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    *Hello Nico Another World

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2005.04.30

■Occasion

The Occasion
The Occasion』(2004)

ニューヨークの5人組インディー・バンド“Occasion”。
けだるいエレクトリック・フォーク・ロック、昨日の“Hood”とは似て非なる音楽。
アシッド感があり、憂鬱な雰囲気が続き、最後の曲「Annika」ではノイジー。内へ内へとこもり、追い立てられるように外へ出て、最終的に混乱という雰囲気のCD。
例えて言うなら“Velvet Underground”の1st『The Velvet Underground & Nico』の不安定版。

2005.04.29

■Hood

アウトサイド・クローサー
Outside Closer』(2005)

ラジオでたまたま耳にした“フッド”の「The Negatives...」タイトルからして私好み。曲も切なく、悩ましい。
どんなバンドか知らなくて検索してみると、日本語サイトでひっかかるのである程度有名なようだ。ポスト・ロックとかエレクトロニカ、ノイズ、ダブ、ヒップホップとか色々書かれていて、どんなジャンルなんだろ???
私が表現するならエレクトリック・フォーク・ロック。
サンプリングを使い、美しいフォーク・ギターの調べ、ストリングスとささやくボーカル、そしてくぐもったコーラス。爽やかに晴れた春の日より、夜や雨の日にひっそり聴きたくなるようなアルバム。

The Lost You」はロバート・ワイアットのボイス・サンプリング。

2005.04.28

■暗闇の舞踏会

Natures Mortes
Various『Natures Mortes - Still Lives』(1997)

やっと手に入れた日本編集オムニバス・レコード4AD暗闇の舞踏会』(1981)のCD盤。
レンタルレコード屋で借りて、カセットテープに録音したものしか持ってなかったけれど、イギリスでCD化(5曲追加)されていた。

暗い、とにかく暗くてノイジー。試聴してみれば何となく雰囲気がつかめると思う。
私が好きなのはPast Seven Days「Raindance」、いまだにアナログを持っているのはModern English。日本で知名度があったのはThe Birthday Party、Bauhaus、The The。

もう手に入らないとあきらめていたけれど、探してみるもんだね。ちなみにAmazonのマーケットプレイスよりずっと安い値段で手に入った、業者さんありがとう。また頼みたいCDがいっぱいあるのよ、Cowboy Internationalの1stとかComusの2ndとか…と書いてから気づいた、コーマスのお得なCD予約!

※追記:
Joy Division風な音楽を探して暗い音楽を聴き続けた。色々聴いた中でこれだ! と私が思ったのはIll Bone。賛否両論があるだろうけど…

2005.04.27

■祝・ビデオレンタル店

DVDだとパソコンで見ることになるからビデオテープこの地に越して来て、約10年。やっと近所にレンタル屋ができた…とは言っても歩いて20分のところだけど。でも、病院やスーパーがある場所だから何かのついでに借りに行ける、うれしい。
今日は150円で借りられる日だった。新作はWOWOWで観れても、古い映画はなかなか待っても放映してくれなかったり、機会を逃したりだったので借りてみた。
休日が続くからもっと借りれば良かったな『ジェイコブス・ラダー』とか『マウス・オブ・マッドネス 』とか『レザボア・ドッグス』とか…火曜が190円の日だからまた今度借りる予定。
『誕生日はもう来ない』は無かったよ、蜜蜂さん。

2005.04.26

■24アワー・パーティ・ピープル(Joy Division)

24 Hour Party People
24アワー・パーティ・ピープル』(2002)イギリス

1976年マンチェスターで初のSex Pistolsライブが行われた。その場に居たのは42人、その中に後のSimply Red、Buzzcocks、Stiff Kittens(→Warsaw→Joy Division→New Order)、そしてファクトリー・レーベルを創設するトニー・ウィルソンがいた。彼はバンドをプロデュースし、レイヴ文化を生んだクラブ「ハシエンダ」を創るが経営難に陥り、やがて衰退してゆく。

Sex Pistols、Siouxsie and the Banshees、Iggy Pop(若いゾ)、The Jam、Stranglersなどのライブ映像が挿入されていて、あの時代を生きて来た者にとってはうれしい限り。
もっともうれしかったのは何と言ってもJoy Division。スタジオ録音した「She's lost control」を車の中で聴き、トニー(スティーヴ・クーガン)は言う「こんなサウンドはほかにない そこがいい」。

そうだと私も思った。初めて『Closer』を聴いた時、こんな音楽をもっと聴きたいとBauhausやらModern EnglishやらDeath in Juneとか色々聴いたけどどれもこれも違う。結局初期Human League、Gary Numan、Ultravoxで自分をなぐさめていたら、そのうちCocteau TwinsやDead Can Dance等が出てきてくれた。

