Days of Planet Earth』(1974)日本
ノストラダムスの大予言
Catastrophe 1999
 監督:舛田利雄 原作:五島 勉
 出演:丹波哲郎 由美かおる 黒沢年男

夢の島に巨大ナメクジが出現し、死んだ魚が大量に打ち上げられ、エジプトに雪が降り、異常さを増してゆく地球環境。
ノストラダムスの予言を根拠に1999年の終末に向けて啓発する環境研究所所長・西山良玄…SF/パニック
1999年7の月に世界が破滅する終末思想よりも、2001年へと新世紀がやってくる瞬間を楽しみしていた子供だったので、ノストラダムスなんて全く信じちゃいなかった。
21世紀も無事やってきたというのに、『放送禁止映像大全』を読んで興味をそそられ、ついウッカリ観てしまった。う~ん、眠い…とにかく眠い映画だ。
しかし、刹那的なバイクや奇妙な船等のシュールなシーンはわりと好み。だけど、あの時代にまだヒッピーっていたんだろうか?

結局、観る事ができたのはアメリカで流通している英語版ビデオだが、内容はネットで知っているので何とか理解はできた。
地球の終焉を感じさせる怖ろしい映像が目白押しで、皆真剣に演じ、真面目に作った映画だと分かる。
しかし、『大霊界』などいう怪しい本を出版した丹波哲郎(西山)が出てくる度に興醒め。熱心に演説している姿から、これらのスペクタクルは全て彼の頭の中の想像なのかと…つまり夢オチ映画なのかと思わされた。
でも、こりない私は日本版が観たいのだよ~

参考動画:

2009.09.26

■昭和少年SF大図鑑 展 [美術展]


昭和少年SF大図鑑 展 ― S20~40'ぼくたちの未来予想図 ―
 2009年7月3日(金)~9月27日(日) 午前10時~午後5時
 弥生美術館

昭和20~40年代(戦後、1945年~1975年頃)の「未来予想図」を中心に、壁には原画が下部には当時の雑誌を展示。
ほとんどが『昭和少年SF大図鑑』(河出書房新社)に掲載されている物なので、特に実物を見たい方にオススメの展覧会と言えよう。
楳図かずおが描いた「ウルトラマン」が掲載されたS42年『少年マガジン』もあった。

誰でも子供の頃は、空飛ぶ車とか月への移住とか空想したものではないだろうか、しかし今となっては絵空事。
S33年『少女』の特集記事「もうすぐです!宇宙旅行ができます」で苦笑、今では1969年のアポロ11号による月面着陸でさえ真偽を疑われる始末である。
それでも誰もが夢みた携帯電話が普及し、想像さえしていなかった電子レンジやインターネットが出現した現代。
そんな人々が子供時代に夢中になって読んだであろう、少年少女雑誌に描かれた、未だ到達していない世界特集。

プロペラ列車
1931年、ドイツ・メルクリン社のOゲージ模型が展示されていた。
当時の新聞記事によると“レール・ツェッペリン”と呼ばれるアルミ製のプロペラ列車は高速走行を期待されていた。しかし、試運転だけで終わってしまったそうだ。

未来探検座談会
S43年『少年マガジン』のコラムで星新一や小松左京などのSF作家がいい加減な話をしていた。

世界大終末
S43年『少年マガジン』の特集ページはまるで映画『アイ・アム・レジェンド』。

未来贅沢生活
M43年『冒険世界』に掲載された“世界未来記”はまさに現代を予想していたと言えよう、それは風呂に入りながら映像を観る事であった。

平日に行ったので、団塊世代のカップルが「懐かしい」と連呼していて、世代が微妙に違う私にとってレトロなイラストは好きだが、あまり共感できずにいた。
しかし、S44~45年ジュニア版世界のSFシリーズ、ハインライン/著『タイタンの妖怪』(集英社)を目にした途端、ドキ胸。忘れもしない自分のお金で初めて買ったハードカバー本、これが私のSFの原点。

2009.09.25

■屋敷女 [映画]

Inside / A l'interieur
屋敷女』(2007)フランス
 監督:ジュリアン・モーリー アレクサンドル・バスティロ
 出演:ベアトリス・ダル アリソン・パラディ

自動車事故により夫を亡くしたサラ、身重の身体を抱えて一人暮らしをしている。出産予定日を翌日に控えたクリスマスイブに見知らぬ女が訪ねてくるが、不審に思い拒絶する。
警察を呼び、警備をお願いして就寝。そこへ、いつの間にか家の中へ忍び込んだ女がサラに向かって鋭利なハサミを振りかざす…ホラー

