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2006.02.26

■神の名のもとに [小説 MWW編]

Under the Beetles Cellar
メアリー・W・ウォーカー/著『神の名のもとに』(1995)講談社

カルト教団<ジュズリールの家>によって、小学生11人とスクールバスの運転手が誘拐され、納屋の地下に監禁された。FBIも警察も手が出せず、膠着状態が何日も続く。
自称・預言者モーディカイは言う「選ばれし神の子羊たちよ、50日後にこの世は終わる」…サスペンス

犯罪記者モリー・ケイツ・シリーズ第2弾。だが、前作を読まなくても独立した内容なのでこの本単体で完結できる。

彼女は以前、モーディカイにインタビューした事がある為、彼の周辺を調べるうちにどんどん事件に関与していく。
しかし、この小説の最も重要な人物は運転手ウォルター・デミング
ベトナム帰りで白髪混じりの50歳前後(?)、特に子供好きではなく、世間と距離を置いての隠遁生活を望んでいたが、生活の為しかたなくスクールバスの運転手となった。
そんな彼が子供たちと共に終末思想を持つ武装した教団に捉えられ、窖(あなぐら)で子供たちの気を紛らわせる為に寓話を語り始める。

ヒメコンドルのジャクソンビルとアルマジロのロペスは大統領の命令でバーベキュー・トングにつかまってしまったギャラクシー平和光線銃を作ったモーティマー博士を助けに行く冒険談。

他愛も無い話だが、デミングの友人アレスキーによって次第に明らかにされて行く彼の過去。

犯人は既に分かっているし、被害者が子供だから助かるだろう、犯人との交渉による緊迫感だけで読ませるのかと高を括っていたが、人物描写が素晴らしい! サスペンスだと言うのに泣ける…
刺激が強いのがお好みの人には物足りないだろうが、女流作家なせいか読みやすく、私が読む小説にしては珍しく堂々とお薦めできる一冊。
あなたも涙で枕を濡らすだろう…たぶん。

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コメント

メアリー・W・ウォーカーは4作しか出てないし読みやすかったので去年読みました。
「神の名のもとに」は前作の「処刑前夜」よりずっと面白かったと思います。
デミングおじさん、よかったですよね。
わたしはデミングおじさんのおかげで「タイタンの妖女」を読みました。

書評を読むと他の本よりも「神の名のもとに」の人気が高いみたいですね。面白い本は後に読む方がいいのですが、おととい「処刑前夜」を105円で買ってきました。
ウォーカーの小説は知っていたのですが、手に取っても表紙が今一つで購入までいたらず、読むのは今回が初めてです。
「タイタンの妖女」は本屋で立ち読みしたら、読みにくそうなので棚に戻しましたが、いかがでした? サイバーパンクが出て来た頃からSFを読めなくなってしまいました。

>タイタンの妖女
「神の名のもとに」を読んだあと「タイタンの妖女」を読んだ姉が、読んだらわかると言って一緒に貸してくれたので。最初はなんでいきなりヴォネガットなのかと思いましたが、読んだらやはり読みたくなりました。
あの講談社文庫の字からするとかなり小さな字だし、最初は読みにくかったですけど、面白かったですよ。全然内容を知らなくて、途中ふざけてるんだか本気なんだか、おちょくられてるような気もしましたけど、読んだ後は不思議とくるものがあって読んでよかったと思います。
もともとSFには弱いですし、わたしも「ニュー・ロマンサー」を途中で断念して以来ほとんど読まなくなってるので、こういうきっかけがないと読まないです。

「凍りつく骨」と「すべて死者は横たわる」は読んだのに、この「神の名のもとに」は読んでませんでした。
面白い本は後に...なるほど、図らずもそうなったみたいです。
「人物描写が素晴らしく、サスペンスなのに泣ける」とは、私の大好きなパターンです。ぜひ読みます!ご紹介ありがとうございます!

>mattsmoodさん
いい趣味のお姉さんですねー、姉妹揃って好みが近いのもうらやましいです。うちは4人姉妹でしたが、ミステリーはみんな読まなかったなぁ。ほとんど日本の小説で、一番上の姉が持って来た平井和正のウルフガイシリーズには夢中になりました。
ヴォネガットは読んでないなぁ~、かろうじて『スローターハウス5』のビデオを持ってるぐらい。
私も『ニューロマンサー』途中挫折し、知人にあげてしまいました。
最近、TVで見たせいかデミングおじさんのイメージはマイク真木。白髪を後ろで結んでいて、トシだけど弱々しいイメージも無いので。

>ビアンコさん
結構、読んでたのですね。『凍りつく骨』も105円で買ってきたので、そのうち読むつもりです。
『神の名のもとに』はmattsmoodさんも面白いとおっしゃってるし、ネットで見ても評判が良いので大丈夫だと思います。
私はモリーと編集長のやりとりまでダラダラしてから、あとはスラスラ読めました。読み終わったのは夜中の3時、疲れた感じは無かったです。

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» [本]神の名のもとに メアリ・W・ウォーカー [mattsmoodの日記]
ISBN:4062630060:detail メアリ・W・ウォーカーの3作目で犯罪ライターのモリー・ケイツを主人公にした2作目。10年前の作品。 帯には「宮部みゆき氏大絶賛」とあった。 1作目の「凍りつく骨」と同様、タイトルはエミリー・ディキンソンの詩からとられてるけど、こちらのほうが数段面白い。ミネット・ウォルターズ程ではないけど、これもどんどん読める。 カルト教団がスクールバスを襲い運転手と子供を人質にしていて、モリーは以前にこのカルト教団の教祖にインタビューしたことがあり事件に巻き込まれ... [続きを読む]

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