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2006.08.04

■黒い家 [小説 貴志編]

The Black House by Yusuke Kishi
貴志祐介/著『黒い家』(1997)角川ホラー文庫

保険会社で働く若槻は客からのクレームで菰田邸に赴く。そこは黒く、異様な臭気が漂う家だった。
家主にうながされふすまを開けると、菰田家の長男・和也の死体がぶらさがっていた。
それから菰田が毎日毎日「保険金はまだか」と窓口を訪れる…サイコ・ホラー

最初は静かに忍び寄る恐怖だったが、だんだん圧倒されてしまった。
この恐怖を終わらせる為には読み進むしかない。
しかし読み終わっても、もやもやした物が残る。
エンディングが悪いわけでは無い。
現実にあり得るような話だったからである。
実際にあった、あんな事件やこんな事件を思い起こさせるのだ。

今までサイコ・ホラーは海外の翻訳物ばかり読んできた。
だって日本が舞台だと「こんな事あるわけないじゃん」とリアリティが感じられないからだ。例えばヒッチハイカーが次々と行方不明になるなんて、日本ではあまり考えられない。

しかし、この小説は緻密な描写に想像をかきたてられ、あらかじめ布石がまかれたり、具体例をあげたりしているので納得させられた。さすが、以前保険会社で働いていただけあって説得力がある。
たった一つしか無い命をどこにでもあるお金と両天秤にかける人々、そんな人達を相手にする方々の苦労が忍ばれる。

映画『黒い家』の評判がかんばしく無かったので、今まで本を手に取った事すらなかったが、緊張をやわらげたくて先へ先へとつい行を飛ばして読んでしまい、いつの間にか息を止めてしまっているほど怖ろしさを感じる小説だった。
ネタバレ

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コメント

暑いですね。なんだかhellonicoさんの記事を読んでるだけで怖くなってきます。
私も読み始めると止められなくなってしまうんですが、今は奥田英朗にはまってます。
この「黒い家」もおもしろそうですね。

これ映画化される前に読みました。某プログレ・アーティストが実名が出てきてビックリしたのを覚えてます。この人プログレ好きなんですかね。

>ろ~ずさん
二日酔いがひどくてふせってました。
寝不足もたたったんでしょうか、暑さのせいもあるので、とうとうエアコンをかけて寝ました。でも、まだ体調戻らず…
奥田英朗が分からなかったので調べました。『インザプール』は映画の予告を観たので、何となくストーリーは知ってます。
私はやはり、ホラーやサスペンスが好きなので貴志祐介の本を読破しようと思ってます。

>しかし、さん
ピーター・ハミルですね。『天使の囀り』ではピンク・フロイドの名前が出てきました。
貴志祐介の写真を見たら、プログレライブによくいる雰囲気の方でした。
http://www.kadokawa.co.jp/sp/200402-08/

そうなんです。話の中でハミルやVDGGの名前が出てきたのでタダ者ではないなと思ってました(笑)。それより体調は大丈夫ですか?この暑さでは具合悪くなりますよね。どうぞお大事に。

若槻は今なら30代後半ぐらいでしょうか、プログレ聴いててもおかしくは無いですね。アーティストの好みは男性らしいと言えると思います。

暑い部屋で毎日夜中まで本を読んで、仕事中はすごく寒く、ストレスでお菓子を食べまくりという生活をしていたので、ドッと来たようです。おかげで体重は減りましたが、体脂肪率が変わらないのが不思議、動けよって事でしょうか。

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