この映画はてっきり、『ベルベット・ゴールドマイン』や『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』のようなスキャンダラスな雰囲気かと思っていたけど、そうでも無いのね、トニーが語るドキュメンタリー風“Factory”の歴史、そしてロックの歴史。
ピストルズを観てPink Floyd、David Bowieのポスターをはがす(プログレ・ファンは永遠よ~)。

New Orderの事があまり描かれていなかったのは残念。だってイアンの死後「Blue Monday」が大ヒット、あまりの違いに驚いたもの。
ア・サーティン・レイシオ、ハッピー・マンデーズはほとんど聴いた事も無く、ましてやレイヴなんて興味がなかったので後半は惰性で見たようなもの。
最後に流れるのはジョイ・ディヴィジョン「Love Will Tear Us Apart」(PV)、ニュー・オーダー「Here to Stay」。

私がジョイ・ディヴィジョンのレコードを手に入れた当時、何の情報も無かった。音楽雑誌を買い続け、やっと見つけた記事の切抜きをいまだに大事に持っている。
↓昔今
Joy Division New Order
ネタバレ

2005.04.24

■コーヒー&シガレッツ

Coffee and Cigaretts ライター ←おまけのライター
コーヒー&シガレッツ』(2003)アメリカ

カフェでのコーヒーとタバコにまつわるショート・ストーリー11本。

モノクロ画面で1950年代を感じさせるような雰囲気の中、テーブルの上のコーヒーを中心にタバコを片手に何て事のない日常会話を二人で淡々とちぐはぐに語る。

ライフ・イズ・ビューティフル」のロベルト・ベニーニスティーヴン・ライト、オドオドとぎこちない二人。
要領の得ないトム・ウェイツと気を遣うイギー・ポップ、話がかみ合わない二人だけど最後にクスッと笑える。ウェイツはあまり変わらない印象。
ケイト・ブランシェットシェリー、ケイトの一人二役だったのね、タバコの灰はどこに落としているの?
ホワイト・ストライプス、本物のテスラコイル見てみたい。メグとジャックは姉弟じゃなくて、元夫婦だったのね。
GZARZAビル・マーレイ、とぼけた味わい…

時折、ニヤリとさせられる短編集で、最後の老人がほのぼのして良かった。
映画の中で再三、「身体に悪い」と言っているし、テーブルの様子と相まって『コンスタンティン』よりもこの映画の方が禁煙映画だと思った。
映画の後「コーヒーが飲みたくなった」とネットに書いてあったけど、私はショートブレッドが無性に食べたくなり、帰りにスーパーでWalkersを買った。
次に観る映画は決まった、『24アワー・パーティ・ピープル』。

ジム・ジャームッシュ監督という理由だけで前売り券を買ってしまったけど、正直言って眠かった…やはり映画館で観るのは緊張してスクリーンから目が離せないミステリーやホラー映画が私に似合う。

2005.04.23

■Riverside

Out of Myself
Out of Myself』(2003)

ポーランドの4人組プログレバンド“リヴァーサイド”。
ネットに「ProgRock/Metal aus Polen zwischen Dream Theater, Porcupine Tree und Pink Floyd.」と書いてあった。

確かに不穏なイントロで始まる「The Same River」途中からヘヴィになりギター弾きまくり、割りと柔らかいボーカルが何となく“ポーキュパイン・ツリー”を感じさせる。ベースは“ゴブリン”のホラー映画。きらびやかなキーボードはう~ん“サテライト”かな? ドラムもかっこいい。

でも、私は“3 Doors Down”、“Creed”、“Staind”のような憂いを帯びたオルタナティヴ・ロックじゃないかと思っている。

暗くメランコリックな、でもドラマティックなこのアルバムが好きだ。聴けば聴くほど味が出る。

2005.04.22

■ラジオ17

毎週金曜日のInter FM“Guy Perryman”は懐メロを流す。色々流れてつい口ずさんでしまったけど、驚いたのは、

COCTEAU TWINSEVANGELINE
今どき、ラジオでまさかコクトー・ツインズが聴けると思わなかった。
GEORGE HARRISONWHEN WE WAS FAB
うぅ…ビートルズ風味だ、やっぱりジョージ・ハリスンっていいな。
PETER FRAMPTONI'M IN YOU
こ、これは…久しぶり、感激。何年も前にアナログ手離しちゃったのよ~

もうすぐ給料も出るし、Amazonにせっせと注文中。

追記:忙しかったのと、夜になるとネットが重くてなかなみなさんのところにコメントできずにいたので“RSSリーダー”をインストールしてみた。ネットラジオを録音する機能もついているフリー・ソフトで、聴いてみたらの「Pop Muzik」にニナ・ハーゲンの「Wir Leben Immer Noch」オーイ、オーイ、オイ、オイ!

