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    *Hello Nico Another World

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2009.02.28

■魍魎の匣 [映画]

もうりょうのはこ
魍魎の匣』(2007)日本
 監督:原田眞人 原作:京極夏彦
 出演: 堤真一 阿部寛 椎名桔平

1952年東京。少女連続バラバラ事件が発生し、穢れた物をハコの中に封じ込める新興宗教がはびこっていた。
探偵・榎木津は元女優の柚木陽子から依頼を受け、娘・加奈子の行方を探していた。しかし、彼女は事故に遭い重症を負ってしまう…ミステリー/サスペンス

怪奇幻想小説が好きだから、当然京極夏彦も性に合うだろうとずーっと思っていたが、難しい漢字を多用してくどいというイメージを勝手に作っていたので、実はついさっきまで未読だった…ちょっと短編を読んだだけ。

映画の方が手っ取り早く理解できるので、とても楽しみにしていた『魍魎の匣』。
主役の男性3人がとても良かった。演技力があって、それぞれの個性がぶつからず印象的で、それぞれの存在感に好感が持てた。いわゆる三人三様ってヤツ? 
あと田中麗奈が元気で救われる存在だ。何しろ、少女達があんな状態で、作り物と分かっていても不快感を禁じ得ない(だけど観ちゃうんだよね)。若い女の子をあんな目にあわせてしまう小説家や監督の趣味って…ダリオ・アルジェントに通ずるモノを感じる。
それにしても意外だったのは、宮迫博之が出ていた事。バラエティーはよく見るけど、ドラマや邦画をあまり観ないので違和感があった。しかし、久しぶりに見た堀部圭亮は好感。
そして、大げさなコメディ映画『カンフー・ハッスル』の舞台となった建物が登場して、またまた違和感が…

一番意外だったのは、特殊な状況とはいえ、ああういうマッドタイプに惚れる女の気持ちが全く分からない。

犯人はすぐ分かるからドキドキ感は無いけど、レトロでおどろで私好みの映画だった、満足。
最近『トリック -劇場版 2-』を観たばかりなので、筐神様ね。こちらは笑えた。
本当は映画館で予告を観た時から気になっていた『姑獲鳥の夏』の方が良かったんだけどWOWOWで観損なってしまった。あぁ、結末が3年以上気になったままだ、モヤモヤ~

2009.02.22

■黒い森 [小説]

Darkness by Orihara Ichi ←前後どちらからも読める
折原 一/著『黒い森』(2007)祥伝社

親に交際を禁じられた恋人達・留美男と樹里、お互い「ミステリー・ツアーの目的地で待ち合わせる」メールを受信する。
その地とは樹海の奥にひっそりと佇む血塗られた過去を持つ山荘であった。
鬱蒼とした森の中の道なき道を添乗員の先導のもとツアー参加者達は進んで行くが、一人また一人と脱落してゆく…ホラー/ミステリー

書店の新刊コーナーで見かけてからずっと気になっていた『黒い森』をやっと手に入れた。
この本の装丁は凝っていて、前(生存者編)からも後(殺人者編)からも読めて、真ん中に袋とじのページ(解決編)がある。言うなれば“大人向けしかけ本”?!
“袋とじ”ってかなり気になる存在(笑)で、特にミステリーにおいては、よほどの自信がなければこんな手間のかかる事はしないと思い、“夢中度”が期待できる。

かなり読みやすい文章と体裁である。
それに区切りが目で見える形でハッキリしているので、目標を持ちやすく「あとここまで読んだらやめよう」「あともうちょっとだ」と読むスピードやペース配分ができる。

無事山荘へたどり着けるか、何を持っているのか、誰が犯人か…自分勝手に想像してハラハラドキドキ、最後に一ひねり。アッ、そうか…
最初から信用できない添乗員や、唐突に死ぬ登場人物、言葉が足りない不審者、想像力が逞し過ぎて「お前は霊能力者か」とツッコミたくなる主人公、どいつもこいつも怪しくてリアリティが感じられず感情移入しづらかったが、面白い事には間違い無い。
グロはさほど無く基本的に恋愛物なので、サスペンス好きなら結構楽しめるかも。

