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2005.08.30

■クライム・ウェイヴ [小説 JE編]

Crime Wave
ジェイムズ・エルロイ/著『クライム・ウェイヴ』(2000)文藝春秋

1973年、母と同じジーンという名前を持つ若い人妻が殺された。その日から人生が狂ってしまった残された家族達。
エル・モンテ市警はじまって以来二件目の未解決事件である。一件目は15年前ほど前、被害者はエルロイの母。

11編のフィクションとノンフィクションが収録された短編集。「過去から」は『ハリウッド・ノクターン』の書下ろしに加筆修正したもの。

ノンフィクションの方が淡々と事実を述べていて、エルロイは“こうだ”と断定せずに、読者に考える余地を残していて、興味深く読めた。
特に印象に残った文章は、

負い目は膨らむ。あなたの最期の恐怖は、わたしの手を焼く炎。
「マイ・マザーズ・キラー」P118

問題が真に人種の壁を越えるのは、彼が二人の罪のない人間を殺し、黒人と白人のあいだの二人の子供の人生を破壊した卑劣漢だということを、黒人と白人が一致して認めたときである。
「セックス、虚飾、そして貪欲 O・J・シンプソンの誘惑」P429

スピーディでスリルが感じられるフィクションの方には実在の人物が登場する。リアルさを表現したいのか、話に厚みが加わるが、いかんせんイメージが定着しているので、先入観ゆえ感情移入できなかった。
しかし、ラリったフランク・シナトラが恐るべきオーラを発しながら、「アヴェ・マリア」をBGMにイエス然として登場し、可哀そうな子供達を救う部分は爽快でおもしろかった。
「ティファナ・モナムール」P285~

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