■コンスタンティン

Contstantine
コンスタンティン』(2005)アメリカ

メキシコで“運命の槍”が発見され、天国と地獄のバランスが崩れ始める。
子供の頃から人に見えないモノが見えるジョン・コンスタンティンは人間界にやって来た悪魔を追い払っているが、いつもと違う事に気づく。妹の自殺に疑問を持つ刑事アンジェラが訪れた事から、仲間を失い、ハーフ・ブリード達(人間の姿に偽装した天使や悪魔)がうろつく…

面白かったー、『エクソシスト ビギニング』よりずーっと良い。最初のシーンから座席で震えてしまった。
CMで見ていたシーンだから心構えが出来ているはずなのに、ドギャン!と心に襲いかかる。ショック・シーンがあるから、子供向きとは言い難く、PG-12相当だと思うんだけどな。

アメコミ『Hellblazer』が原作、キアヌ・リーブスが主演、という事で集客力が見込まれるから、お金がかかったCG満載の迫力ある映画だった。
ゾンビ・ゲーム風キャラは白々しいけれど、出演者がとても(胡散臭くて)魅力的な天使やら悪魔やら。声は雰囲気に合って良かったけれど、アンジェラが刑事に見えないのがちょっと残念。
ヘンリー神父は『アイデンティティー』のマルコム、酒が出てこないシーンはとても良かった、酒屋に居た人々もね。
オカルト好きとしては、牛がバタバタ倒れるところがお気に入り。そこにいるというだけで影響を及ぼす悪のパワー。

見終わった後、読売新聞の映画レビューを読んだら「ツッコミどころ満載」と書いてあった。楽しかった気持ちに水をさされたような気分になったが、確かにテーマは「禁煙」「自殺防止」「犠牲(Sacrifice)」。
映画では説明が無かったけれど、ジョン・コンスタンティンはオカルト探偵だそうだ。諸星大二郎の漫画“妖怪ハンター・稗田礼二郎”みたいなもんか。

要注意:エンドロール始まっても席立つな!

2005.04.21

■チェンジング・レーン

Changing Lanes
チェンジング・レーン』(2002)アメリカ

妻との離婚訴訟の為に裁判所へ急ぐギブソンの車に、無理矢理車線変更して来たギャビンの車がぶつかった。ギブソンは示談を主張したが、ギャビンは強引に去ってしまう。裁判所に着いた時にはもう遅く、親権は妻に与えられ、子供を連れて遠いオレゴンに行くので面会も無理だと伝えられる。

ちょっとした不注意から事故がおき、見ず知らずの二人の運命が大きく変わる、たった一日の出来事。
妻からも見離されたアル中を克服しようとするギブソン(サミュエル・L・ジャクソン)と、義父にいいように使われている弁護士ギャビン(ベン・アフレック)の成長物語でもある。

どちらも善人、なのに悪どい手段でお互いを傷つけようとする姿が観ていて辛い。
弁護士だと言うだけで、たった一度会ったきりの人を信じるものかな。長年信頼を寄せている人をないがしろにするなんて、こんな校長の方を信じられない。
そして、親権は世話されるべき子供がないがしろにされているのは納得できない。日本では「子供の利益を優先」するのではなかったかな、父親を求める子供たちの姿が切ない。
この映画は“話し合いの重要性”をも物語っていると思う。
そういえば通訳が下手だった為にオーストラリアで有罪になってしまった家族がいたな。

印象的なのは義父(シドニー・ポラック)の「自分は人を害するよりも、人を助けることの方が多い」という言葉。そうやって自分を納得させて悪い事をしているのね、妙に説得力があった。

地味なスリラー(人間ドラマでもある)だけど、なかなか面白い。こういうのを佳作と言うのだろうか、脇役も個性的で魅力的。
やっぱトボトボ歩く男の姿が好きなもんで、途方に暮れたギブソンが一番素敵。

2005.04.20

■Rock City [Kiko/Angra]

映画ビデオを観終わって停止ボタンを押したら、TVK『伊藤政則のROCK CITY』が映し出された。
あっ、これは…キコじゃないか。
今日は“Angra”特集だった。基本的にヘヴィ・メタは苦手なので、リズムとボーカルは聴かないようにして、ギターに耳をすませた。ツイン・ギターなのね、かっこいい。
渋谷でのライブだったんだけど、今時のヘヴィ・メタ・ファンは頭を振らないでこぶしをふるうのね。
もう一つの北欧の“Nightwish”を見損なったのは残念。
来週はジョー・ペリー(エアロスミス、G)のインタビュー。

