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2008.10.14

■孤島の鬼 [小説]

Ogre in the Secluded Isle by Rampo Edogawa
江戸川 乱歩/著『孤島の鬼』(1987)創元推理文庫

丸の内で働くサラリーマン・蓑浦は新入社員の木崎初代と付き合っていた。彼女は養母との二人暮しで、唯一の身元の手がかりである「系図帳」を狙った何者かに殺されてしまった。
彼女の死を嘆き悲しみ、復讐を誓った蓑浦は、友人・深山木に犯人探しを依頼する。しかし、その深山木もまた白昼の衆人の前で殺害されてしまう。
親しい者を二人も亡くした蓑浦は、初代との仲を邪魔していた友人・諸戸を疑い、彼の家を訪れるがそこには意外な人物が待っていた…ミステリー/ホラー

前日の高階良子『ドクターGの島』の原作である『孤島の鬼』は、昭和4年(1929)1月から1年余りに渡って、雑誌『朝日』に連載されていた。
この“創元推理文庫”は連載当時の挿絵(竹中英太郎/画)を復刻し、検閲の為に削除された部分を直し、古典としての価値を鑑みて原文のまま掲載している<乱歩傑作選>、読者思いの素敵なシリーズである(徳間文庫の横溝正史をうっかり購入してしまった私は悲しい)。

最初は読みにくかったが、深山木が遺した「鼻欠けの乃木大将」の秘密が明らかにされた時点から俄然面白くなり、その後は一気読み。
二人の人間が何者かに殺害された不可解な密室殺人劇で、はじめの1/3はミステリー。しかし、第3の殺人辺りから、鬼畜によるおどろおどろしいホラーへと様変わりし、男色、冒険活劇のエピソードも加わるウキウキワクワクな怪奇幻想の世界。しかし、丈五郎の非人道的な行いを想像するとあまりに怖ろし過ぎるので、ある程度イメージを頭の中で構築する事をセーブしなければならい。


神と仏がおうたなら
巽の鬼をうちやぶり
弥陀の利益(りやく)をさぐるべし
六道の辻に迷うなよ

呪文は『ドクターGの島』とは対象年齢の違いのせいか、漢字表記等が微妙に異なる。そして、また言葉を覚えた「八幡の藪知らず」。
洞窟の部分にところどころ記憶があるので、多分読んだ事があるのだろう。
和田慎二の『銀色の髪の亜里沙』は『白髪鬼』がベースだとどこかに書いてあったが、こちらの『孤島の鬼』の方がしっくり来る。

物心ついた時から二人一緒の吉ちゃんと秀ちゃんの成長ぶりに、はなはだ疑問を感ずるが(高さが変わるだろ)、そこはフィクションだしー、と自分に言い聞かせる。
いつでもどこでもどの時代でも江戸川乱歩は最高! あなたは小学生だった頃から私を魅了しっぱなしよ。

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