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2005.04.02

■ビッグ・ノーウェア [小説 JE編]

The Big Nowhere/James Ellroy The Big Nowhere/James Ellroy
ジェイムズ・エルロイ/著『ビッグ・ノーウェア』上下巻(1998)文春文庫

1950年1月1日、アカ狩りの嵐が吹き荒れるアメリカ、ロスアンジェルスで男の死体が発見された。若き刑事ダニー・アップショーが捜査を始めるが、市警との縄張り争いの為に行き詰る。そこへコミュニスト捜査への参加を求められ、加わる条件として殺人事件の捜査を継続してゆく。

やっぱりエルロイはおもしろいなぁ~
彼の小説を読んでいると細かいピースのジグソーパズルが頭に浮かぶ。
最初の何気ない一文が最後に重要な意味を持っていたりする。バラバラなピースをはめて行って事件が解明するような印象。
今回は暗い影を引きずるダニー・アップショーマル・コンシディーン、元悪徳警官バズ・ミークスそれぞれ3つのジグソーパズルを相互にはめなおして、最後には1つに完成したような印象だった。

悪夢のような内容だけれど、時々フフッと笑える。それはギャグではなくてリヴェンジ。
ただ読後はドヨ~ンと気分が淀んじゃう、事件は解決するのだが爽快な気分にはなれない。
警察小説だというのに、誰もが悪徳、そしてクリーンな人間は泥沼を這いずり回る。いやいや、ジャック・ショーテルは別だな。でも、またシリーズ中に再登場すると雰囲気が変わっているのかもしれない。

先日、晴薫さんから“時間と労力と要する”とのコメントをいただいた。
彼の小説は人名がたくさん出てくる(『ブラックダリア』にダニーの名前が2度出て来たような記憶が)。それもファーストネーム、ラストネーム、ニックネームだったりで、この人誰だっけ? と前のページを読み返す事しばしば。
地名もしかりで、最初はなかなか読み進められない、こんなところが読みづらいところかな。でも、だいたい中盤あたりになると、気分が削がれるから元に戻る事をやめてしまい、後は一気。
と言いたいところだけど、今回は下巻・第二部の最後で「嘘でしょう!!」と何度も読み返した。辛かった…

しかし、こんなところもエルロイの魅力。先を予想だにできない息詰まるような展開、苦しいけれど読まずにはいられない。次は有名な『LAコンフィデンシャル』よ。
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コメント

ご苦労様(笑
面白いけど、大変だったでしょう。
俺はエルロイは半分教養書みたいな気分で読み始めます。読み出す時って覚悟がいるんだもの。

ジグゾーパズルのピースという表現はいいですね。確かにそんな感じです。
でもピースが荒削りでハメ難いこと、しばしばだよね。

10日間ほどかかって読みました。時間がかかった部分はやはり最初の方です、何度前を読み返した事か。いつもメモを取っておこうかと思うのですが、一度きりしか登場しない人も居て、キリがないのでやってません。でも、読み進めるうちに何とか覚えてきますね。
今回は全部読み終わってから、上巻最初の聞き込みを読み返しました。

ジグソーパズルは全く私のしょうに合いません、せっかちだからでしょう。
エルロイの小説のピースに気付かない時もあるでしょうが、ピッタリはまった時の心地良さはたまらない「あっ、そうか! ここにつながるのか」

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