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2007.03.09

■西園伸二の憂鬱 [小説 MPD-PSYCHO編]

西園伸二の憂鬱―多重人格探偵サイコ
大塚 英志/著『多重人格探偵サイコ 西園伸二の憂鬱』(2003)角川文庫

雨宮一彦と伊園磨知が童話の登場人物の服装をした者達に連れ去られ、ヘリコプターに乗せられた。
海賊放送局「ラジオ・クライム」のインタビューに答え、西園伸二として覚醒した雨宮はDJの名前を言い当て、もう一人の自分・大久保拓也と告げる。
その間、パフォーマンスと称し、童話になぞらえた者達が次々と事件を発生させ、ラジオで実況中継される…サスペンス

センセーショナル過ぎてあり得ない話、まるで劇画の世界。
日本でも猟奇殺人事件がたまにあるけど、だいたい単独犯(共犯者も数人いたりするけど)。
それがラジオで生中継され、犯行を示唆する者がいて、1日のうちに何人もの人が色々な場所で事件を起こす。
実際の事件だったら、そのうちの一人くらいは止める者、躊躇する者が出てくるはず(思想と理想を共有するテロ集団とは別)、だからこの小説は頭の中の産物でしかない。
つまりリアリティが無く、描写が甘いから劇画なのよ。もちろん感情移入も出来ずにダラダラと読んでしまった。
要は『本当は恐ろしいグリム童話』を実現させたら、という話のようだ。

とは言いながらも、印象深い文章もある。
ある思想の者達を「彼らの相手をするのは殆ど福祉活動に近かった」で笑い、「誰もが無関心である、ということを暗黙の前提としている」で納得したり。

でも「今回は語られない」とか「語っておくことにしよう」とか「語ったことの詳細は記さない」とかこちらに話しかけている文章はしらける、言い訳っぽいし、関連書を売りたいのかと勘ぐってしまう。一つの架空な事件として終わらせて欲しい。

BGMはアメリカのPost-Rock Band“Foxhole

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