フォト

サイト内検索



  • ネタバレ裏サイト
    *Hello Nico Another World

« ■Billboard 50'S [50's~ Oldies編] | トップページ | ■クライム・ウェイヴ [小説 JE編] »

2005.08.29

■影が行く [小説 JC編]

Who Goes There? and Other Stories
中村 融/編訳『影が行く―ホラーSF傑作選』(2000)創元SF文庫

『遊星よりの物体X』と『遊星からの物体X』の原作「影が行く」が収録された、13編の古典的名作アンソロジー。
SF小説を読むなんて何十年ぶりかな、フィリップ・K・ディックはやっぱり面白いなぁ。マシスンも読みやすくて、まるで「トワイライト・ゾーン」を見ているような気にさせた。以前はクーンツとゼラズニイが好きだったけど、この本では思ったほどでは無かった。
そして、あとがきの解説もSFホラーが出現した経緯を社会現象と対比させていて面白かった。

リチャード・マシスン「消えた少女」
泣き声は聞こえど姿が見えぬ娘、なんと4次元ポケットに落ちてしまった。

ディーン・R・クーンツ「悪夢団(ナイト・メア・ギャング)」
どうにも胡散臭い連中なのに“ルイス”の言いなり。逃げようとしてもあっけなくやられるばかり、どうやら俺達は…

シオドア・L・トーマス「群体」
映画『人喰いアメーバの恐怖』風。

フリッツ・ライバー「歴戦の勇士」
ホラばかり吹いてると思った友人は、実は本物の時を駆ける戦士だった。

キース・ロバーツ「ボールターのカナリア」
夏になると必ず特集される“きもだめし”や“心霊写真”のような話。

ジョン・W・キャンベル・ジュニア「影が行く」
説明文のように淡々としている為、それほど夢中になる事はなかったが、物体Xは“メドゥーサ”のように気味が悪く、ジョン・カーペンター監督の方が原作により忠実だという事が分かった。
100ページほどの文章のうち前半1/3が『遊星より~』で、後半2/3が『遊星から~』といった雰囲気。

フィリップ・K・ディック「探検隊帰る」
火星からようやく地球へと帰還したのに、人々は歓迎するどころか皆逃げてしまう。この先どうなるかとハラハラしながら読んでしまった。

デーモン・ナイト「仮面(マスク)」
サイボーグになじめぬ者。

ロジャー・ゼラズニイ「吸血機伝説」
ロボット界の吸血鬼/ヴァン・ヘルシング伝説。

クラーク・アシュトン・スミス「ヨー・ヴォムビスの地下墓地」
ヒルのような黒い影が人間に寄生し、操る。火星が舞台でなければ、SFでは無くホラーとして楽しめた。

ジャック・ヴァンス「五つの月が昇るとき」
月が同時に昇る夜は、孤独な灯台守を惑わせる。妖しく幻想的なSFホラー。

アルフレッド・ベスター「ごきげん目盛り」
犬は飼い主に似ると言うが、アンドロイドも…

ブライアン・W・オールディス「唾の樹」
19世紀末のイギリスが舞台、隕石が落ちた農場の異変を描いた中編小説。

« ■Billboard 50'S [50's~ Oldies編] | トップページ | ■クライム・ウェイヴ [小説 JE編] »

映画 ジョン・カーペンター」カテゴリの記事

コメント

こんばんは、ハロニコさん。

今これ読んでます。
本当に面白い作品集だと思います。
でも「影が行く」の途中です。

他の本と同時読みなので・・・

短編集なので、休みながら読めますね。エルロイの『クライム・ウェイヴ』の途中で読み始めました。
私はSF小説は久しぶりで(もう夢見る年では無いので)、あまり夢中になれず淡々と文字を追いました。
しかし、フィリップ・K・ディックは文章の運び方がうまいのでしょうか、「探検隊帰る」は面白かったです。

映画ブレードランナーの原作「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」で有名なフィリップ・K・ディックは短編の名手でもあります。
ディック傑作集〈1〉パーキー・パットの日々とかお勧めです。
私が一番好きなのは長編ですが、
暗闇のスキャナーです。
全部読んでも損は無い作家だと思います。
ディックを語りだすと止まらなくなるのでこの辺でやめておきます。

>「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」
以前、会社のコに本を貸したまま、返されてない事を思い出しました。

『ユービック』『トータル・リコール』等、学生時代は結構読んでましたが、内容をすっかり忘れてしまいました。『暗闇のスキャナー』は読んでないはずです。
ずっとSF小説から離れていましたが、SF映画は大好きです。

読み終わりました。
かなり私好みの作品集でした。

大人になってからほとんどSFは読んでないのですが、この本はホラーの味付けがされているので読みやすかったです。

最後に読んだ本のタイトルさえ覚えてない。「地球が滅亡して取り残された青年達が地下に潜り、甘い根を食べ続けた女が異常に太る」という話でした。人間が太るのに際限が無いんだなぁと思ったのでよく覚えてます。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/14693/5697790

この記事へのトラックバック一覧です: ■影が行く [小説 JC編]:

» 影が行く      JWキャンベル他 [雨の日の日曜日は・・・]
ホラーSF小説のアンソロジーで、とてもレベルの高い作品が集められた短編集です。 [続きを読む]

« ■Billboard 50'S [50's~ Oldies編] | トップページ | ■クライム・ウェイヴ [小説 JE編] »

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
無料ブログはココログ