怖いと評判の『屋敷女』、映画館に行きそびれたので隣町のTSUTAYAで借りて来た。
<結論>
何だー、この黒いモヤは!!
肝心な部分が黒く塗りつぶされていて、まるで昭和のエロ本。
そこでサーッと興ざめしてしまい、現実が戻ってきてしまった。あぁ、つまらない。
怖い思いをしたくて見てるのに、自ら“ニセモノですよ”と画面が語りかける。無粋ですわ…
観る前は色々想像していたんだけど、こんなに登場人物が多いとは思わなかった、ここだけが意外な点。

妊婦とき〇がい女の一夜の闘いかと思っていたけれど、入れ替わり立ち代わり飛んで火にいる夏の虫達がやって来る。そして、サラの態度も行動もネガティブなので、展開が容易に想像でき、まさにその通りだった。
ストーリーにひねりも何も無いゴア・ムービーだからこそ映像で勝負しなければならない、その勝負どころをつぶしてどうする?!

ブツブツ文句をたれていたら、「安いレンタル料金で済まそうと思うのが間違い、金を払ってアンレイテッド版を買えって事さ」と言われた。
あぁそうか、DVD販売元の戦略にまんまとしてやられたー

追記:
塗りつぶしさえ無ければ、ゴア・ムービーとして新鮮な気持ちで楽しめる。階段をボコボコ這う血なんて空恐ろしいモノがあるし、人が登場する度心揺さぶられる(喜んだり、がっかりしたり…)。しかし、観てて痛くなので精神的に健全な方にしか勧められない。

2009.09.24

■マーターズ [映画]

MARTYRS
マーターズ』(2007)フランス/カナダ
 監督・脚本:パスカル・ロジェ
 出演:モルジャーナ・アラウィ ミレーヌ・ジャンパノイ

何者かに監禁され虐待を受けていた10歳の少女リュシーは、機会を捉えて必死に逃げ出し、保護された養護施設で献身的なアンナに出会う。
そして15年後、森の中の美しい屋敷に住む一家の玄関にリュシーは猟銃を手に現れる…ホラー
時間が経ってしまったので記憶があやふや、しかし私にとってはこの映画が今のところ今年一番の映画である。
ハイテンション』『フロンティア』タイプのフランス製ゴア・ムービー、とても人様にはオススメできるような内容では無い
しかし、シアターN渋谷のレイトショーに行って驚いた。こんなの初めてよ、満員御礼立ち見が出る始末。一体どうして?!

後で知ったのだが、フランス映画祭で上映されて話題となったらしく、興味本位で来た免疫の無い方が多かったらしい。君ら、観て面白かったかい?『CUBE』や『ソウ』で鍛えてから観た方が良かったのでは…

映画が始まってあっという間に血の海、ひぇ~こんな早い展開で良いの? おまけに主人公だと思っていたリュシーが早々と別世界行き。
この先、どうなるの!
と戸惑っていたら、アレな展開。小気味良くこちらの予想を裏切ってくれて、気持ちが良いやら、気味が悪いやらでもうドッキドキ~

児童虐待への復讐映画か思いきや、何だか超常現象の様相もかい間見え、何が真実なのだろうかといぶかしんでいると、前半のアンナの行動が理解できる後半へと突入する。
ネタバレ

やはり、毒だらけの映画は良いね。緊張感で目がパッチリ、映画料金を無駄にしなくて済む。
某映画に誘われているのだが、どうやって断れば良いのだろうかと頭を悩ます今日この頃。『屋敷女』で悩みも吹っ飛んじゃうかも~

Seppuku ParadigmYour Witness
音楽がかなり良かったからサントラを探していたら無料ダウンロードできた、切腹のお手本が歌うあなたの証言。

2009.09.23

■サブウェイ・パニック [映画]


サブウェイ・パニック / The Taking of Pelham One Two Three』

(1974)アメリカ
 監督:ジョセフ・サージェント 原作:ジョン・ゴーディ
 出演:ウォルター・マッソー ロバート・ショウ

世界最大のニューヨーク地下鉄、ぺラム123号を4人組に乗っ取り、乗客17人と車掌を人質に1時間以内に100万ドルを用意するよう要求した。
金を払うべきか思案する市長、運行の妨げになると憤る地下鉄職員、犯人との交渉にあたった地下鉄公安局警部補ガーバーは金の到着まで何とか時間を稼ぎ、犯人を追い求める…サスペンス