2009.02.14

■よんでますよ、アザゼルさん。[漫画]

よんでますよ、アザゼルさん。(1) よんでますよ、アザゼルさん。(2)
久保保久/著『よんでますよ、アザゼルさん。』(2008)イブニングKC

探偵事務所で事務のバイトをする女子大生・佐隈りん子。上司・芥辺は悪魔を召喚・使役する“悪魔探偵”だった。
彼にまんまとだまされて、<淫奔>の能力を持つ悪魔・アザゼルと契約させられてしまう。魔導書“グリモア”の勉強をしつつ、三頭身のキャワユ~イ悪魔達と共に、金に目がくらんで仕事の依頼を受け、酒に酔いつぶれながらも何とか事件を解決する…コメディ

隔週発売の青年雑誌『イブニング』(講談社)でたまに掲載されているらしい(?)ギャグ漫画『よんでますよ、アザゼルさん。』、著者名もギャグのような“久保保久(くぼやすひさ)”、もしも本名だったら名付け親の度胸に座布団一枚。
本屋に行っても漫画雑誌コーナーに縁が無いので、上記雑誌の存在さえ知らなかった。

まんだらけでブラブラしていたら帯に目が留まり「いくらプリチーに見えても我々は悪魔!」のコピー、可愛い物好きでホラーとお笑いをこよなく愛する私は、表紙に激しく惹かれて衝動買い(ビニールがかけられてるんで)。
中身も知らずに購入したけど、大正解♡
下品で残酷、下ネタ満載のドタバタギャグコメディー、しょっぱなから『サ○エさん』のパロディーをかましてくれる。いいね~ このテは大好きよ(笑)久々に私的ヒットの漫画だ。
本の持ち主が呪文を発動し、魔界の王となる子供達を闘わせる『金色のガッシュ!!』っぽいけど、全然別物。ガッシュは絵が可愛いけど、基本的にジャンプ的な格闘技系ファンタジー、延々と闘ってばかりで私は飽きちゃう。

最初、アザゼルは山羊かと思ってたけど、犬なのね~ 腹毛が魅力。マージャン牌を敬語で言わせるアフォ~さ。
ペンギンみたいなベルゼブブの能力は<暴露>、強制排便を促す力を持っている。実は鳥に見えるが本質はハエ、電子レンジで犬の○○を温めようとする悪趣味さ。
カワユイ二人(二匹?)を引き連れて事件に立ち向かう、さくまさんの成長物語というより、大騒動だね。
第3巻が待ちきれない、次号の『イブニング』を買おうかな…

2009.02.12

■東京ゾンビ [漫画]

Tokyo Zombie Tokyo of the Dead
花くまゆうさく/著『東京ゾンビ』(1999)青林工藝舎

江戸川区にゴミでできた山がある、通称“黒富士”。ここ数年はゴミだけではなく死体埋め場のメッカともなっていた。ある日、黒富士からゾンビが出現し、柔術修練に励んでいたミツオとフジオはトラックで逃げる途中、離れ離れとなってしまう。
それから5年、金持ちの娯楽として“ゾンビファイト”が行われ、フジオはゾンビに勝ち続けていた…ホラー/コメディ/アクション

映画『東京ゾンビ』の原作、ヘタウマ漫画家・花くまゆうさくのゆるいギャグ漫画、そのノリはシュールでもある。
格闘系の漫画であるにもかかわらず、動きが感じられない画風。何故、漫画家を目指したのか理解できない絵柄である。
しかし、読んでいくうちに棒人間にも何となく慣れて来て、残酷な描写も雑な絵のおかげでグロさがやわらいで読みやすい。

