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2008.12.19

■メルキオールの惨劇 [小説 平山編]

Melchior
平山夢明/著『メルキオールの惨劇』(2000)ハルキ・ホラー文庫

三人の息子の母・美和、一番下の6歳の澪を殺した罪で服役し出所していた。未だ発見されない少年の頭部を手に入れる為に、自称“12(トウェルブ)”は事故を起こし、まんまと彼女の家にもぐり込む。
その家の息子二人は度肝を抜く異様さだった…ホラー

一番驚いたのはカバーに印刷された作者の写真。普通の人だ~
この本は先日の『不思議SNSララーボナイト』で平山氏を拝見する前に手にしていた。それまで、エグい短編を書くホラー小説家をかなり個性的なイメージで捉えていたのだが(稀有な才能の米良美一のように)、みごとに裏切られた。どこにでもいる普通の男性で、街で会っても気付かないだろう。こういう方が書いていたのか…

最初の登場から度肝を抜く、「犬を頭上でグルグル振り回す」なんて事をどうしたら考えつくんだろう。
かなり薄い本なのだが、カタカナの名前やらで無国籍なイメージしかわかず、小説に入り込むまでちょっと苦労した。それに私にとって非日常的で、想像する為には頭の中で反芻しなければならなかった。

8年前の中編小説で単なるサスペンスかと思っていたら、新約聖書の“東方の三博士”が登場する。おまけに主人公である“トウェルブ”も一癖ある男で、彼もまた答えを探していた。その答えを持っているかもしれないのがメルキオール=犬を振り回す男=朔太郎である。

それほど残酷でもなく(不快な描写はあるけど)、風変わりな家族と異様な男に雇われた探偵の心の交流を描いたファンタジーであった。
トウェルブは「個人的な感情は無い」と語っているが、やはりこの家族との関わりには感情移入してしまう。
「すかした気違いより、無垢な白痴」の方が私も趣味だ。例えて言うなら、隣の一見穏やかだがこそこそ隠れて不正を行う中年より、ひとつ隣の口うるさいが夜中まで一生懸命働く青年の方が趣味である(←ちょっと違う?)。
結局、肝心な物は見つからずもやもやしたまま終わってしまった。続編希望!

つい「Skippy/SuperChunk」を買ってしまったが、かなりしょっぱい(ベストフーズ社のは無い)。ヤマザキの「ランチパック ピーナッツ味」のイメージで読んでいたんだがな~

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