ジョン・ゴーディ原作の『サブウェイ・パニック』の初映画化、『サブウェイ123 激突』のリメイク元も観てみた。
35年も前の作品と比較する事はできないが、緩慢な印象で緊張感があまり伝わって来ない。主演のガーバーがウォルター・マッソーという中堅どころで信用できるボスのイメージはあるが、朴訥でシャープさが感じられない。それは、犯人のMr.Blue(ライダー)の非情さと対比させる為に必要なキャスティングだったのかも。
言ってみれば70年代に真面目に作られた、安心して観る事ができるタイプの佳作なクライム・サスペンスである(当時はパニック扱いだったみたいだが)。



この映画を観てつくづく思ったのだが、本当に音楽は映画を盛り上げる為に必要な小道具なのだなぁと。お金のシーンでしか音楽が流れず、緊張感が必要なのはそこだけなのか?!



笑ってしまうシーンもあった(苦笑では無く、息抜き)。
日本人達が英語で喋るシーン、市長が金を払うかどうか悩んでいる時の助言は何かな~と思っていたら、脱力。それと、最後まで寝ていたアル中女ね。


息詰まるシーンは乗車していた警官をライダーが突き止めるシーン。
電車内に取り残された乗客達の未来。そして、最後にたどり着いた部屋。

実は後で気づいた。私はこの映画をずっと以前に観ていて、ところどころ記憶に残っていたのだ。

特に最後のシーンをずっと待っていた。一度観たら記憶に残るであろう、あの表情である。

2009.09.22

■サブウェイ123 激突 [映画]

THE TAKING OF PELHAM 1 2 3
サブウェイ123 激突』(2009)アメリカ
 監督:トニー・スコット 原作:ジョン・ゴーディ
 出演: デンゼル・ワシントン ジョン・トラヴォルタ

ニューヨーク地下鉄職員のガーバーは不正を疑われ、運行司令室に左遷させられていた。 ぺラム発1時23分の列車が突然停止、一両だけが切り離され取り残されたのを不審に思い、無線で呼びかける。 その声に答えたのはライダーと名乗る謎の男、彼は乗客を人質に1,000万ドルを1時間以内に身代金を渡すよう要求、手はじめに殺されたのは運転士…サスペンス/ミステリー

サブウェイ・パニック』(1974)のリメイク。
一般人がたまたま話したが為事件に巻き込まれ、犯人との息詰まる攻防を描いた映画と言えば『フォーン・ブース』を思い出す。
『サブウェイ123』の方はスタイリッシュで、更に迫力を増すシーンや様々なエピソードを盛り込んでいる(金がかかっている)。

デンゼル・ワシントンは『デジャヴ』とはまた違ったイメージで切れ者だが初老の情けない男を演じ、ジョン・トラヴォルタは相変わらず知的なチンピラ役で怪演(未だ『サタデー・ナイト・フィーバー』は未見)。彼らが出演しているなら、単純なサスペンスで済まされるわけがない。

ガーバーの不正の話はストーリーに関係無いと思わせるけれど、主人公を聖人では無く、過ちも犯す一般人と印象付ける為に必要だったのかも。そして、本当にワイロを受け取ったのかどうかも緊張感を高める為に効果的だった。
ネタバレ

金の受け渡しの為に駅へ急ぐ、警官達もスリル満点、圧倒的な迫力だった。

犯人特定のヒントでもあった「ケツのモデルとアイスランド」は、市民が選んだニューヨーク市長の尊厳を取り戻させたストーリー展開に好感を持てた。

私はもっとビリビリとした刺激のある映画の方が好きなので、感想としては無難にまとめた一般向きの佳作ドラマだったと思う。

2009.09.21

■覚書7 [日記]

[読書]
小説
 真藤 順丈/著『地図男』メディアファクトリー
漫画
 怪談マンガアンソロジー『コミック 幽』メディアファクトリー

[映画]
ビデオ
 9月14日(月)『Last Days of Planet Earth / ノストラダムスの大予言』 
映画館
 9月19日(土)『サブウェイ123 激突

2009.09.15

■マイキャリーバッグ [懸賞]

キャリーバッグ  ←  ステンレスマグ
CAGGIONIキャリーケースヱスピー東海
象印ステンレスマグTUFF」を買ったら、ハンドルやキャスターがついたスーツケースが当たった! 嬉しい、ありがとうZOJIRUSHI shine
ステンレスマグも中の絵柄が変えられるのだけれど、スーツケースも同封のシールを使用して好みのデザインにできる、こりゃスゴイ。
でも、私旅行に行かないんだよねー。ここ何年も日帰りのみ…