映画はほぼ原作に沿った内容ではあるが、オリジナルな脚色がなされ、キャスティングも含めて、監督のセンスの良さが改めて認識できた。
しかし、原作ありきの映画化なので、原作もバカバカしい内容ながらも、飽きさせずある意味ブラックな笑いに好感が持てる。もしかしたら、ギャグでは無く、真剣に格闘技漫画を描いたつもりだったりして…
映画では若い女性をコンビニで拾って来たが、原作では犬。また映画『アイ・アム・レジェンド』を思い出してしまい、孤独な男と犬の友情物語は良いね。

2009.02.11

■覚書2 [映画]

今日は祝日、映画館はだいたい1,000円で観れる日。どれにしようかな♪

2/11
ザ・クリーナー 消された殺人
ロルナの祈り
グロテスク
サーチャーズ2.0
アンダーカヴァー

例え映画館で見損なっても、WOWOWで放映されるからと何年もひたすら待っている映画がある(特にゴア系ホラー)、いい加減あきらめてレンタル屋で借りてくれば良いのだが、観たい映画は溜まるばかり。
年金貰うようになったら絶対観るゾ~ その為にも覚書。

2/13
13日の金曜日
闇の子供たち(豊洲のみ)
少年メリケンサック
フェイク シティ ある男のルール
ブラッディ・バレンタイン 3D
2/20
チェンジリング
7つの贈り物
2/28
ノーカントリー、イースタン・プロミス(豊洲のみ)
イレイザーヘッド
ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー

3月
パッセンジャーズ
ダウト ~あるカトリック学校で~
DRAGONBALL EVOLUTION
PVC-1 余命85分
アンダーワールド:ビギンズ
イエスマン “YES”は人生のパスワード
オカルト
ウォッチメン
4月
バーン・アフター・リーディング
レイン・フォール/雨の牙
5月
バンコック・デンジャラス
天使と悪魔
重力ピエロ
6月
ターミネーター4
7月
ハリー・ポッターと謎のプリンス

銀座シネパトスにおいて2/18(水)~2/20(金)まで、あのカルトな迷作が上映される!
江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間
物好きな方はどうぞ~ あの有名なラストをご堪能ください(笑)

2009.02.10

■地球最後の男 オメガマン [映画]

THE OMEGA MAN
地球最後の男 オメガマン』(1971)アメリカ
 監督:ボリス・セイガル 出演:チャールトン・ヘストン

ゴーストタウンと化した街を車で疾走する科学者ロバート・ネビル、細菌戦争で人類が死に絶え、自らが開発したワクチンでたった一人生き延びた孤独な男。
夜になると、光に弱く真っ白に異形化した細菌感染者達がネビルを執拗に狙い、攻撃を仕掛けて来る毎日。
そんなある日、真昼の洋品店で動く人間を見かける。自分以外の生存者がいたのだ…SF/アクション

リチャード・マシスン『地球最後の男』(1954)の2度目の映画化。
赤いオープン・カーでおしゃれなムード・ミュージックが流れ、のんびり優雅な雰囲気。とても世界でたった一人生き残った男を描いたSFとは思えないようなオープニング。
マサイアスを中心としたカルト宗教っぽい感染者達は火と投石器を使って夜な夜な襲いに来るが、対するネビルはマシンガンをぶっ放す、マッチョマン=荒野のガンマン。

なんかねー、ネビルがキザっぽくて楽しめないのよ( ゚д゚)ポカーン
スタジアムから逃げるシーンもハラハラドキドキするはずなのに、感染者達がマヌケに描かれていて、リアリティが感じられ無いのよ┐(´-`)┌

古い映画だから仕方が無いのかも…とは思ってるんだけど、先に『アイ・アム・レジェンド』なんて孤独な男と犬の友情物語を描いた切ないリメイクを見ちゃったせいもあるんだろうなぁ~

