フォト

サイト内検索



  • ネタバレ裏サイト
    *Hello Nico Another World

« ■プログレ・バトン | トップページ | ■白いメリーさん »

2006.06.29

■すべて死者は横たわる [小説 MWW編]

All The Dead Lie Down by Mary Willis Walker
メアリー・W・ウォーカー/著『すべて死者は横たわる』(1998)講談社

拳銃携帯許可法案に揺れるテキサス州会議事堂のトイレで出会った、犯罪ライター・モリーとホームレス・カウレディ。
議事堂を混乱に陥れようとする計画を耳にしたカウレディは自分の自堕落な人生を振り返り、決心する。
議事堂で昔の悪夢に会ったモリーは父の亡霊を追い求め、奔走する。
そして、二人は再び出会い疾走する…ミステリー

モリー・ケイツ・シリーズ第3弾、やっと湖の底から引き上げられた父の死の謎が解き明かされた。
悪徳警官・オリンは言う「きっと後悔する」。
続きを読みたくてたまらなかったけれど、ちょっと一息。夜中まで夢中になってしまい、熱っぽくなった頭を冷ましながら、ちょっと自分をじらしてみたりして。
私にとっては4ヶ月前の事だけど、知りたいような知りたくないような28年間もモリーに憑りついていた死の真相。

P429
「秘密を知ってしまって困るのは、知らないときに二度と戻れないこと」

それよりも、カウレディがモリーに重大な事柄を伝えるまでがハラハラドキドキ、どうしても読む手を休める事ができなかった。
最初は銃に興味が無いし、登場人物のやりとりが多くてダラダラ読んでいたけど、何をどうして、その丁寧な人物描写があったからこそ、中盤から急に面白くなって来た。
例えホームレスでも魅力的な存在になるウォーカーの手腕、素晴らしい。

ネタバレ

« ■プログレ・バトン | トップページ | ■白いメリーさん »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

女性が主人公のミステリーはあまり好みじゃないのですが、このモリー・シリーズは好きです。モリー自身よりも、他の登場人物に魅力的な人が多く出てくる気がします。
知らないほうがいいとしても、真実を知りたいモリーの気持ちはよくわかりますよね。

『神の名のもとに』ようやく買ってきて手元にあります...まだ読んでないのですが(笑)。

そう言われればアガサ・クリスティのミス・マープル読んでない気がする。パトリシア・コーンウェルのケイ・スカーペッタは読んだけど、サラ・パレツキーのウォーショースキーは一冊も読んだ事ないです(ハードボイルドだから)。

モリーとジョー・ベスはあまり想像できないのですが、シリーズに出てくる女性達は優雅で素敵です。
『すべて死者は横たわる』では人のいいホームレス・ラフキンが好きでした。

わたしには話が広がりすぎた印象があるんですけど、それでもどんどん読めました。モリーはつらいよ、とか、モリー、やるねぇ、とか思ったりして。
hello nico さん、ハードボイルドはきらいなんですか?
わたしは以前よく読んでました。だからサラ・パレツキーも読んでましたよ。女性の探偵ではP.D. ジェイムズのコーデリア・グレイが2冊しかなくて残念だと思って良い印象が残ってます。

エルパソの後の行動が意外で、モリーやるねぇと思いましたよ。てっきりカウレディに会いに行くかと思っていたのに、かなりじらされましたよ。でも、この予測不能な展開が気持ちいいです。

ハードボイルドはなんか気取ってるみたいで苦手です。それよりドロドロになりながら必死に犯人を追う警官が大好き、『ダイハード』のノリですね。それと残酷なのが好きなので(恥)女性が主人公だと物足りなかったりして…
P.D. ジェイムズは一冊も読んだ事ないですが、mattsmoodさんが薦める小説なら興味を持ちますよ、探してみます。

先週、海外出張のとき空港で機内で読む本を選んでいて、
nicoさんの記事を思い出して"処刑前夜"を買いました。
今読みかけですが、面白いです。ご紹介、ありがとうございました。

ミス・マープルは良いですよ。残忍さは皆無で今風の"ミステリ"というよりは、
"推理小説"と呼ぶのがピッタリな感じです。
昔の英国の薫りが漂っているのが魅力です。
ケイ・スカーペッタは最初は非常に面白かったのに、だんだん変な方向に行ってしまって、
最近、読まなくなってしまいました。

ホラーもかなり読まれているようですが、モダンホラーだけではなく、
いにしえの作品も読まれているのでしょうか?
私はE.A.ポー、H.P.ラブクラフト、C.L.ムーアなどが大好きで何度も読み返しています。

>処刑前夜
楽しんでいらっしゃるようで良かった。私はあまり人に薦められるような本を読んでないのですが、ウォーカーは秀作という感じで大丈夫だと思います。
ちょっと後味は悪いのですが(それでも読後はスッキリ)、冤罪かどうか最後まで悩ましく、最初不快だったブロンクにだんだん同情、しかし不幸な生い立ちだからと言って全ての人が犯罪に走るわけでは無いと思ったり逡巡しながら読みました。
特にハラハラしたのは火事現場。印象的だった人はアディ・ドジンです。