2009.09.14

■怪談ノ宴2009 [イベント]

パンフレット kwaidan festival 2009
「幽」5周年記念怪談イベント『怪談ノ宴2009
 2009年9月12日(土)午後4時~ きゅりあん 大ホール

大井町きゅりあんの場所は知っていたが、中にはいるのは初めて。
舞台を中心にして末広がりになっており、ベルベット地の座席は各列交互に配列され前席とは段差があり、座り心地が良い。
しかし、何故かステージ上が見辛い。それほど後の座席でも無いのに、出演者の顔はハッキリしないし(奥行きのせいだろうか)、前方左右にある扉上の非常灯が眩しくて、映像も観づらかった。
あいにくの雨模様と時期のせいか、観客の入りは後上方が寂しく、前方もいくつか空席。会場入り口には様々なオブジェが展示され、サイン本やグッズが豊富に販売されていた。

*   *   *

<第一部>16:00~
会場アナウンスの後、数分してから舞台の幕が上がり、薄暗い照明の中、左側の机前で和服姿の男性がおもむろに朗読をし始めた…京極夏彦が読者投稿怪談3編を語る。
背景は竹のようなオブジェと創作物の顔群が左右に配置、中央と右に縁台が置かれていた。

照明が明るくなり、『幽』編集長・東雅夫が挨拶し、改めて京極氏を紹介。
出演者ごとに10秒ほどの紹介ビデオがスクリーンに投影される(新日のようなイメージ)。

安曇潤平が登場、自分の体験談を話した。彼は“山の怪談”という特異なジャンル(ニッチ?)を持っている。自分では隠しページにしていたつもりだが、ネット検索をすると一番上に表示されると言っていた。

続いて加門七海立原透耶伊藤三巳華の三女性が登場し、対談という形で霊的体験を披露。
水戸黄門の歌は笑えた、使える! 
そして、全く霊感が無いという京極氏が鋭く問いかけ、話に共感できるし知性が感じられ、とても好感が持てた。

- 休憩 -

DVD予告上映
平山 夢明「大日本ノックアウトガール
山田 誠二「妖奇怪談全集

<第二部>17:50~
カーテンが下りて、平山夢明京極夏彦がマイクを手に登場、そこへ黒史郎がMCカードとお面を持ってガチガチ緊張。怪談文学賞大賞受賞者達、真藤順丈ともう一人(あだ名は覚えているが名前失念)を紹介するのだが、「告知とかありますか」
もう既にアルコールが入っている平山氏、黒氏にツッコミを入れ、場内爆笑…すっかり<第一部>とは雰囲気が変わってしまった。

東氏再登場、左右に配置された青い行灯。
木原浩勝の最新収集怪談と、福澤徹三の九州の親族が語る伝承、平山氏が笑いながら語る奇談。
この3人が並んで座っていると、存在感もさる事ながら海千山千の匂いが漂い怪しい雰囲気をかもし出す。

*   *   *

本当かな? 嘘かな? 胡散臭いとも言える怪奇現象談、例え騙されているとしても受け入れた方が面白い、だからホラー好きが止められない。実際に怖ろしい思いを体験した時にでも拒絶できるようになるのであろう。
普段、パソコンに向かって黙々と創作に励む作家達による個性的なトーク炸裂、とても楽しい怪談イベントだった。また観たい! 入場料が安かったらあと二人誘ったのに…

追記:安曇氏が言っていたのはこのSOS事件の事では?

2009.09.13

■今日の1曲 [Wichita Lineman]

Image1966TVをつけたらNHKで「ウィチタ・ラインマン」が流れた、日本人がカバーするほどそんなに有名な曲だったのか?!

私の記憶に深く刻まれているのは、元ヒューマン・リーグ(The Human League)、ヘヴン17(Heaven 17)のIan Craig MarshとMartyn Wareのプロジェクト、B.E.F. (British Electric Foundation)の『Music of Quality and Distinction, Vol. 1』(1982)でグレン・グレゴリーが歌っているバージョン。

Glenn GregoryWICHITA LINEMAN
エフェクトがかかったミステリアスなボーカルもさる事ながら、間奏がモロ初期ヒューマン・リーグ(女はいない)で素晴らしい!!