何よりも、「行くな」と言われたのに、浅はかな理想に燃え“独りよがりな夢”を持って感染者達のアジトへのこのこ飛んで火に入る夏の虫的な行動が(≧ヘ≦)イヤ~ン
最後はキリストのつもりなんでしょうか、一晩その姿勢は不自然よ(-_-;)

ここまで来たら、ぜひとも最初の映画化『地球最後の男』を観なくては!(←オイオイ、原作は読まないのかね)
こんなのもあるのね(笑)

2009.02.09

■リーピング [映画]

THE REAPING
リーピング』(2007)アメリカ
 監督:スティーヴン・ホプキンス 原案:ブライアン・ルーソ
 出演:ヒラリー・スワンク アナソフィア・ロブ

夫と娘を失ったが為信仰を捨て、“奇跡”と呼ばれる超常現象を科学的に解明する大学教授キャサリン。
彼女が調査を依頼されたのは、信仰心の厚い田舎町ヘイブンで起きた異常現象。川が真っ赤に染まり、カエルが降って来る、旧約聖書に記された“十の災い”の始まりか? 疑われたのは兄ブロディーを殺したとされる12歳の少女ローレン…オカルト/スリラー

カルト/オカルト映画大好き♥
『アザーズ』や『フレイルティー/妄執』並みに、久々に私的ヒットのホラー映画『リーピング』(『シャイニング』『サスペリア2』『シックス・センス』レベルには達してないけど)。
かなり雰囲気が良く、最初から惹きつけられた。ずっと暗くおどろおどろしい訳では無いが、要所要所でゾッとさせ、何かあると臭わせる。
例えば、カエルが落ちてくるシーンでドキッとさせ、死んだ牛を曳いた直後に「妻は嘘は言わない」と口にさせるタイミング、観客だけが目撃するモニターの中の少女とか…

「“揺ぎない信仰”こそまさに奇跡」とか「神は殺してない。小心で恐れと怒りに負けた人間が~」と言わしめる説得力、まさに神も悪魔もいない! 
上記2作品に共通する展開が待ち構えていて、映画館で観ても良かったと思わせる程の秀作だった。

ヒラリー・スワンク(キャサリン)は目も口も大きくハッキリした顔立ち、でもライザ・ミネリほど個性的ではなく、程よいバランスが取れていて好感が持てる。
こんな可愛い女の子に何て事をやらせるの! と思うくらい良い雰囲気のアナソフィア・ロブ(ローレン)、今後も目が離せない。

2009.02.08

■シャッフル [映画館]

PREMONITION
シャッフル』(2007)アメリカ
 監督:メナン・ヤポ 脚本:ビル・ケリー 
 出演:サンドラ・ブロック ピーター・ストーメア

ある日、夫ジムが交通事故で亡くなったと告げられる。突然の出来事に悲しみにくれるリンダ。次の日目覚めると、コーヒーを飲む夫の姿が。また目覚めると、夫の葬式。混乱するリンダ、全てがつながるのはいつ? 運命は変えられるのか?…サスペンス/スリラー

原題は“Premonition”予告とか前兆とかいう意味、『シャッフル』と付けた邦題は映画の内容をうまく表していると思う。しかし、検索すると同じようなタイトルが出て来て紛らわしい。
邦題通り、一週間がトランプのようにシャッフルされて、目覚めると曜日がバラバラ、その週の出来事が前後している為訳が分からないリンダだけポカーン( ゚д゚)、すなわちそれが“伏線”というわけだ。
例えば、「昨日話したじゃない」と言われても「あんた誰?」状態。

この映画のテーマは“愛”。
夫ジムは妻リンダと娘二人をどれほど愛しているか試され、妻リンダは夫と娘達をこれほどまでに愛しているのよと全身全霊で表している。
つまり、私にとって“眠い”映画…ゴミ箱のふたを開けた時の不穏な雰囲気はホラーっぽくて良かったんだけど、結局リンダが一人でキリキリ舞ってるだけという感じで…う~ん/(-_-)\
迫力ある雷とか爆発とかシーンもあるんだけど、とにかく共感できなくて…リンダに困っちゃう(=_=)
一番の原因は※ネタバレ

