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2005.05.03

■ホワイト・ジャズ [小説 JE編]

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ジェイムズ・エルロイ/著『ホワイト・ジャズ』(1999)文春文庫

ボクシング疑惑、家宅侵入、球場建設、毛皮盗難、三流ホラー映画、司法長官選挙、賭博地区制、モテルののぞき屋、エスコート・クラブ、酒場のショットガン乱射…すべてが絡み合い、50年代<暗黒LA>が終息をむかえる。

終わった。
疑問は残るが満足。
疑問は何度も読み返せば、答えが分かるかもしれないけれど、読み返す気は無い。

更に読みにくかった『ホワイト・ジャズ』。フォントが違うのはいいとして、短い文章/単語の羅列は意味の分かるウィリアム・バロウズと言った感じだし、文字が大きくなると読むペースが乱され、疲れた。ただし、最後の年表はとても良かった。
悪徳ぶりが嫌になって中断もしばしば。いや、私が同じ姿勢で長時間読んでいたせいで頭が痛くなっただけかもしれない。
悪徳警官デイヴが嫌だった訳じゃない、彼ははめられて抜け出せなくなっただけ。後半のアイツの悪徳ぶりが不快だった。

印象的だったのは
「あんたが鏡をのぞけば~」(P509)
「~それを無視した」(P515)
「~の現状がそれを正当化すると信じるからだ」(P629)
「おれは帰るつもりだ。~」(P638)後日談を知りたい!

文章は読みにくくても、とても満足のゆく終わらせ方だった。
<暗黒LA4部作>で一番好きなのは『ビッグ・ノーウェア』だけど、『ホワイト・ジャズ』も捨て難い。『LAコンフィデンシャル』は例え映画の面白味が半減したとして、原作を先に読むべきだった。『ブラック・ダリア』は別物。
ネタバレ

この文章を書きながら、聴いていたのはAttica Blues『Test, Don't Test』スリリングなアルバム。

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書籍 ジェイムズ・エルロイ」カテゴリの記事

コメント

あの映画群を見て読了した小説は「ホワイト・ジャズ」
うーーむ。さすがですね。

俺、ビック・ノーウェアは忘れてしまったな。
俺は1番気軽に楽しめたのは、「LAコン」でスゴイと思ったのは「ホワイト・ジャズ」でした。

でもハロニコさんの分析も勉強になります。
じゃあね。

これもまた、ちょこちょこ時間があれば地道に読んでました(寝る前とか)。

「LAコン」は映画の先入観が強くて、3人の事ばかり考えてしまい、他の事がぼやけてしまいました。映画は面白かったけど、原作をより楽しみたかったので、すっかり忘れた頃にまた読み返すかもしれません。

「ホワイト・ジャズ」すごいですねー、“操作”と“罠”と“裏切り”と“復讐”と…悪徳警官だからこそ耐えられ、エドの期待に応えられたと思います。そして彼自身の“好奇心”ですね。対照的にデイヴをすぐ信じてしまう人々が滑稽でした。

あれもこれも綿綿脈脈とつながっていく、その辻褄合わせもすごい<暗黒LA>でした。

「ホワイト・ジャズ」、やっと読みました。読みにくかったので、読んだー!という感じです。TBさせてもらいしまた。
みんなムチャクチャやって読んでいる時はうんざりしたりしましたが、読み終えた後にあまり嫌悪感が残らなかったのが不思議な気もしました。面白さは読み終えないとわかりませんね。
こういう世界で生きのびるってって普通じゃ考えられません。エド、すごいですよね。
「LAコンフィデンシャル」は(映画の印象はけっこう強いのに)あまりおぼえてなくて、やっぱりもう1度読んでから読めばよかったと思いました。

お疲れ様~と言いたいです。そのくらい読みづらい本でした。

>あまり嫌悪感が残らなかった
そうそう、人間のイヤな部分をこれでもかって知らされるけれど、もっと上を行く悪を倒す。みんな目的は同じ、がんばれって感じ。

>こういう世界で生きのびる
エドは「LAコンフィデンシャル」では感情移入できたけど、「ホワイト・ジャズ」のエドの変質的とも言える執着ぶりには、背筋が寒い思いでした。mattsmoodさんがおっしゃる通り、生き延びる為には、こんなにならなくてはいけないのかも。
「ブラック・ダリア」で一緒に片付けてくれた上司(名前を失念)もワイロ漬けでした、いい人だと思ったのに。

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» [本]ホワイト・ジャズ ジェイムズ・エルロイ [mattsmoodの日記]
ISBN:4167254395:detail 「LA四部作」の最後。 やっと読み終えたという感じ。最初に読んでいた3作目の「LAコンフィデンシャル」を読んでから読もうかとも思ったけれど、結局読まずに読み始めた。 最初は読みにくくて風邪のせいか反応も鈍く読み通せないかもと思ってしまった。それでも1週間以内に読めたのは台風と風邪のおかげかも。 主人公はLAPDの悪徳警官デイヴィッド・クライン警部補。登場人物は悪いやつばかり。こういうところで事件が起こって解決するんだろうか?最初は読みにくいし状... [続きを読む]

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