調べたらジミー・ウェッブ(Jimmy Webb)が作り、グレン・キャンベルが歌ってヒットし、多くのアーティストがカバーしている超有名な曲らしい。

Glen CampbellWICHITA LINEMAN
こちらも美しく切々とした雰囲気で素敵だ、いつまでも残しておきたい名曲と言えよう。

2009.09.12

■覚書6 [日記]

[読書]
小説
 遠藤 徹/著『壊れた少女を拾ったので』角川ホラー文庫
漫画
 手塚治虫/著『奇子

[映画] 
映画館
 9月9日(水)『マーターズ』シアターN渋谷
DVD
 9月11日(土)『ターミネーター 特別編』 

[美術展]
8月28日(金)『円朝コレクション幽霊画展』全生庵
9月1日(火)『昭和少年SF大図鑑 展』弥生美術館
 
[イベント]
9月5日(土)『一龍斎貞水の立体怪談』文京シビックホール小ホール
9月12日(土)『怪談ノ宴2009』きゅりあん 大ホール

2009.09.07

■響談 [講談]

SILENT HILL 4 -THE ROOM- ORIGINAL SOUND TRACKS
サイレントヒル4 -ザ・ルーム- オリジナル・サウンドトラックス
(2004)KONAMI

実は、先日観た『立体怪談』の一龍斎貞水CDを私は持っているのだ。
PS2『SILENT HILL 4 -THE ROOM-』のサントラ、DISC2「響談」はドラマCDとも言え、貞水がおどろおどろと語り、山岡 晃が不安をかき立てる音響効果で恐怖を増幅させる。

響談“ぬけられぬ雨の吉原”
易者占い師を騙る村上げんさい(大滝のげんぞう)は、事もあろうに妹の娘おさとを吉原へ売り飛ばし、娘に会いたい一心で江戸へやって来た妹を邪険に扱う。 吉原から一生出られぬと知ったおさとは悲観し、自害する。そんな娘の境遇を知らずにいる妹を言葉巧みに誘い出し、奴のごんじの手を借りて殺害する。そして…

内容は昨日の『村井長庵 おとせ殺し』に似た設定で土地や登場人物が違っているが、極悪非道な人非人の兄が妹を酷い目に遭わせる。しかし、後半は異なっていて怪談噺となっている。
このCDを買った当時は、ドラマのナレーションのようで聴けなかったのだが、実際に生で拝聴して、いたく気に入ったので、やっと通して聴く事ができた。
ところどころ意味が理解できなかったり、音響で聞き取りにくかったりしたのだが、何度も聴く度に味が増すCDなのだろう。そのうち、台詞を覚えてしまったりして(笑)

時折「うるせぇな」などという台詞の箇所で、ビートたけしとイメージがかぶる…どちらも江戸っ子だからだろうか。
そう言えば、『立体怪談』では“麹町平河”が“しらかわ”と聞えた。こちらでは“まっつぐ”と言っている。

勧善懲悪は気持ちが良い、悪人には制裁を!
でも、実際には極悪人でも善人も同じで必ず最後は死。自然災害に遭う時はみんな平等に不幸に陥る、運が良いか悪いかの違いだけで人間の性格や素行には全く関係が無い。
だいたい幽霊が存在するのなら、刑務所内に殺人犯が服役しているはずは無く、無期懲役で長生きなんてあり得ない。
それにしても、これだけ邪悪な兄と一緒に育っているのだから、妹も兄の言動や行動に疑いを持つはず。幼少の頃に引き離されたのならいざ知らず、あまりの素直さにあきれる、気付けよ。
幽霊とは…人間の心の中に発生する罪悪感が作り出した、もしくは戒めの為に先人が作り上げた架空の生物。
でも、日本人の70%が幽霊の存在を信じている…みんな素直だねー

貞水は言う
「怪談がいつの時代にも、もてはやされてきたのは幽霊が庶民の正義の味方だったからなのでしょう。自分の力が及ばない権力なども、超能力のあった幽霊なら復讐が可能だったわけです。」

※PS2『SILENT HILL 4 THE ROOM』初回特別限定版には“-怪談 vs SILENT HILL- 呪う怨楽CD『響談』ぬけられぬ雨の吉原・特別編”が同梱されていた

2009.09.06

■立体怪談 [演芸]

Image1964
一龍斎貞水の立体怪談』2009 貞水夏舞台
 2009年9月5日(土)午後2時~ 文京シビックホール小ホール
 人間国宝:一龍斎貞水
 ゲスト出演:桂小文治 一龍斎貞友