基本的に残忍なサイコ・ホラーが好きです。ナゾナゾが苦手なので推理小説は…と言いながらも今日ドラマ「探偵学園Q」を観てしまいました(漫画は読んだ事ないです)。

パトリシア・コーンウェルはとても好きでしたが、途中で読むのをやめてしまい、変な方向へ行ってしまったとは知りませんでした。今はどんなのだろう? 気になります。本屋で平積されているのをよく見かけるので、日本で今一番読まれている翻訳ミステリー女流作家ではないかと密かに思ってます。

ホラーは以前読んでました。ポーは好きな作家です。

まだ、デイビッド・セラーノの死体が発見されたところなので、
これから物語が動き出すのですね。楽しみです。

> 残忍なサイコ・ホラー
私はこの言葉を聞くと必ずトビー・フーパー監督の"悪魔のいけにえ"を思い出します。
最初は吐き気がするほどの狂気の世界に怖いだけでしたが、
何度か観ているうちに随所に歪んだユーモアがちりばめられていることに気付きました。
今は全く笑えませんが、笑えるようになった時には自分が人肉マスクを付けているかもしれませんね。

> パトリシア・コーンウェル
話の展開も現実感の無いものになってきた上に、
ケイ・スカーペッタが中年といえる年も過ぎているのに性的魅力を発散しているという設定が
どうにも我慢ならなくなってしまいました。

これからモリーがあっちこっちへ飛び回りますよ。

>悪魔のいけにえ
一度だけ観てます。内容はただ逃げ回っていた印象とラストシーンだけ覚えてます。エド・ゲインとは似てないモンスターでしたね。
ちなみに『13金』『エルム街』シリーズはほとんど観てません。ただ怖がらせるだけでは無く、ストーリーがあるホラーが好みです。

>パトリシア・コーンウェル
>話の展開も現実感の無いもの
う~ん、それは困りますね。『Xファイル』ですか(←冗談ですよ)。
>中年といえる年も過ぎているのに
う~ん、魅力が無いとは言え私も中年、耳がアイタタ。
先日、由美かおるをTVで見ました。吉永小百合や加賀まり子をよくTVで見かけますが、50代以上の人に人気があるのでしょうか。スカーペッタはそれぐらいの世代に根強い人気があるのかもしれません(←冗談ですよ)。

> 『13金』『エルム街』シリーズ
"悪魔のいけにえ"はこれらの原型なのでしょうね。
たしかに主人公の女性は逃げ回るだけですし。
ただし、こちらは謎の殺人鬼というよりはリアルなアダムスファミリーといった感じです。
兄はチェーンソーで人を切り刻むのが好きで、
弟は墓場で死体を玩具にして遊ぶのが趣味、
ほとんどミイラ化して生きてるのか死んでるのか分からないお爺さんともども、
迷い込んできた旅人を料理して家族で宴会を楽しむ...
ストーリーは無いですがアメリカならではの狂気の世界、
まさに"サイコ・ホラー"な世界を堪能?できます。
私も映画なら"ヘルレイザー"シリーズ、本ならスティーブン・キングなどの方が好みです。

> パトリシア・コーンウェル
異常な犯罪を検死官が死体から推理するというのが面白かったのに、
検死局長としての権力争いとか、国際的な犯罪組織とか、それに対抗する秘密結社とか...
さらに"由美かおる"ばりの入浴シーン程度ならまだ我慢できますが、
50過ぎた(←ごめんなさい)ケイ・スカーペッタのベッド・シーンなんて...
年齢はともかく、私はミステリにエロスを期待していません。

「悪魔のいけにえ」の解説ありがとうございました。何しろ観たのはかなり昔、すっかり忘れてしまいました。先日リメイク版『テキサス・チェーンソー』を観ましたよ。ドラマのあるゾンビ系は好きなのですが、ただグロいだけのスプラッターは今一つです。
好きなのは『サスペリア2』。それまで観ていたホラーは、幽霊や超能力者の仕業にしていたのでこの映画には驚かされました。

>ミステリにエロスを期待していません
私もそうですよ、ホラーにもエロスは不要だと思ってます。
パトリシア・コーンウェルは『真犯人』までしか読んでいないのですが、いつの間にかたくさん出ていたのですね、知らなかったです。また彼女の小説を再開してアレンさんのおっしゃっている事を確認してみたいと思います。

50は過ぎてませんけど、こちらに書き込んでくださる方は同じ時代の話ができるので、前後5歳違いくらいだと思ってます。まぁいくつでも、なかなか周りの人にはホラー、ミステリー、ロックの話ができないので、共通の話が出来るのはうれしいです。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/14693/10728414

この記事へのトラックバック一覧です: ■すべて死者は横たわる [小説 MWW編]:

« ■プログレ・バトン | トップページ | ■白いメリーさん »