2009.02.05

■けやき [お菓子]

Image1850けやき(欅)』
有名では無いけど、大好きな焼き菓子『けやき』。ネーミングがイマイチで中身をイメージできないから無名のままなのだろうか。
いわゆる“フロランタン”で、分厚いサブレ生地の上にキャラメルでコーティングしたアーモンドが並べられ、チョコレートが周囲に塗布されている。雰囲気は洋風きんつば、結構へヴィーで食べごたえのあるお菓子である。スニッカーズなんかよりも何十倍も美味しい♪

ネットで検索してもヒットしないので覚書、以前は“ラ・セーヌ”という店名だった。
Image1851Pomme (ポム)
 岩手県一関市大東町字摺沢駅13
 TEL 0191-75-2820

久しぶりに買ったら、幅が狭くなっていた(泣)

2009.02.04

■生キャラメル [お菓子]

生キャラメル花畑牧場 生キャラメル
北海道に住む妹からもらった。
口の中に入れると温度ですぐに溶け、とても美味しい。
今まで生キャラメルを何度か買ったけど、やっと本物を食べる事ができた、嬉しい♪

2009.02.03

■東京ゾンビ [映画]

TOKYO ZOMBIE
東京ゾンビ』(2005)日本
 監督・脚本:佐藤佐吉 原作:花くまゆうさく
 出演:浅野忠信 哀川翔 楳図かずお

近未来・東京都江戸川区、あらゆるゴミでできた“黒富士”のふもとの消火器工場で働く、ミツオとフジオ。彼らは仕事もせずに柔術の訓練に明け暮れていた。
産業廃棄物と共に“黒富士”に捨てられていた死体がゾンビ化し、人々を襲いはじめた。二人は逃げ出し、柔術取得に最適なロシアを目指す、しかしたどり着いた場所は熱海。方向転換をして再び北上するが、江東区有明のコンビニで襲われ、二人は離れ離れになる。
5年後、金持ちが支配する世界となり、唯一の娯楽がゾンビと貧乏人を闘わせる“ゾンビ・ファイト”!…ホラー/コメディ/ドラマ

花くまゆうさくの漫画『東京ゾンビ』の映画化、原作の方はヘタウマとも言いかねるような画風で今まで手に取った事さえも無い。ちなみに主人公二人の出演作もほぼ初めて鑑賞(『黄泉がえり』は観たけど、出てきたっけ?)

あぁ~、脱力。まるで『TVチャンピオン』で闘った“ゆるキャラ日本一決定戦”のノリ、スギッチの中身が見えて笑ったなぁ~
私好みだよ! こんなにバカバカしくて、面白いとは思ってもみなかった。
おまけに主役の二人がとても良い。マヌケな風貌なのにクールでカッコいいミツオ(哀川翔)、飄々とした風情でいい加減な男だがやるときゃやるフジオ(浅野忠信)。
設定は映画『ランド・オブ・ザ・デッド』、少年漫画雑誌『ジャンプ』道を突き進むが、フィニッシング・ストロークとも言える(笑)ひねりの効いたラストがたまらない。

てっきり、ゾンビになった二人が東京をさまよい歩く話かと思っていたけど、全然違うのね。
私の予想を小気味良く裏切ってくれて気持ちがいい、日本のホラー以外で久々に“アタリ”の映画だわ。
さぁて原作読むぞ、今週末は漫画喫茶へGO !