間に流れるCMが、“ジェスロ・タル、アルバム12タイトル発売”。「アクアラング」がバックに流れて、何となくうれしかった。

2005.04.19

■LAコンフィデンシャル [小説 JE編]

L.A.Confidential by James Ellroy L.A.Confidential by James Ellroy
ジェイムズ・エルロイ/著『LAコンフィデンシャル』上下巻(1997)
文春文庫

ビッグ・ノーウェア』からひき続き、バズのその後。
1951年クリスマスの夜、警察内で警官による容疑者への暴行事件が発生した。エドが証言した事により、バズは彼に恨みを抱き、ジャックは風紀課へまわされる。そこへ「ナイト・アウル」事件が発生し、3人それぞれの捜査が始まる。

犯人を映画で知っていたから、ダラダラ上巻を読んでいたけれど、下巻は一気に一晩で読了。
しばらく憂鬱な夢から覚めないような気分だった(何せ徹夜)。

映画ではアッという間に解決したけれど、5年越しの事件だったのね。骨組みの部分は同じだけど、やはり原作は奥深く迷宮に入り込んじゃったかなって感じ。思い込みに左右されてしまったので、今度からは映画より原作を優先させたい。
映画も素晴らしかったけれど、原作とイメージがかなり違うのがバズとダドリー。それから原作には「ロロ・トマシ」が無かった。ここがとても印象深いシーンだったので、脚本が良いと言う事ね。
原作では、野心家/コンプレックスのエド、腕力男/トラウマのバズ、見栄っ張り/罪悪感のジャック、それぞれ3本の紐がより合わさってと言いたいところだけど、あっちからもこっちからも紐がからまって来て、ねじれ、ちぎれて…

一番印象的なのは“ふたりとも手が痛くなるまで握りしめていた”(下巻P378)。
ジ~ンとして「友情」「正義」という言葉が浮かんできた。まるで少年ジャンプの3大テーマ「努力・友情・勝利」のようだ。日本的に言うと「義理と人情」だろうか、いつの世も愛されるテーマだな。

さて『ホワイト・ジャズ』読むか。
ネタバレ

2005.04.17

■Trainspotting

Trainspotting
VariousTrainspotting』Original Soundtrack(1996)

映画を観るずっと以前に買ったサウンドトラック。

イギー・ポップの「ラスト・フォー・ライフ」のイントロを聴くとワクワクしちゃう、『レポマン』もしかり。そう言えば私一枚も彼のアルバム持ってないわ。
ルー・リード(元ヴェルヴェット・アンダー・グラウンド)の『トランスフォーマー』を処分してしまったので、このアルバムで「Perfect day」を聴いている。ドラマティックで良い曲だわ~
それとNew Orderの「Temptaion」、いつ聴いても下手だな、裏返せばナイーブで不安定なところが好き。
退屈な環境音楽もあるけど、Underworldの「Born Slippy」を聴くとレントンの姿と重なって良いね!

2005.04.16

■トレインスポッティング [映画]

Trainspotting
トレインスポッティング』(1996)イギリス

麻薬に溺れる青年レントン、何度目かのヤク断ちをするが、結局元の自堕落な生活に戻ってしまう。しかし、病院に担ぎ込まれたのをきっかけに仲間から離れ、ロンドンで充実した日々を過ごす。
ところが、仲間が転がり込んで来たことから仕事をクビになり、閉塞的なスコットランドに戻るハメになるが…

28日後..』のダニー・ボイルが監督した映画だから観た。
実は以前にトイレの場面まで観て挫折した映画だ。

映像はとても良い、幻覚の場面は面白い。
しかーし、コミカルかつスピーディに幾分緩和されているが、不快。
どこがって、トイレやらアレやらコレやら。もっとも美化されていても困っちゃうしね。
ジャンキーだし、暴力的だというのにあまり重い雰囲気では無い、かと言って肯定するような内容でも無い。悲惨な生活を笑い飛ばすようなもの、犯罪を犯すがネは悪く無いって感じ。

ネットを見るとこの映画が好きな人が多いが、ラリって麻薬を買う為に犯罪を犯すのがいいか! と問いたい。半分寝たきりのような生活がしたいか!(とは言え、ヤク中だというのに健康的に見える) 
私はこんな生活はイヤだ。音楽を聴いたり、映画を見たり、本を読む生活をしたい。快楽の為に自分を堕とすような生活を送りたいとは思わない。トミーを見ると麻薬に溺れるとどうなるかが分かる。
救いは前向きなラスト。

スコットランドって簡単に薬が手に入るのねー、と感心しながら観たけど、思い出した。新宿をウロウロしていた頃、ゲーセンで声を掛けられた事を。もちろん、怖くて逃げたけどね。
それと親の愛情よりも、キッカケが大事なのね。現実を自覚し、無軌道な生活から抜け出そうとする。そしてチャンスを掴む。
友達は選ぶもんだとあらためて思った。

興味本位で観る分には構わない、2度観たいとは思わない映画だった。でも、サントラは何度も聴いてるよ。

2005.04.14

■28日後...