初めて訪れた文京シビック小ホールは階段状の座席で全ての人が舞台を見渡せるこじんまりとして、ちょっと揺れる会場だった。
落語と同じく観客は老若男女がまんべんなく、子供が居ないので落ち着いて楽しむ事ができた。

一龍斎貞友
講談「男の花道」、医者・半井源太郎を助ける為に駆けつける歌舞伎役者・歌右衛門の人情話。
『クレヨンしんちゃん』マサオくんや『忍たま乱太郎』のしんべヱが時折頭の中に浮かぶ講釈師だった。

桂 小文治
落語「七段目」(しちだんめ)、芝居好きの若旦那に手を焼く父親と番頭、そこへ小僧・定吉も加わってドタバタ大騒ぎ、それを一人で演ずる。
歌舞伎を一度しか観た事が無いのだけれど、小文治の芝居噺が理解できたのは、今考えてみるとドリフの影響かもしれない。

- 15分間休憩 -

一龍斎貞水
講談「村井長庵 おとせ殺し」、藪医者・長庵は妹・おとせの夫を殺して金を奪い、さらにめいを吉原に売り飛ばし、おとせをも亡き者にしようと企む極悪人。

幕が開けると、先の二人の明るい舞台とはガラッと様変わりし、青や赤に怪しく光る障子や提灯、そして釈台は人間のしがらみを表すかのような物に覆われていた。
最初は軽いお話から始まり、貞水は「講談師=好男子なのでモテモテ」と観客の気持ちを解きほぐす、怪談噺の前のウォーミングアップ。
本題に入ると場内は暗転し、闇の中に浮かぶ貞水の顔、障子に流れる血、そして…場面々々で照明や音響がタイミング良く変化する演出が素晴らしく、人を惹き付けて止まない魅力がそこにはあった。
『大岡政談』を怪談風に語ったそうだが、生で観て本当に良かった! 怖い物が苦手でも、虐げられた女の無念さを共感できるはず、皆さんにお勧め !!

※【演目】が掲示されていなかったので、ネットで調べた(間違っていたらご指摘を)

2009.09.05

■幽霊画 [美術展]

パンフレット パンフレット 全生寺
円朝コレクション幽霊画展
 2009年8月1日(土)~8月31日(月)午前10時~午後5時 全生庵

ずっと見たいと思っていた『幽霊画展』、毎年8月しか公開していないので、今回見逃すとまた来年まで見る事ができない。ギリギリになってようやく見に行く事ができた。

地下鉄千代田線千駄木駅を出ると、お寺が立ち並ぶ歴史を感じさせる谷中の町並みにあるお寺「全生庵」。
拝観料500円を払って本堂の隣の薄暗い小部屋に入ると、淡い光に照らされた掛け軸の数々、それらは異様な雰囲気を漂わせていた。
怖くは無い…だって幽霊なんて存在しないから。幽霊は心の中に棲む物、その醜い心の中を覗いてしまったような気持ちに陥れるかのような、恐ろしい形相が不気味。
三遊亭円朝の個人コレクションだった物を寄贈されたそうだが、このような絵が家に飾ってあったとしたらとても居心地が悪い(国立能楽堂の能面よりはマシ)。

そんな中でも私の好みは、
月岡芳年「宿場女郎図」
 幽霊ではなく病気でやせ衰えたの遊女が振り向いている姿で、着物のひだが細やかで優美に描かれている。
渡辺省亭「幽女図」
 火鉢の煙にかすむはかなげな女、想像力をかきたてる。
鰭崎英明蚊帳の前の幽霊
 蚊帳の奥に佇む行燈の灯りに照らされた美しい女。

円山応挙幽霊図」のふっくら丸顔の女性に代表される幽霊画は、ほとんどが女性で、虐げられこの世に無念を残しているからこそ、化けて出るのかなと思った(それとも描く側の趣味? または集める側?)。
説明によると、足が無いのは幽霊で、足があるのは幽霊では無いがそのような雰囲気を持つ美人画との事。そして、日本画はのっぺりした画風だが、陰影を描いているのは洋画の影響を受けているそうだ。

印象的だったのは、
鈴木誠一「雪女図」 赤い南天が目をひく。
伊藤晴雨怪談乳房榎図」迫力がある。
川端玉章「幽霊図」劇画のようだ。

残念だったのは、2,000円で売られていた画集に掲載されていた「柳の下の幽霊」が見たかったな、と…でも、画集も買って家に置いておく気にはなれない、日本人のウィークポイントど真ん中のような絵画の数々だった。来年も行くぞ~(←こりない^^;)

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