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2006.07.26

■クリムゾンの迷宮 [小説 貴志編]

Crimson Labyrinth
貴志 祐介/著『クリムゾンの迷宮』(1999)角川ホラー文庫

失業中の男・藤木が違和感を覚えながら目覚めると、そこは奇妙な岩山が連なる深紅色の世界。傍らには水筒とランチボックスと携帯ゲーム機。
ゲーム機のスイッチを入れた時から始まる、生死を賭けたサバイバル・ゲーム。望んでもいないのに、突然不条理な世界に投げ込まれた9人の男女による死闘の記録…ホラー

いやぁ~ 面白い小説だった。映画や本を読む度、面白いと軽々しく言っているが、これは本気。後付けの増刷数を見ればおのずと分かるであろう。
布団の上で読み続けていたら、外から出航や始発の音がする。これはヤバイと取り合えず2時間ほど寝てから出勤、こんなに仕事を休んで本を読みたいと思ったのは久しぶりである。
仕事中も続きが気になって、気になって…ノンストップ・ホラーと言われるだけある。

まるでRPG、まさに小説内にも80年代に流行った懐かしの“ゲームブック”が登場する。指示された番号の項目へ飛ぶと話が分岐し、最後は<バッドエンド>や<ハッピーエンド>などになる。だいたい私は素直じゃないから、ノベライズゲームにしてもすぐにバッドエンドになりがち、ゲームオーバー。

まるで社会の負け犬のような者達が集まり、それぞれのアイテムを勝ち取り、ゲーム機の指示に従ってチェックポイントへ進む。鈍感だが慎重な藤木と漫画家志望の女性・大友はどうなっちゃうのとハラハラドキドキ。
そこには“人間の悪意”が加味され、どんどん泥沼へとはまって行く。
ポケットゲームのキャラクターも悪趣味という点で雰囲気を高めてくれる。
ドラマや映画のように、思ったように話が進むので結構安心して読めるが、そこに“悪意”があるもんだから、主人公に感情移入してしまって目が離せない。
いつも翻訳本を読んでいるが日本人が主人公だからなおさらである、日本の小説家は侮り難いとつくづく。

現実的にはあり得ない話だけど、嫌悪感と緊張感でクラクラできる小説だ。が、しかし…
ネタバレ

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コメント

へえ、これ読もうかどうか迷っていたんです。
読むことにします。

この人って雑文も楽しいんですよね。
前に日経に載っていたのは楽しかったなぁ・・・

角川文庫のブックカバープレゼント狙いで初めて貴志祐介の本を買ってみました。
映画『黒い家』の評判のせいで、あまり期待していなかったのですが、ところがどっこい読みやすい黒いアドベンチャーな本でした。ひと時夢中になれる本ですよ。が、しかし、モヤモヤ~

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