28 Days Later
28日後...』(2002)イギリス

動物愛護団体が霊長類研究所に忍び込み、実験用の猿を解放した途端、噛まれてしまった。その猿は“凶暴性”というウィルスに感染していて、それから28日後… 病院で目覚めたジムは誰もいないロンドンの街をさまよい歩く、Hello Hello!

これも映画館で観たから2回目。
結末を知っていてもまた楽しめた、DVDを買ってもいいなと思うくらい。

最初の病院の場面は『バイオハザード』のラストシーンとダブる。
それから人っ子一人いない荒廃したロンドンの街をトボトボと歩くジムの姿と音楽がとてもいい、切なくて胸がギュッとする。
そして教会の床を埋め尽くす死体に向かって「ハロー」と言った途端、ゾンビがムクッと起き上がったり、牧師がギクシャクやってくるシーンもなかなか緊張感があって良い。もちろん謝るジムの誠実さも好感。
一番好きなシーンはラストだけど、その次に好きなのはトンネルでの恐怖、その後のスーパーでの買物、あまりに楽しそうで私もニコニコしてしまった。

「足手まとい」と言いながらもハンナに母性を感じるセリーナ、両親に愛されて育って来たナイーブなジムが一人では生きられないと必死になってみんなを守る。みんな頼りなくお互いを必要とし“未来”の為に必死になって生きる姿が美しいイギリスの田園風景と相まって素敵な映画だった。

物凄いスピードで走るゾンビよりも軍の方が不快だった。
この映画は陰と陽、交互にやってくる。恐怖と安心、晴と雨、廃墟と田園、銃とバット、欲と愛…翻弄された私はつい感情移入してしまった、弱い人間ががんばる映画っていいよ。

私はゾンビ映画の中ではこれが一番好きだ(とは言ってもたいして観てはいないんだけど)。
ゾンビでグロやエロが観たかったら、アメリカやイタリアの映画を観ればいい。この映画にはそんな事を期待しないで人間ドラマだと思えばいい。究極の状況に陥ったら、あなたならどうする?
ウ~ン、私だったらね、ドンくさいから即ゾンビ。
ネタバレ

2005.04.13

■アンダーワールド

Underworld
アンダーワールド』(2003)アメリカ

ヴァンパイア(吸血鬼)とライカン(狼男)とは長い間闘って来たが、ライカンのリーダー・ルシアンが倒された事により休戦状態だった。しかし、ライカンが人間の男マイケルを追っている事を不審に思ったセリーンが調べに行くと、そこには死んだはずのルシアンがマイケルを襲っていた。

“豪華な屋敷に住む美しい吸血鬼”と“地下にうごめく小汚い狼男”の闘いなんだけど、結局どっちが良い悪いという訳じゃなくて愛のお話。愛するがゆえ復讐心が芽生え、復讐の為に力を得ようとするお話。

変身するシーンはイマイチだけど、動きの一つ一つが決まってる(何故か、なかなか弾に当たらないけど)。ライカンが壁を這うところも、車に追いすがるところも、ビクターが力を行使するところもかっこよく、セットもカメラワークも良い。
怪物同士を闘わせる安易な発想で終わらない、あまり無理がない内容で雰囲気も良いゴシック・ホラー。

だけど、何か物足りない。映画館で観た方が迫力があって良かったなぁと思う反面、ストーリーがありきたり、どっかで観たなとか…例えば『マトリックス』とか『リベリオン』とか『ブレイド』とか…でも『ヴァン・ヘルシング』よりはおもしろかった。

オープニングの窓際の黒尽くめセリーンを見ると、『クロウ』(1994)を思い出すなぁ。良い映画だった、つくづくブランドン・リー(ブルース・リーの息子)の他界が残念だ。
ネタバレ

2005.04.11

■アイデンティティー

Identity
アイデンティティー』(2003)アメリカ 予告

豪雨の為、全ての道が遮断され、10人の男女がさびれたモーテルに足止めされる。
次々と何者かに殺され、現場に残されたのは部屋の鍵。脅える残された人々、管理人ラリーも含め共通点は5月10日…