2009.02.02

■悪夢探偵2 [映画]

Nightmare DetectiveⅡ
悪夢探偵2』(2008)日本
 監督:塚本晋也 出演:松田龍平

人の夢の中に入り込み、悪夢の原因を突き止める“悪夢探偵”こと影沼京一。
彼の元へ女子高生が訪れ「夢の中に同級生の菊川が現れて眠れない」と相談を持ちかける。菊川の様子に亡き母との共通点を見出す…ホラー

悪夢探偵』の続編。
前作はサイコパスと戦うサスペンスなホラー映画だったが、今作は京一の過去を遡り、彼の苦悩の原点を再現したドラマとなっている。

どこまで夢でどこからが現実なのか混乱してしまうが、“悪夢”探偵なのだから当たり前。しっかり気を張り詰めておかないと夢オチにまんまとはまってしまう、そんなマヌケは避けたいものだ。
映像の反復があるのだが、形を少しずつ変化を持たせているので、観るたびに怖い~ 日本のホラー映画は身近な環境で想像が容易なので、リアリティを感じられて本当に怖い。でも、この映画はやはり「人間が怖い」と言っている。
好きなシーンはバス事故の被害者たちのパレード。
悪夢に入り込んで、京一が登場する部分。
菊川と共に鏡に映る姿。
菊川のイラストの細かさには圧倒された。

母親役の市川実和子はとても印象的な顔立ちで、子供番組に出演している時はどうしてこんな特異な風貌の方を起用するのか釈然としなかった。彼女が恋愛映画のヒロインだと奇妙な話になりそうだが、ホラー映画ならしっくり来るものなのね。
この映画の異様な雰囲気に合う松田龍平にますます好感を持つようになった。

2009.02.01

■SINKER 沈むもの [小説 平山編]

SINKER 沈むもの by Yomeaki Hirayama
平山夢明/著『SINKER 沈むもの』(1995)TOKUMA NOVELS

3人の幼女の遺体が発見された。発見場所も犯行手口も違っていたが、その残忍性から同一犯の可能性があり、手がかりを求めてキタガミ警部は超能力者ビトーと共に、医療刑務所に収容されている心理学者プゾーの元を訪れる…サスペンス/スリラー/ホラー

今まで読んだ彼の短編小説等とは趣きが違う、読み応えのある長編サイコ・ホラー。
確かに残酷な描写はあるが、近年発表されている小説の圧倒的な異様さとは異なるまともなサスペンス小説であった。

主人公はビトーかと思って読み進めていたが、語り手がころころ変わり、主観がぼやけてしまい、なかなか感情移入できずにダラダラ一ヶ月かけて読んでしまった。
結局のところ、私は苦しい立場に追いやられながらも懸命に犯人を追い求めるキタガミ警部が主人公と思った方が共感できて、読みやすい。
特に最後の犯人との対決シーンが良い。早く読みたくてつい行を飛ばしがちになるはやる気持ちを抑えつつ、まだるっこしい動作(犯人を目の前にして電話かけるかな?等)にイライラしながら、警部と共に痛みやビトーの感覚を想像しながら、狂おしく読んだ。
どうして被害者側に沈まないのかと、ビトーには共感できないままだった。

色々な例え話が出てきて著者の知識が豊富だと感心するが、詰め込み過ぎな感もあり。そして薀蓄も豊富。
私が気に入ったのは、ギルフォードの言「一番、恐ろしいことは現役時代に救い難い悔いを残すことだ。~それはウィルスのように君の残りの時間を喰いつぶしてしまうぞ。~」(P200)

収監されている心理学者にお伺いを立てるところがトマス・ハリス/著『羊たちの沈黙』に似たアプローチ、犯人は『レッド・ドラゴン』とも言えるかな。
いわゆる“負の連鎖”、抑圧された人間はどこかで何かで発散するのだろう、誰も本人さえも予想がつかない。この犯人は“無知”のなせる業、悲しいね。

           *     *     *

知人の娘は祖母に虐待され、知人は離婚し、娘と共に暮らしていた。娘の話をうのみにする知人は疑心暗鬼に陥り被害妄想気味、娘もまた登校拒否で自宅にこもるようになった。
久しぶりに見かけた娘の目が泳いでいて、とても声を掛けられる雰囲気では無く、心に傷を負った家族が密室化するのは良くないものなのだなと思った。

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