映画館で観たので、これで2回目。
前回観た時は最初の事故の衝撃で、オープニングの再審理の事が頭から吹っ飛び、ただひたすらモーテル内の惨劇の犯人は誰? にとりつかれてしまった。途中、エドが目覚めた所でアレ? そう言えば…

今回は良い復習となった。犯人をもう知っていたから、面白味は半減したけれど細部に目が行った。例えば日記、名前が書いてあったよ。
出演者はみんな一癖あって良かったなぁ。最後まで緊張させてくれたこの映画、私は好きだ。

As I was walking up the stair
I met a man who wasn't there.
He wasn't there again today.
I wish, I wish he'd stay away.
Hughes Mearns

萩尾 望都の漫画「11人いる!」のラストはどんなだったかなぁ~ 覚えているのは最初ばかり。
ネタバレ

2005.04.10

■隣人13号 [映画]

The Neighbor No.Thirteen Kubrick ←おまけの“十三”
隣人13号』(2004)日本

子供の頃ひどいいじめを受けた“村崎十三”、大人になり地元に戻って来た。
いじめた彼の事をすっかり忘れてしまった“赤井トール”と同じアパートに住み、同じ職場で働き始める。再びいじめられ、心の中に“13号”というもう一人の自分が目覚め、狂気の行動を始める。まずは隣人から…

日本映画は怖い、オープニングからえらい不気味だった。日本人の恐怖のツボを心得ている。
うっかりメガネをかけて行くのを忘れてしまって、バイオレンスの後を鮮明に見てしまったよ、アワワ~ あの様子を『ダイ・ハード3』では映し出していなかったけれど、この映画では見せている。時代が変わったのか、対象年齢の違いか。

存在感のある中村獅童がとても良い、特にあの声、あのしゃべり方。
道で「あ~」とか「う~」とか言う人はしゃべりたくて声を出すわけじゃないだろうから、特に何とも思わないけど、電車の中でブツブツ言っている人は怖い。
そして小屋の中の二人、かわいいアニメ、劇団ひとり、吉村由美(Puffy)が恐怖を増幅させる。

私はこの映画が気に入ったけれど、人には薦めない。原作漫画を読んだ人なら大丈夫(多分)。チラッと見ただけなので、分からないのだが、漫画の結末も同じなのだろうか? 漫画喫茶に行こうかな。

平川地一丁目は初めて聴いた。切なく、憂いがある「はがれた夜」オルガンがいいね。
ネタバレ

※追記:結局、漫画喫茶で原作読んじゃった。

■ダイ・ハード3

ダイ・ハード3
『ダイ・ハード3』(1995)アメリカ

ビデオを観ようかと、スイッチを入れたらWOWOWで『ダイ・ハード3』をこれから放映するという、つい観てしまった、これで2回目。

久しぶりに観たから内容を忘れていて、最初のデパートが爆発するシーンで惹き付けられてしまった。ピタッと車が止まるのは不自然だけれど、とても効果的だった。人って、ビックリすると固まるじゃない。
大仕掛けで、2時間の間に色んな事を詰め込んでいる。かなりお金がかかっているのだろう、サービス満点でおもしろかった。

特にサミュエル・L・ジャクソン(ゼウス)がいい、知的な黒人って感じだけれど、目的の為に無茶もする。
ドイツ人が登場するシーンは音楽も雰囲気もいかにも“ドイツ人”とイメージで、すんなり受け入れる私も単純。何度観ても水圧でブルース・ウィリス(マクレーン刑事)が空中に飛び出すシーンは笑える。

みんな観てるだろうから、今回はあらすじもネタバレも無し。

2005.04.09

■Scritti Politti

Scritti Politti
Scritti Politti『Early』(2005)

1.『クリアー・カット』(1981)で初めて耳にした“スクリッティ・ポリッティ”の曲「Skank Bloc Bologna」。耳障りとも言えるギター、うねるベース、単調なドラムに突き放すようなボーカル。う~ん、かっこいい!

数年後に他の曲も聴きたいな、と買った2.『Songs to Remember』(1982) 3.『Cupid & Psyche 85』(1985) 4.『Anomie & Bonohomie』(1999)どれもこれも違う…ファンクだったり、甘いポップスだったり。

24年を経て、やっと聴きたかったアルバムが出た『アーリー』。
初期は試行錯誤していたという事だろうか、幾分実験音楽風でもあり、エキセントリックな感じがする。これが私にとっての“スクリッティ・ポリッティ”。

Clear Cut1.Scritti Politti2.Scritti Politti3.Scritti Politti4.

2005.04.08

■スリーピー・ホロウ

Movies
スリーピー・ホロウ』(1999) アメリカ

1799年、ニューヨークの奥地の村スリーピー・ホロウに連続殺人事件が起き、イカボッド・クレーン捜査官が派遣された。村人が全て親族という閉鎖的な村の長老達から、南北戦争時にドイツより送り込まれた傭兵の亡霊“首なし騎士”の話を聞かされるが、信じられないクレーンは科学的捜査を進めるゴシック・ホラー。

なんておもしろい映画! もっと早く観れば良かった。
伏線が張ってあり、最後につながる納得のいくミステリー、ストーリーと雰囲気に引き込まれた。映画館で観ても良かったナ。

中世の暗い映像で『ジェヴォーダンの獣』(マニがかっこいい)や『クルーシブル』(ウィノナ・ライダー残念だわ)の雰囲気を感じた。それに対して、途中で挿入されるクレーンの悪夢が美しい。
残酷なシーンは多々あれど、芝居がかったわざとらしさと特殊効果による驚かすシーンがそれをやわらげる。

端正な顔立ちのジョニー・デップ(クレーン)、寝顔が少女のようなクリスティーナ・リッチ(カトリーナ)、ちょっとしか出てないけど存在感のあるクリストファー・リー(市長)、いつ見てもかっこいいクリストファー・ウォーケン(ドイツの傭兵)、利発なヤング・マスバス、正義感のブロム、…脇役も素晴らしい。
結論:ティム・バートン監督の映画を全部観るゾ(6本くらい観てる)。
希望:続編作ってくれないかなぁ~
ネタバレ

2005.04.07

■Kiko Loureiro

ノー・グラヴィティ
No Gravity』(2005)

ブラジルのヘヴィ・メタバンド“Angra”のギタリスト、キコ・ルーレイロのソロ・アルバム

ヘヴィ・メタあり、フュージョンあり、ラテンありであきさせない。たたみかけるようなリズムに泣きのギター、時にはリリカルに、時にはヒステリックな程に鳴り響き、私の心を揺さぶるロック・インスト。
イントロが素敵だけど、スラッシュ・メタルのように激しい「Dilemma」の後にケニー・Gやパット・メセニー(適当に想像してる)のような美しいフュージョン「Feliz Desilusao」、おまけにクラシカルだよ「Choro de Crianca」。特に好きなのは「La Froce de L'Ame」「Moment of Truth」「In a Gentle Way」おぉ、メロディアス・ハード! たまらん…

先日、Amazonで調べたら輸入盤が無く、USAやUK、Germanyには日本盤があるのみ、どうなってんの? 本国盤も存在するみたいだけど、局地的な人気という事か。やっぱ日本人、叙情性に弱いのかな? いや、ルックスだったりして(笑)
TransatlanticExplorers Clubが好きな人にはオススメ! 単に私が好きだからという理由なだけ。このアルバム聴いて泣こう、ホントに泣くヤツはいない、だけど30年くらい経ってまた聴いたら心がうち震え、懐かしさにむせび泣くかもよ。そんなイメージのアルバム。

子どもの頃はインストゥルメンタルが好きでは無かった。
クラシックみたいでイージーリスニングは退屈だと思っていたけれど、大人になりジャズ/フュージョンを聴くようになってからだんだん好きになって来た。邪魔にならない音楽というイメージから心地よい音楽へと変わって来た。音楽を聴きながら口ずさむ事はできないけれど、聴いていると何か知らないが気持ちが徐々に盛り上がって、または落ち着いてゆくのだ。
不思議な音楽インストゥルメンタル、じっくり聴くのに適している。

2005.04.06

■フォーン・ブース

Phone Booth
フォーン・ブース』(2003)アメリカ

口八丁の宣伝マン、スチュ。いつも使っている公衆電話でベルが鳴り、受話器ををとると、「電話を切ったら殺す」という男の声が響く。電話を占領するスチュに腹を立て、娼婦達が騒ぎ始めた。そこへ現われたポン引きが何者かに殺され、スチュが疑われる。

オープニングの曲「オペレーター~」という明るく切ないアカペラとは裏腹に、名前も顔も知らない者がかまえるライフルの標的にされる男のサスペンス映画。
娼婦達が電話ボックスを囲んでわめくシーンの喧騒、混乱があったらからこそ、その後の不気味な声とライフル音だけの脅迫に恐怖が更に高まる。

色々な人物を登場させるなど、工夫を凝らしてボックス周辺だけで1本の映画を作るのは素晴らしいと思うけど、長すぎ…あきた。犯人が他の人に気をとられているうちに受話器を置けよ、拳銃触んな、と思ってしまった(弱虫の自分にはできないけど)。
だいたい登場人物が好きになれなかったので、感情移入できず途中でダレた。
スチュ(コリン・ファレル)は殺人を疑われて可哀そうだなとは思ったけれど、はなもちなら無い男。ただし、追い詰められてだけど、みんなの前で自分の弱さをさらけ出したのは好感。
レイミー警部(フォレスト・ウィッテカー)は誰かに似てると思っていて、頭に浮かんだのは「三瓶です」。
頭の切れる役どころだけど、人の良さばかりが目について『パニックルーム』の犯人役の方が良かったなぁ。
一気になだれ込むようなラストに納得できず、割り切れなさが残った。お金を払って観に行かなくて良かった~
ネタバレ

2005.04.03

■推理小説の読み方

子どもの頃から推理小説が好きだ。
ハラハラドキドキ、犯人は誰かと緊張しながらずっと読み進めて、最後にアッと驚くどんでん返しが気持ちいい。
読後もその衝撃の余韻にしばらく浸るような子どもだった。
特に好きだったのが江戸川乱歩の「少年探偵団」シリーズ。

ずっと以前に読んだから忘れてしまったけれど、本に誰かの母親は推理小説を読む時「まず最後を読んでから、最初のページを読む」と書いてあった。
“まず犯人を知ってから、推理小説を読むなんて”と私は驚いた。
こんな人もいるのね、確かに安心して読めるけれど、緊張感に欠けちゃうじゃない。面白味が半減しちゃうから私にはできないなぁ。
私は律儀にあらすじを読んで、登場人物を頭に叩き込んで、本編へ。目次は目を通すだけで頭には入れない。一番最後のあとがき、解説は必ず読む。

かねてより考えていたネタバレサイトを作ってみた。
すでに小説や映画を観た人向けで、思いつくままの感想だから、適当に書いている。間違った解釈をしているかもしれないし、時間が経てばまた考えも変わるだろうが、その時の衝撃を外に出せずにいるのは少々消化不良に陥ったような感じがするので、自分なりの解消法のようなもの。つまり自己満足サイトだなヽ(´Д`)ノ
まずはジェイムズ・エルロイの『ビッグ・ノーウェアネタバレ編から。あとは順次、暇をみながら書いて行こうと思っている。

2005.04.02

■ビッグ・ノーウェア [小説 JE編]

The Big Nowhere/James Ellroy The Big Nowhere/James Ellroy
ジェイムズ・エルロイ/著『ビッグ・ノーウェア』上下巻(1998)文春文庫

1950年1月1日、アカ狩りの嵐が吹き荒れるアメリカ、ロスアンジェルスで男の死体が発見された。若き刑事ダニー・アップショーが捜査を始めるが、市警との縄張り争いの為に行き詰る。そこへコミュニスト捜査への参加を求められ、加わる条件として殺人事件の捜査を継続してゆく。

やっぱりエルロイはおもしろいなぁ~
彼の小説を読んでいると細かいピースのジグソーパズルが頭に浮かぶ。
最初の何気ない一文が最後に重要な意味を持っていたりする。バラバラなピースをはめて行って事件が解明するような印象。
今回は暗い影を引きずるダニー・アップショーマル・コンシディーン、元悪徳警官バズ・ミークスそれぞれ3つのジグソーパズルを相互にはめなおして、最後には1つに完成したような印象だった。

悪夢のような内容だけれど、時々フフッと笑える。それはギャグではなくてリヴェンジ。
ただ読後はドヨ~ンと気分が淀んじゃう、事件は解決するのだが爽快な気分にはなれない。
警察小説だというのに、誰もが悪徳、そしてクリーンな人間は泥沼を這いずり回る。いやいや、ジャック・ショーテルは別だな。でも、またシリーズ中に再登場すると雰囲気が変わっているのかもしれない。

先日、晴薫さんから“時間と労力と要する”とのコメントをいただいた。
彼の小説は人名がたくさん出てくる(『ブラックダリア』にダニーの名前が2度出て来たような記憶が)。それもファーストネーム、ラストネーム、ニックネームだったりで、この人誰だっけ? と前のページを読み返す事しばしば。
地名もしかりで、最初はなかなか読み進められない、こんなところが読みづらいところかな。でも、だいたい中盤あたりになると、気分が削がれるから元に戻る事をやめてしまい、後は一気。
と言いたいところだけど、今回は下巻・第二部の最後で「嘘でしょう!!」と何度も読み返した。辛かった…

しかし、こんなところもエルロイの魅力。先を予想だにできない息詰まるような展開、苦しいけれど読まずにはいられない。次は有名な『LAコンフィデンシャル』よ。
ネタバレ

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